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「伝説の映画コレクション」開催決定!明治大正期の映画、戦時中の宣伝映画などのレアフィルムがずらり

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尾上松之助の主演作品『雷門大火 血染の纏』より
尾上松之助の主演作品『雷門大火 血染の纏』より - 早稲田大学演劇博物館所蔵

 2日、東京・早稲田大学にてユネスコ「世界視聴覚遺産の日」記念特別イベント「伝説の映画コレクション 早稲田大学演劇博物館所蔵フィルム特別上映会」の発表記者会見が行われた。この日は、岡島尚志氏(東京国立近代美術館フィルムセンター主幹)、竹本幹夫氏(早稲田大学文学学術院教授)、小松弘(同)など7名が登壇した。

貴重な映画がずらり!「伝説の映画コレクション 」フォトギャラリー

 同記念特別イベントは東京国立近代美術館フィルムセンターが2008年から行っているもの。6回目となる今回は「伝説の映画コレクション 早稲田大学演劇博物館所蔵フィルム特別上映会」と題して、80年以上の歴史を持つ早稲田大学坪内博士記念演劇博物館が所蔵する映画フィルムを「日本映画の起源」「外国無声映画の魅惑」「知られざる映画史」という3つのテーマに沿って上映する。

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 旧日活などの作品は関東大震災でフィルムが失われたものも多いため、今回上映されるものには非常に貴重なものも含まれているとのこと。中でも浄瑠璃「生写朝顔話」の映画化となる『朝顔日記』や歌舞伎役者・尾上松之助が主演した『雷門大火 血染の纏』といった作品からは当時、映画と演劇が密接に関係していたことがうかがえ、学術資料としても一級品のフィルムとなっている。

 この日登壇した早稲田大学文学学術院教授の児玉竜一氏は、「初期の日本映画は演劇研究としても重要であるが、実際に統合して語られることは意外に少ない。そういった重要な部分もこの機会に改めて認識できれば」とコメントした。

 また「知られざる映画史」では、戦時下に存在した日本映画社(戦時のニュース映画製作会社)のジャカルタ製作所で作られた宣伝映画を特集。当時のフィルムはニュースを含め、ほとんどはオランダが押収したアーカイブにわずかに残っているのみだというが、今回紹介される作品はそこにもない貴重な作品ぞろい。現地のスタッフを起用したドラマ仕立ての完成品など、世界的にも貴重な作品を観ることができるという。(取材・文:桂伸也)

ユネスコ「世界視聴覚遺産の日」記念イベント「早稲田大学演劇博物館所蔵フィルム特別上映会」は11月2~3日に東京国立近代美術館フィルムセンター大ホールにて開催

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