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東出昌大、不良を演じた修羅場を振り返る!目標は「高倉健のようなたたずまい」

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『寄生獣』『アオハライド』など今後も新作がめじろ押しの東出昌大
『寄生獣』『アオハライド』など今後も新作がめじろ押しの東出昌大 - 写真:名鹿祥史

 社会現象にもなったNHK連続テレビ小説「ごちそうさん」で人気を博した俳優の東出昌大が、今年4月に公開された初主演映画『クローズEXPLODE』の今だから明かせる撮影秘話について語った。

 『クローズEXPLODE』は、小栗旬が主演を務めた『クローズZERO』の新シリーズで、前作から1か月後の鈴蘭高校を舞台に、不良高校生たちの新たな抗争が描かれる。東出は本作で「ごちそうさん」とはイメージが百八〇度異なる不良高校生・鏑木旋風雄(かぶらぎかぜお)を演じているが、撮影前に豊田利晃監督から受けたアドバイスは「古い日本の男、高倉健のような」たたずまいでいること。高倉の代表作である『昭和残侠伝』シリーズや、東出自身も好きで観ていた『網走番外地』などを参考に役づくりをしたという。

 不良高校生を演じることについては「スイッチが入ってしまえば、すんなり入っていけました」という東出。だが、鏑木のイメージ作りについては「高倉健みたいな人物。絶対巻き舌になるな」という監督の演出に応えるために葛藤することも多かったといい、「健さんになれと言われてもそれは無理な話。モノマネになってもいけないし」と「芯のある男」を意識して、監督がイメージする鏑木に近づけていったという。

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 また、東出は「(クランクイン当初は)芝居っていうのは監督から『ああしろこうしろ』と具体的に指示されるものだと思っていたのに、イメージだけを与えられて、あとは全部自分で考えなければならなくて。芝居って何だろうとか、旋風雄と自分の違いとか、ものすごく悩んだし、悩まされた2か月間でした」と悩み抜いた現場について思いを巡らせた。

 撮影を終え、監督の演出を通じて役者としての成長に手応えも感じたのか、「『ああ解放された』って気持ちはあったんですけど、『やった! 終わった!』っていう感じではなかったですね。リベンジしたいこともあります」と述懐しつつ、「鏑木をもう一度演じたいというよりは豊田監督ともう一度組みたいです」と監督にラブコールを送っていた。(取材・文:名鹿祥史)

映画『クローズEXPLODE』ブルーレイ&DVDは10月22日発売&レンタル開始(発売元:TBS/セル販売元:ハピネット/レンタル販売元:東宝)

スタイリスト:檜垣健太郎 (little friends)
ヘアメイク:遠山 美和子(THYMON Inc.)

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