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ブラックバイトの実態を暴露!残業が当たり前な日本社会に警鐘

ブラックバイトの実態を暴露!残業が当たり前な日本社会に警鐘
労働問題について話し合った坂倉昇平氏、渡辺寛人氏、中谷和馬氏

 会社から突然解雇を言い渡された主人公が、解雇を回避するために同僚たちを説得して回る姿を描いた映画『サンドラの週末』特別試写会付きシンポジウムが、20日に都内で開催され、不当な労働を強いる “ブラックバイト”や、若者の労働問題に関する話し合いが行われた。

 この日は、ブラックバイト被害に遭った学生たちをサポートする「ブラックバイトユニオン」の渡辺寛人代表、労働問題をテーマに政策立案コンテストを企画運営した「GEIL2014」の中谷和馬氏、労働&貧困問題に取り組むNPO法人・POSSEが発行する雑誌「POSSE」の坂倉昇平編集長らが出席。

 渡辺氏が受けるブラックバイトの相談は、「残業代が支払われない」「シフトを調整してもらえない」「辞めたいのに辞めさせてもらえない」などが多く、中にはパワーハラスメントや違法行為を行っている会社もあるという。しかし、そんな劣悪な環境においても、ほとんどの人は「自分が悪いのかな? 能力もないし、仕事も遅いし……」と自分を責め、諦めるケースが多いそう。渡辺氏は「労働問題は誰かが解決してくれることではない。本人が一歩を踏み出さない限り解決しない」と主張。さらに、励ましてくれる周囲の支えが重要になるとも語った。

 続いて坂倉氏が、月100時間の残業を強いられた20代女性の相談案件を紹介。当初、「自分のために会社と争いたくない」と引き気味だった女性は、徐々に自分だけでなく後輩や同僚のため、ひいては業界のためになることに気付き、自信を持って立ち向かえるようになったそうで、悪質な会社と戦う必要性があることを説明した。そんな中、中谷氏は「日本では残業が当たり前のもとして根付いているので解決は難しい」と指摘。ブラックバイトが生まれる要因には、会社の悪しき体制はもとより、日本の風潮や慣習も関係していると見解を示した。

 主演のマリオン・コティヤールが、第80回ニューヨーク映画批評家協会賞・主演女優賞など数多くの女優賞に輝いた本作は、名匠ジャン=ピエール・ダルデンヌ&リュック・ダルデンヌ兄弟監督がメガホンを取った社会派ドラマ。(取材・文:鶴見菜美子)

映画『サンドラの週末』は5月23日よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開


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