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伝説の振付師、ポール・テイラーの今を描いた映画とは?

伝説の振付師、ポール・テイラーの今を描いた映画とは?
製作総指揮ロバート・アバーリン&ケイト・ガイス監督

 85歳で現役の振付師ポール・テイラーを描いた新作『ポール・テイラー クリエイティブ・ドメイン(原題) / Paul Taylor Creative Domain』について、ケイト・ガイス監督と製作総指揮のロバート・アバーリンが語った。

 本作は、ポール・テイラーが黒澤明監督の『羅生門』に影響を受けて自身のダンスカンパニーのダンサーと共に手掛けた作品「Three Dubious Memories」を通して、そのキャスティング、一からダンサーと共に作り上げたストーリー構成、さらに本番のステージを迎えるまでの過程を描いたドキュメンタリー作品。

 ポールをどのように説得して参加させたのか、との質問にロバートは「ポールとは20年来の付き合いで、4年もの間、彼に『多くの人があなたの演出過程を知りたがっている』と伝えていた。彼はプライベートな人物で、全く興味を示さなかった。だが2年前にダンスカンパニー運営の資金調達のために短編を製作したところ、予想外の資金が集まった。今作も短編を撮るつもりでいたが、(キャスティング過程から撮影したことで)結局彼を説得して長編を製作した」と答え、さらにポールの存命中に、演出過程を記録として残したかったことを明かした。

 撮影困難なダンスについて、ケイトは「過去にダンス映画に関わった撮影監督トム・ハーウィッツの母親ジェーン・ダドリーは、振付師マーサ・グレアムのもとで働いたことがあって、遺伝的にも彼が適していたの。彼はカメラをどこに設置して、ダンサーのダンスと、それを演出するポールの身振り手振りをいかに捉えるかを決めていた。トムが今作の唯一の撮影監督で、ポールが居ないときにはダンサーが練習している姿を捉えて、ダンサーとも親密に接しながら彼らを撮影していたわ」と語った。

 今作では、ポールの歴史をほとんど描かず、現在のポールをつづっていることについて、ケイトは「すでにポールの歴史を描いた映画『ダンスメーカー(原題) / Dancemaker』(日本未公開)があったため、そこで描かれていたポールの歴史をあえて今作には含めなかったの。それにポールは自身の歴史を自叙伝でも記している。そのため、今作は彼の手掛けてきたあらゆる作品を反映したものだと思っている」と述べた。

 映画は、ポールの演出する作品は体を通して物語を伝えるためのダンスで、動きを主体としたテンポの良いダンスとは異なるところが新鮮に感じられた。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)


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