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『MOZU』男たちの正義

伊勢谷友介、正義と悪の分かれ目はどこに?語る未来への思い【『MOZU』男たちの正義】(1/2)

伊勢谷友介、正義と悪の分かれ目はどこに?語る未来への思い
犯罪プランナー高柳役で「MOZU」チームに加わった伊勢谷友介

 『劇場版 MOZU』で伊勢谷友介が演じる高柳隆市は、大規模テロ事件を計画する裏組織の参謀。無謀な捜査で巨大権力に立ち向かう公安警察のエース倉木尚武(西島秀俊)とは対照的に、犯罪プランナーと呼ばれる彼は、手を汚さず、汗もかかず、仕立てのいいスーツを身にまとい、過激な任務を陰で操る。「MOZU」チーム初参戦となる伊勢谷が、クールな犯罪者・高柳をフィルターに、「正義」と「悪」、さらには世にはびこる「陰謀説」について思いを語った。

高柳に見る必要悪、伊勢谷が考える正義

 必要悪であろうと「悪」は一切認めないという伊勢谷。くしくも本作で自身とは真逆の人間・高柳を演じることになったが、「志の問題だと思うんですが、高柳にとって、社会を維持するためには『悪』は必要なんですよ。だから、彼自身にとっては全てが『善』なんですね。問題はそこに描いたビジョン」と指摘する。「例えば、この世になぜ戦争は無くならないのか。それは、銃を向ける人がいて、それに向け返す人もいるから。本来は銃を持たない覚悟をみんなが持つべきですよね。支配する手段として『必要悪』を認めたら負けですよね」と厳しい視点で役を捉えた。

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高柳が目指す世界とは? (C) 2015劇場版「MOZU」製作委員会 (C) 逢坂剛/集英社

 伊勢谷自身は、「革命なんかもそうですが、今やっていることが、正義なのか、悪なのかは判断できないことだと思う。僕らが死んだあと、未来の人たちが喜んでくれるかどうか、問題はそこなんですね。正解はわからなくてもよりよい未来のビジョンを描きながら行動を起こす。それが間違っていなければ、きっと役立っているはず」と目を輝かせる。

 また、陰謀説の権化として“ダルマ”という黒幕が登場するが、伊勢谷はこれについても言及。「映画はわかりやすく象徴的に描いていますが、陰謀説にもいろいろあって、国家レベルで意図的に起こしているものもあれば、民衆の大いなる意志が誰も望んでいない方向へ突っ込んでしまうケースもある。戦時中、『戦争をしちゃダメ!』と言えない空気も、そういった流れで世論として生まれていったのではと思います」と持論を展開した。

心が折れそうになったフィリピンロケ

 ハードなフィリピンロケにも参加した伊勢谷は、「とにかく臭いがすごかったんですよね。いろんなものがあらゆるところで腐っているのですが、巻き上がる粉じんが(その)腐ったものだと思うと、もう、心が折れそうで」と吐露。「首都マニラの人口増加のせいかはわかりませんが、町の環境は悪化しているそうです。かわいい子供たちを見ていたら、『これを改善するにはどうすればいいのか』と、そればかり気になりました」と語った。どうやら、ロケ地が伊勢谷の正義感に火を付けたようだ。


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