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『コワすぎ!』の白石晃士監督、日本初の4DX専用映画で3DCGに対抗(1/2)

『コワすぎ!』の白石晃士監督、日本初の4DX専用映画で3DCGに対抗
日本初の4DX専用映画! - (C) 2016VAUXHALLRIDESHOW

 日本初の4DX専用映画として作られた新感覚アトラクションムービー『ボクソール★ライドショー~恐怖の廃校脱出!~』の公開を前に、自らディレクター役で出演しながら撮影も手掛けた白石晃士監督が独自のこだわりを語った。

 座席の振動、水しぶき、スモークといった体感演出で映像を盛り上げる4DX。白石監督の心をとらえたのはこの表現の可能性だった。「4DXはかつてウィリアム・キャッスル(飛び出す骸骨など客席を巻き込んだ上映方法でギミックの帝王と呼ばれた)がやっていたことの現代版のようなもの。臨場感を追求する上で、フェイクドキュメンタリーとの親和性も高いんじゃないかなと思いますね」と自信をのぞかせる。

ボクソール★ライドショー~恐怖の廃校脱出!~
日本初の4DX専用映画に挑んだ白石晃士監督(C) 2016VAUXHALLRIDESHOW

 実際に4DXシアターで本作を観てみると、POV方式(主観ショット)ならではのカメラの手ぶれがシートの揺れで再現されていたり、画面に映っている女子高生たちの存在感を嗅覚に訴えて表現するため何ともいえない「ニオイ」が漂ってきたり、異次元の空気に手で触れることができたりと映像の世界を五感で立体的に味わえる。脚本の段階からエフェクトを想定して書かれたただけあって、思わず叫び声が出てしまうこと必至だし、むしろ積極的に叫んでいきたくなる。

 これらはすべて映像に臨場感を出すための舞台装置であるが、白石監督いわく「映画の臨場感を突き詰めていくとつまりはワンカット撮影なんじゃないかと……!」。これまでにも『ある優しき殺人者の記録』(2014)や『戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 最終章』(2015)をはじめとする作品でワンカット(風)撮影への異常なこだわりを見せていた白石監督。本作も25分の短編ながら全編ワンカット(風)で撮られている。ちなみに『コワすぎ!』シリーズに出てくるカメラマンも田代、今回のカメラマン兼ディレクターも田代。これは偶然なのか、それとも……?

 名実ともに日本のフェイクドキュメンタリーの第一人者となった白石監督だが、これだけ作り続けてきても「まだやっていないことが無数にあるのでまったく飽きることはない」と断言する。「今は洗練された3DCGを用いて細密に見せることがエンターテインメント映画の主流の一つになっていると思うんですけど、もっとアナログで、もっと乱暴な表現で、何ならもっと金もかけずに面白いことができるぞと。フェイクドキュメンタリーと4DXが合体すれば3DCGにも対抗できる表現手段になり得ると思うんです」。


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