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大林宣彦監督、伊映画祭で熱弁「映画は素晴らしい学校」(1/2)

大林宣彦監督、伊映画祭で熱弁「映画は素晴らしい学校」
大林宣彦監督 - 写真:中山治美

 北イタリアで開催された第18回ウディネ・ファーイースト映画祭で生涯功労賞にあたるゴールデン・マルベリー賞を受賞した大林宣彦監督が先月末、現地でトークイベントを開催し、映画製作の極意を学ぼうと多数の若い映画製作者が詰めかけた。大林監督は「最近の若手監督の作品を見てどう思うか?」という質問に、「若い人たちの映画で足りないのは、映画から学ぶ、歴史から学ぶという経験が足りないのではないかと感じます」と答え、「映画は素晴らしい学校です。皆、良い生徒になりましょう」と語り掛けた。

 大林監督は今回、「BEYOND GODZILLA: ALTERNATIVE FUTURES AND FANTASIES IN JAPANESE CINEMA」(「ゴジラを超えて:日本映画におけるオルタナティブとファンタジー」)と題した特集上映の中で、商業映画デビュー作『HOUSE ハウス』(1977)など初期作品4本が上映された事に伴い現地入りした。昨年はアメリカ・ニューヨークで回顧上映が行われたが、欧州で大々的に取り上げられるのは初めてとなる。

 中でも『HOUSE ハウス』は、大手映画会社・東宝が当時自主映画監督だった大林監督と組み日本映画史の流れを変えた一本。加えて、チャールズ・ブロンソンが出演した化粧品「マンダム」のCMや、「♪ラッタッタ~」の掛け声が流行したオートバイ「ホンダ・ロードパル」のソフィア・ローレン出演CMの演出も手掛けた大林監督は、そこで培った合成やコマ撮りなどの映像技術を同作に投入。遊び心満載のファンタジー・ホラーは、いまだにカルト的な人気を持つ。

 観客から同作の当時の評価を尋ねられた大林監督は、「概ね『これは映画じゃない』という批評です」と苦笑い。続けて「でも僕は、100年後には映画になると信じて作っています。平和を築くのに時間がかかるように、我々の映画が理解されるのも同じように時間がかかるものです。でも、幸せなことにウディネでこうして上映されました。製作から約40年で、『HOUSE ハウス』は映画となったようです」と語ると、会場から温かい拍手が沸き起こった。

 司会の映画評論家マーク・シリングから、「最近の若手監督の作品を見てどう思うか?」という質問が出ると、大林監督は、映画が誕生して以来先人たちが作り上げた作品を“教科書”にし、自身の血肉としてきたことを説明。そしてマイケル・カーティス監督作『カサブランカ』(1942)を例に挙げ、次のように語り始めた。


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