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2.5次元舞台、魅力とその裏側 ヒット仕掛け人が明かす(1/2)

2.5次元舞台、魅力とその裏側 ヒット仕掛け人が明かす
ゲストとして登場した俳優の馬場良馬(左)と佐々木喜英(右)

 漫画やアニメ、ゲームといった2次元の題材を舞台化したものが“2.5次元”と言われている。「ミュージカル『テニスの王子様』」(通称テニミュ)を手掛け、2.5次元ブームの仕掛け人とされる、ネルケプランニング代表取締役会長・松田誠が23日に行われた、代々木アニメーション学院に来春新設される2.5次元演劇科の体験入学会に登壇し、華やかに見える世界の裏側を明かした。

 舞台演劇界で活躍する俳優の馬場良馬、佐々木喜英と共に学生の前に登場した松田は、2.5次元作品の醍醐味はキャラクターと演者の魅力がマッチして生まれる相乗効果にあると語る。例えば、「テニミュ」であれば主人公の所属する青春学園は現在8代目、同じキャラクターを8人以上の役者が務めてきた。「全く一緒のセリフを言って、同じ曲を歌っていても、演じる俳優によって全然違う。正解は決して1個じゃない。それがおもしろい」と松田は魅力をアピールする。

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アツく語りかける松田誠

 一方で、客席からは輝いて見える世界の実情は甘くないとも語る。「テニミュ」では事前にキャスト参加のテニス合宿が行われている。「舞台上ではボールは打たないのにテニスをするんです。ものすごくきつい」のだという。フォームの徹底など、舞台上での演技に説得力を持たせる目的もあるが、連帯感を築くことを重要視している。「一緒に戦う仲間だから、一緒に苦しむことを経験することに意味がある」と稽古~公演期間と長い時間を共にする役者同士のチームワークを高める意味合いを強調する。

 また、馬場は役者の立場から苦労を明かした。演じるキャラクターはすでに原作の漫画やアニメで表現されているもの。「自分の解釈ではこう演じたいというのがあっても、原作の世界を大切にしないといけない。自分の感情を殺すというわけではないですが、自分自身を納得させてそこに合わせなければいけない瞬間がある」というのは2.5次元ならではだろう。さらに、「このキャラはこういう行動はとらない。こういう表情はしない」という前提があるため、表現の仕方に制限がかかることもある。

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華やかな裏にはさまざまな努力が

 佐々木は、2.5次元で活躍できるのはある程度若い役者に限定されるというシビアな面にも言及。「キャラクターも若いイケメンが多い。自分がこの先、40、50代になって2.5次元でやっていけるのか」と自問自答したこともあったという。しかし、「2.5次元作品を通じてたくさんのファンに応援してもらえるようになった。そのファンの方を引き連れてほかのジャンルの作品につなげていける」と役者としての可能性が狭められるわけではない。


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