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『ジャングル・ブック』主人公以外CG!松本幸四郎ら抱く「役者」の危機感(1/2)

『ジャングル・ブック』主人公以外CG!松本幸四郎ら抱く「役者」の危機感
日本を代表する俳優陣が真剣談義!

 ラドヤード・キプリングの傑作小説を実写化したディズニー映画『ジャングル・ブック』の日本語版声優を務めた松本幸四郎、宮沢りえ、伊勢谷友介がインタビューに応じ、吹き替えの難しさから、主人公の少年以外フルCGという驚きの映像を目の当たりにして感じる役者としての危機感などを語った。

 本作は、ジャングルで黒ヒョウのバギーラ(幸四郎)と母オオカミのラクシャ(宮沢)に育てられた少年モーグリが、人間への復讐心をたぎらせるトラのシア・カーン(伊勢谷)と出会ったことから壮大な冒険に身を投じていくエンターテイメント巨編。新星ニール・セディが演じたモーグリ以外、全てCGという驚愕の映像が観る者を圧倒する。

 74歳にして声優初挑戦となった幸四郎は、「『アナと雪の女王』でエルサ役を務めた娘の松たか子から『ディズニーの吹き替えは大変よ』と聞かされていましたが、すごかったですね。声のみで表現することは非常に難しかったですが、役者にとってこれは必要なことだと思いましたね。心に残る素晴らしい仕事をさせていただいた」としみじみ。

 同様に実写映画での声優初挑戦となった宮沢も、「ラクシャの存在に負けないくらい深い深い愛情を持った母親の『声』とはどういうものなのか、それを創造していく作業は大変ではありましたが、喜びでもありました」と笑顔。本作で唯一の敵役となる伊勢谷は、「吠えたり、叫んだりするのが一番難しかったですね。自分よりでかい体格をイメージしていく時に、自分が負けてしまいそうなった」と述懐した。

 また、本作の映像に圧倒されたという3人は、想像を絶するテクノロジーの進化を目の当たりにして、これからの「役者」の在り方について、それぞれに思いを巡らせたという。初舞台から70年を数える大ベテランの幸四郎は、「こんな時代に歌舞伎役者がよく生息しているなと思いますよ。そのうち、必ず泣けるロボットが出てきたりしてね」と笑いを交えながらも、「ただ、現実として役者の仕事が少しずつ奪われていくという危機感はあります」と時代の潮流を痛感している様子。

 これに対して宮沢は、「今、舞台の稽古中なんですが、役者さんが体中に汗をかきながら演じている姿を見ていると、これは絶対にテクノロジーでは太刀打ちできない領域だと思いますね。作品や芝居というものを超えて、人間が懸命にやったことで流れる汗は本当に美しい」と熱い一面をのぞかせる。伊勢谷も「(本作は)役者が芝居した後にCGで動物やジャングルをかぶせていますよね。表情だけはいくらCGで追い掛けても無理なところを、技術でくぐり抜けているところは素晴らしい」と称賛し、役者とテクノロジーの共存を前向きに捉えている考えを示す。


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