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過激な内容で公開が危ぶまれた超問題作がお披露目 会場は超満員!

過激な内容で公開が危ぶまれた超問題作がお披露目 会場は超満員!
『無垢の祈り』上映後登壇し晴れやかな表情を見せた亀井亨監督(左)、平山夢明

 そのタブーを恐れない内容で日本での公開が危ぶまれていた平山夢明原作、亀井亨監督の『無垢の祈り』が18日、石川県金沢市で開催中の「カナザワ映画祭 2016」内でいよいよ上映、会場には立ち見も出る観客が殺到し、その衝撃の内容を目撃した。

 学校ではいじめられ、家庭では義父から虐待されていた10歳の少女フミ。この世に絶望した彼女が救いを求めたのは、連続殺人鬼だった……という内容の平山の同名短編小説を、まさかの完全実写化となる本作。観る側の倫理観を揺さぶるような、虐待・宗教・連続殺人などリミッターを振り切ったような容赦ない描写の数々から公開が危ぶまれてきた問題作だ。上映後、衝撃のあまり言葉を失った観客を見渡した平山は、「亀ちゃんが稼いだお金をすべてぶち込んで作った映画なので、こんなにたくさん来ていただいて良かった」としみじみ。亀井監督も「僕は最初に行った映画祭のお客が二人だけだったことがあったので、本当に感動しています」と晴れやかな顔を見せた。

 撮影時、「ひどいな、この話。もういいじゃないか、許してやれよと思うんだけど、よく考えたら、書いたのは俺なんだよね」と笑いながら振り返る平山。かつて「エグすぎる」と苦情が殺到したというテレビドラマ「『超』怖い話」でタッグを組んだ亀井監督について「この人は分かってる人だ。同じ世界を共有できているから、後は任せられるし、こっちも楽しむことができる。そういう監督は亀ちゃんだけだね」と語るなど、全幅の信頼を寄せている様子。

 本作主演のフミには、撮影当時9歳だった子役の福田美姫を起用。「美姫ちゃんは、家庭が破壊されている女の子の目がしっかりとできていたから、この子の家は大丈夫なんだろうかと心配したくらい」と述懐した平山。このような衝撃的な作品に少女を出演させて、トラウマにならなかったのだろうか、という会場の心配の声に亀井監督は、「まず台本を暗号化して、子どもに意味が伝わらないように、調べても分からないようにしました。そして性的なものが彼女の中にインプットされないように、例えば芝居をしてもらう時も、大人になってもいじめっ子はいるんだよというような伝え方をしました」と子役のケアには細心の注意を払ったことを強調。そのかいあってか福田が今でも元気に暮らしているとのことだ。

 さらに観客からは「ソフト化の予定は?」という質問も飛びだしたが、亀井監督は「難しいかもしれない。そのまま流すのが条件なので」と渋い顔。それを聞いた平山も「頼むよ。映画も公開してもらって、ソフト化もしてくれないと発禁作家みたいになってしまう。どうしてこうなったのかな? 俺は愛と正義しか書いていないのにどうしてだ?」と冗談めかして語り、会場を爆笑の渦に包んだ。(取材・文:壬生智裕)

「カナザワ映画祭 2016」は9月25日まで金沢都ホテル セミナーホール(旧ロキシー劇場)にて開催中


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