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小栗旬&柄本佑、父親になる実感とは…心境語る

父親談義に花を咲かせた小栗旬
父親談義に花を咲かせた小栗旬 - 写真:上野裕二

 映画『追憶』で幼なじみの役で初共演を果たし、劇中でも父親の顔をのぞかせる小栗旬柄本佑が、実生活で何があっても守りたいものや、子供に対する思いを語った。

【画像】小栗旬と木村文乃が夫婦役で共演

 映画『駅 STATION』『鉄道員(ぽっぽや)』などの名匠・降旗康男監督と撮影・木村大作がタッグを組んだ『追憶』は、過去を封印した幼なじみの3人がある事件をきっかけに25年ぶりに再会し、狂おしい運命に翻弄されていくヒューマンミステリー。本作で妻の妊娠、新居の建築という幸せの絶頂期に容疑者にされる啓太を演じた小栗と、倒産寸前の会社と家族を守るために金策に走っていた旅先で何者かに殺害される悟に扮した柄本だが、役柄に絡めて「何があっても守りたいものは?」と聞くと、「今はもちろん家族ですね」(小栗)、「まったく一緒です」(柄本)という言葉が返ってきた。

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追憶
妻の安藤サクラが妊娠中の柄本佑

 映画にはそんな二人の実生活の在り様がリアルに反映されていて、小栗も「自分が実際に父親になってからこの役をやれたのは大きかった。独身のときは、新たな命と出会うことなんてあまり考えなかったですから」という。だが、「生まれたときは、啓太みたいに素直に喜ぶ感じではなくて。最初は父親になった実感もなかったし、実感が持てたのは子供とコミュニケーションがとれるようになってからなので、子供が生まれたときの啓太のリアクションを表現するのは意外に難しかった」と振り返った。

 それに対して、すでに子供がいる役を演じた柄本は「まだ父親になったことがないから、子供とお芝居をするときの距離感がまったくわからなくて」と戸惑いの表情に。「でも、意識し過ぎると逆にお父さんじゃなくなっちゃうし、子供といっても一人の人間なので、そこは普通の大人と接するときと同じように演じましたけど、難しかったですね」としみじみ語った。
 
 すると、そんな柄本のコメントを聞いていた小栗が、「僕の勝手なイメージですけど、たっくんは奥さんの出産のときに啓太よりも感動すると思う(笑)」といきなり断言。柄本も「いや~まだ想像できないですけど、やっぱり感動しますかね? 泣くかな? 泣きはしないですかね?」と笑顔を見せたが、その問いに対しても小栗は「いや、君はね~泣くと思うよ(笑)」ときっぱり。それを聞いて「マジすか?」と柄本。「俺、泣きそうですか? 恥ずかしいぐらい泣いちゃったらどうしよう? でも、若干ドキドキしますね」。

 そんな父親談義に花を咲かせた二人のフレンドリーな関係が、『追憶』の幼なじみの距離感にも反映されている。(取材・文:イソガイマサト)

映画『追憶』は5月6日より全国公開

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