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福山雅治主演『マチネの終わりに』舞台裏を公開

パリのレストランで蒔野が洋子に告白するシーン
パリのレストランで蒔野が洋子に告白するシーン - (C) 2019 フジテレビジョン アミューズ 東宝 コルク

 シンガーソングライター、俳優の福山雅治が、同い年の石田ゆり子と映画で初共演する『マチネの終わりに』(公開中)。天才クラシックギタリストと婚約者のいる聡明なジャーナリスト、「6年の間に会ったのは3度だけ」という40代の男女の恋が、日本、パリ、ニューヨークを舞台に描かれる。原作は芥川賞作家・平野啓一郎の同名小説。福山にとって、満を持しての恋愛映画主演となった本作の裏側に迫る。

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クランクインは蒔野の部屋から

マチネの終わりに
蒔野の部屋にて

 撮影は2018年9月22日、都内某所の建物で、蒔野の部屋のシーンから始まった。後半は、蒔野がジャーナリストの小峰洋子(石田)とSkypeで対話するシーンへ。カメラに映らない石田も現場に加わり、実際に少し離れたところから2人のチャットが繰り広げられた。

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福山雅治、クラシックギターを学ぶ

マチネの終わりに
パリの歴史的ホールで撮影された演奏シーン

 福山が演じるのは、スランプに陥るクラシックギタリストの蒔野聡史。福山自身はアコースティックギターやエレクトリックギターの名手だが、クラシックギターは奏法やマナーがそれらと異なるため、学び直す必要があった。ギター指導に当たったのは、原作者の平野とも交流があるクラシックギタリストの福田進一

告白のシーンはパリに実在するレストラン

 スタッフ・キャストは、10月下旬から11月中旬にかけてほぼ1か月にわたって日本を離れ、パリを中心にした海外ロケに参加。パリで撮影されたのは、洋子がセーヌ川のほとりで記者たちにもみくちゃにされながら警察に取材を行う場面のほか、蒔野がレストランで洋子に大胆な告白をする場面も。なお、このレストランはシェ・ジュリアンという実在するお店だそう。また、蒔野の演奏シーンは、歴史的ホールに欧米人のエキストラを迎えての大がかりなシーンとなった。

セントラルパークの噴水は地球をイメージ

マチネの終わりに
セントラルパークでのクランクアップ

 クライマックスは、ニューヨークのセントラルパークにて。西谷弘監督は、大きな円形の噴水を「地球」に見立て、その表側と裏側で蒔野と洋子が交錯する画をイメージしたという。クランクインから約8週間後、福山は「(洋子と)一緒にいられる時間が短かった……」と名残惜しそうにクランクアップを迎えた。

 脚本を手掛けたのは、社会現象を巻き起こしたドラマ・映画『昼顔』や、現在放送中の月9「シャーロック」などで西谷監督と組んでいる井上由美子。人生の酸いも甘いもかみわけた年齢だからこそ直面する試練も描いた、ほろ苦く美しいラブストーリーに仕上がった。(編集部・石井百合子)

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