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中村倫也は頼れる存在!『ハケンアニメ!』監督、2度目のタッグで感じた魅力

中村倫也
中村倫也 - (C) 2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会

 映画『ハケンアニメ!』に出演している中村倫也について、『水曜日が消えた』(2020)以来2度目のタッグとなる吉野耕平監督が、「頼れるバッターを見ているような感じ」と魅力を語った。

中村倫也が闘志むき出し…『ハケンアニメ!』場面カット

 辻村深月の小説を実写映画化した本作は、市場が2.5兆円とも言われるアニメ業界を舞台に、最も成功したアニメの称号「覇権(ハケン)」を巡り、新人アニメ監督・斎藤瞳(吉岡里帆)が、憧れのスター監督・王子千晴(中村)と火花を散らすさまを描く。

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 先日行われた完成披露イベントにゲスト登壇した原作者の辻村は、個人的に希望していた中村が王子役に決まった時は叫ぶほど嬉しかったと語っていたが、本作の高橋プロデューサーは、「中村さんが王子役に決まったのは、吉野監督のおかげでした!」と『水曜日が消えた』で築かれた2人の信頼関係があったたからこそだと明かす。「中村さんもお忙しい中で、信頼関係のある吉野監督が話してくださったおかげで、うまく調整ができたのだと思っています」と回顧する。

 中村ふんする王子は、過去にヒット作品を生み出して天才として名を馳せる人物。8年ぶりに手掛けるアニメは、周囲からも期待されているが、もう後がなく崖っぷちに立っている状態で……という役どころだ。

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(C) 2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会

 吉野監督は、中村演じる王子について「“わかりやすくわかりにくい”キャラ」と分析。「そんな王子のキャラを理解した上で臨んでほしかったので、『魔法少女まどか☆マギカ』『少女革命ウテナ』『さらざんまい』を参考アニメ作品として観てもらいました。原作でも、特に『ウテナ』は王子というキャラのベースになるような作品だと思いました。キャラを演じる上で、その人がどういうものをつくっているかを知ることはすごく大事。『こういう感じのアニメをつくってきた人です」というのが参考になるかと」と中村に伝えたそうだ。

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 そんな中村は、飄々(ひょうひょう)とした雰囲気を崩さず、“天才アニメ監督”として自身を演出する王子を熱演。アニメに対する情熱持ち、チャーミングな一面を覗かせるなど、何重にも魅力が詰まった王子を作り上げた。

 監督は、撮影を通じて「中村さんとは『水曜日が消えた』以来2回目ですが、久しぶりにご一緒して、ピンポイントでいいところに打ち込んでくれる、頼れるバッターを見ているような感じがしました」と絶賛していた。(編集部・梅山富美子)

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