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相葉雅紀、12年ぶりの舞台で「12年分のダメ出しを受けた」

取材会での相葉雅紀
取材会での相葉雅紀

 相葉雅紀が4日、新国立劇場で行われた舞台「ようこそ、ミナト先生」の取材会に出席し、稽古中は10代から仕事を一緒にしてきた演出家・宮田慶子からしごかれる日々だったそうで「大変だった」と漏らす反面、「なかなかこういう機会はないのでありがたい」と充実感をにじませた。この日は共演者の松平健、脚本の金子ありさも来場した。

【写真】相葉雅紀が熱演!フォトコール&取材会の様子

 「恋はつづくよどこまでも」をはじめ、数々のヒットドラマを生み出してきた脚本家・金子ありさと、青年座公演のほか、翻訳劇、古典、ミュージカル、オペラなど多種多様な作品を手掛ける演出家・宮田慶子、そして本作がおよそ12年ぶりの舞台出演となる相葉がタッグを組んだ本作。3人が集結するのは、12年前の「君と見る千の夢」以来となる。

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 本作の舞台は、甲信越地方の山あいにある日永町。1年前にこの地を観光で訪れ、非常勤の音楽講師として働くことになった湊孝成(相葉)を主人公に、町や人生の“再生”をテーマにした心温まる物語となっている。

 初日を迎えた思いを「ずっとやりたいと思っていた舞台を、こんなにすてきな皆さんに囲まれてできる幸せを感じてます」と語った相葉は、「今日は緊張していますが、楽しんでやりたいと思います」と意気込んだ。

 そんな彼にとって12年ぶりとなる舞台について「初日に言うことではないかもしれないですが、つらかったです」とぶちまけて会場を笑わせると、「結構しごいていただきました。やはり12年空いたということで、12年分のダメ出しをされました」と笑顔。「そもそもハードな役なので、そこに自分を持っていく作業は大変でしたね」と振り返るも、「でも金子さんが稽古場に来た時は褒めてくださるので、うれしかったです」と明かした。

 一方の宮田は「相葉さんが舞台を始めた16歳くらいから一緒にやっていて。あの時は(相葉が)逃げるんで、追っかけまわしてダメ出ししてましたね」と笑いながらも、「でも今回はそういうこともあったなと思い出すくらい、すごく大人になった。いろんなことを経験してきたんだなということを実感して、とてもうれしかったです。歳月って素晴らしい。でも同時に欲も出ちゃいました」と語る。その言葉に「本当にありがたいですね。そういうのは徐々に減っているので」としみじみ応じた相葉は、「宮田先生の指導は定期的に受けたいですし、だからこの期間はたくさんのことを吸収しようと思ったんですが、予想以上でした」と笑顔。「僕にとってはお母さんのような存在です」と付け加えた。

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 そしてそんな二人の関係性を目の当たりにしていた松平は「僕が若い頃はそういうのがなかったので、うらやましいです」と目を細めていた。

 一方、金子は本作を執筆するにあたり、「わたしの持っている相葉さんのイメージは、ファンタジーとリアリティーの融合というものなんです。居そうで居ない方、身近に感じるけど、どこにも存在しないような。そこを意識して、ドラマや映画ではできない、舞台ならではの役柄、表現方法を意識して書きました」と述懐。相葉は「結構、商店街に居そうと言われるんですけどね」と首を傾げつつも、「でもうれしいです。そう言っていただいて」と笑顔を見せた。

 なお、相葉は今も嵐のメンバーと連絡を取り合っているといい、「松本(潤)は時間を見つけて来てくれると言ってくれました。リーダー(大野智)も来てくれたらいいんだけどな。連絡してみます」とほほ笑む。「櫻井(翔)くんも二宮(和也)くんとも連絡を取り合っているので、結構みんなとはつながりがありますね」とコメントするなど、活動休止中でも嵐のメンバーたちの変わらぬ関係性がうかがい知れた。(取材・文:壬生智裕)

舞台「ようこそ、ミナト先生」は6月4日から19日まで新国立劇場・中劇場にて上演(大阪公演もあり)

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