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『アレキサンダー』コリン・ファレル特集

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初めて来日を果たしたコリン。 しかも、今回は一般のファン100人との豪華な晩餐会にも参加。実際のコリンはいったいどんな人だったのだろう? 成田空港、晩餐会、記者会見と生のコリンを追い、ファンの声を聞いてみた。

ついに初来日を果たしたコリン・ファレルと、日本は5年ぶりとなるオリバー・ストーン監督が超大作『アレキサンダー』のプロモーションで来日し、会見を開いた。今回は特別企画としてFLiXムービーサイトの読者に会見に参加してもらう体験レポート企画したが、残念なことに当選者の2人は会見場に現れなかった(残念)。変わりに同サイトのスタッフが質疑応答の模様をお届けする! 初めて日本のマスコミの前に姿を現したコリンだが、会見開始30分で我慢の限界を超えたのか、いきなりタバコに火を付けた。やはりイメージどおりのやんちゃな青年かと思ったが、自分が席に着いたあとで通訳の女性が座ろうとすると、さっと立って見せた。これは紳士特有のマナーで、女性を敬う心の表れだろうか。さらに席にはコップが置かれていて、ホテルのスタッフが水を注いでくれる。その度、コリンは小さな声で「サンキュー」と頭を下げていた。そんな姿を目の当たりにしたことでコリンへのイメージは一新。人を気遣う心を持った、礼儀正しい紳士だと再認識することとなった。

■実在したアレキサンダー

司会:まずお1人ずつご挨拶をお願いいたします。

オリバー・ストーン監督(以下監督):『アレキサンダー』は今までとは一味違う作品に仕上がっています。日本が文化を尊ぶ国であるように、この作品も文化の重要性を説いています。

コリン・ファレル(以下C):日本は初めて来たんだけど、みんながあたたかく迎えてくれて感激したね。今回の滞在はとても短いから、この次来たときはゆっくりしたいと思っているよ。

Q:アレキサンダーの物語を映画化した理由は?

監督:彼は美しい英雄であると同時に征服者でもあった人物。そして若くしてこの世を去っており、ヒーローとしての条件を全て持っていたからです。私は彼に非常に興味が沸いて、ここ数十年調べていたが、単なる征服者ではなく特別な何かを持っていると感じた。何よりも『トロイ』や『グラディエーター』の主人公たちと違い、実在の人物だった点が魅力。

Q:歴史上の人物を演じるにあたって気を付けたことはありますか?

C:一番難しかったのは役柄に真実味を出すことだったな。アレキサンダーはとてつもない人生を生きた有名人だからね。歴史上の事実を映画に組み込むのは監督がやってくれたけど、役に魂を吹き込むのは僕の仕事だと思う。その過程はとても楽しくて、非常に得るものも多かったよ。

■厳しい評価もあるが……

Q:アレキサンダーの偉大な点はどんなところでしょうか。

C:演じていて不思議なくらい彼を身近に感じたんだ。実際の彼に近い演技ができたかどうかはわからないけど、彼のエネルギーや神話が僕の中に宿ったような気がしたよ。それは今でも感じていることなんだ。ギリシャに“ポトス”という“何かを追い求める気持ち”または“運命を切り開くこと”を意味する言葉があるんだけど、これが彼の偉大さを表すのにぴったりだと思う。さらに彼はただ世界を征服するのではなく、そこにあった文化を取り入れていったことが素晴らしい特徴だね。彼は本当に人間を愛していたんだと思うよ。

Q:本作は公開された先々で議論を呼びましたがそのことについてどう思いますか?

監督:議論は今までどの作品でも巻き起こるんだ。『JFK』や『ナチュラル・ボーン・キラーズ』などは議論ばかりが先行して、映画はほとんど無視されていたしね(笑)。でも大切なことは観客に何度も繰り返し観てもらえる作品であることだよ。また議論や批評が消え去ったあと、初めて作品を観てくれた人が判断してくれるといいな。とりあえず『アレキサンダー』に関しては、最初にアメリカで公開したことが間違いだったかな(笑)。難産だったけど、帝王切開するほどではなかったと思っているんだけどね。

Q:成長したと思う点は?

C:難しい質問だね(笑)。まだ自分自身を振り返って評価するような余裕はないんだ。でも、今までしてきたことは心のどこかにロックして保管してあるよ。特に今回の撮影で、人間には“情熱”“真実”“威厳”“誇り”の4つが大切だと学んだよ。これらは誰からも取り去ることはできないし、これらを持ち続けていれば生きていけると思う。僕もこの4つを忘れなかったからこそ、『アレキサンダー』についての批評を受け入れることができたんだ。あと学んだことと言えば、役柄のためとはいえ、すね毛は剃らないほうがいいってことも学んだよ(笑)。

Q:すね毛を剃って着用されていた衣装の居心地はいかがでしたか?

C:あれは風通しが良くて、なかなか気に入っていたんだ。普段着ることのないデザインだから、役作りの面でも多いに役立った。ただ馬に乗って走るときは要注意で、下着が見えないように苦労したよ。最近では家の中でしか着ないようにしているよ(笑)。

■父親としての務め

Q:『アレキサンダー』を通して伝えたいメッセージとは?

監督:観るときは今の視点ではなく2300年前の視点に立って観るようにしてほしいな。彼は西洋と東洋の融合を図った偉大な人物で、彼自身東洋人の妻との間に2人の子供を授かっているんだよ。各地を征服したのちもマケドニアに帰ったわけではなく、もっと広い視野を持って世界を見ていたんだ。そのことを踏まえたうえで、彼は何をしようとしたのかということを感じてほしい。そして何より忘れてほしくないことは、彼はこの偉業を32歳よりも若いときにやり遂げているという点だね。

C:監督に僕が言いたかったことをすべて言われちゃったよ(笑)。アレキサンダーの魅力は32歳の生涯をとおして、常に子供のとき思い描いた夢や理想を忘れることなく戦い続けたことだと思う。映画の中に洞窟で父親から英雄の話を聞かされるシーンがあって、アレキサンダーはあのときの気持ちのまま大人になったんだ。西洋文化では若者は軽視されることが多いけど、僕は若いときの気持ちはとても大切だと思う。僕の17か月になる息子なんか最高にパーフェクトだよ! 彼はとても賢いし、悲しいときには泣き、楽しいときには笑うというようにいつも正直に生きているんだ。そんな彼を世の中の悪や汚いものから守ることが、父親としての僕の務めだと感じているよ。

■撮影中骨折していたのは、酔っぱらって

Q:撮影中骨折されたそうですが、ほんとうでしょうか?

C:今回のアクションは映画史の中でも最高峰の出来だと自負しているよ。撮影のために3か月間トレーニングをして、今までで一番引き締まった体で望めたね。骨折の件だけど、正直に白状しちゃおうかな(笑)。実は撮影中のケガではなくて、夜中ヴァル・キルマーと飲んでいたときに酔っ払って手首と足首を骨折しちゃたんだ。みんなにも忠告するけど、“バットマン”とは飲まないことだね(笑)

Q:本作はとても史実に忠実な作りですが、監督のこだわりについて教えてください。

監督:シナリオはアドバイザーのフォックス氏とともに事実を曲げることなく作り上げたが、キャラクターの内面的な部分は、事実から想像されることを考えて描き出した。例えば母親が蛇を飼っていたという事実はあるが、映画の中のような使い方をしていたかどうかはわからない。

■アンジーと激突

Q:母親役で共演したアンジェリーナ・ジョリーとのエピソードを教えてください。

C:最初10か月しか年の差がない彼女が母親役だと聞かされ驚いたよ、でも彼女は人生経験も豊富だし、とても存在感がある女優なので、スクリーン上で観たときに違和感は感じなかった。アンジェリーナとの面白いエピソードがあるよ(笑)。僕らは2人とも本番前にうつむいてうろうろするクセがあってね、一緒のシーンを撮影するときなんかでは、相手が向かってきているのに気が付かなくて、激突しちゃったこともあったな(笑)。

Q:今日の髪型は“ジャパニーズ・サムライ”のようですがポインは何でしょうか。

C:これ? あー、ただ髪が目に入らないように結んだだけなんだ。そうすれば会場に来てくれた人の顔を見ることもできるだろ?

監督:馬を扱った撮影は本当に大変だったよ。象も登場しているけど、はるかにやりやすかった。コリンはあまりにも馬が気に入ってしまって、撮影後に一頭だけ買い取ったらしいよ。

『アレキサンダー』は2月5日より丸の内ピカデリー1他にて公開

 

 









 

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