シネマトゥデイ

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リリーのすべて
(C) 2015 Universal Studios. All Rights Reserved.
英題:
THE DANISH GIRL
製作年:
2015年
製作国:
イギリス/ドイツ/アメリカ
日本公開:
2016年3月18日
上映時間:
提供:
ユニバーサル映画
製作:
ワーキング・タイトル / プリティ・ピクチャーズ
配給:
東宝東和
カラー

チェック:世界初の性別適合手術を受けたデンマーク人画家リリー・エルベと、その妻ゲルダとの愛を描いた伝記ドラマ。メガホンを取るのは、第83回アカデミー賞の4部門で受賞した『英国王のスピーチ』などのトム・フーパー。性別違和に苦悩する主人公には『博士と彼女のセオリー』でオスカー俳優となったエディ・レッドメイン、一番の理解者として夫を支え続けた妻を『コードネーム U.N.C.L.E.』などのアリシア・ヴィキャンデルが演じる。共演にはベン・ウィショー、マティアス・スーナールツらがそろう。

ストーリー:1926年デンマーク。風景画家のアイナー・ヴェイナー(エディ・レッドメイン)は、同じく画家の妻ゲルダ(アリシア・ヴィキャンデル)に女性モデルの代役を依頼される。その際に、自身の内面にある女性の存在を感じ取る。それ以来リリーという女性として生活していく比率が増していくアイナーは、心と体の不一致に悩むことに。当初はそんな夫の様子に困惑するゲルダだったが、次第に理解を深め……。

リリーのすべて
(C) 2015 Universal Studios. All Rights Reserved.

映画短評

  • 相馬 学
    あざとさを排して、心理描写にこだわった秀作
    ★★★★
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     主人公の一途さを強調せず、かといって悲劇を押し出すこともなく、物語はバランスを絶妙に取りながら進む。ナチュラルな演出で見せ切る、アカデミー賞監督トム・フーパーの才腕に唸った。

     どのシーンでも登場人物の心理が見据えられている点が見事。女装をして陶酔する主人公の目覚め、自身の道を歩もうとすることで妻を悲しませる彼の苦悩。要所要所で脈動する、キャラの胸中が巧みに共感を引き寄せる。

     主演のレッドメインは確かに熱演だが、その妻の苦悶を体現したアリシア・ヴィキャンデルもアカデミー賞受賞にふさわしい好演。彼女も実質的に主演と呼んで差し支えない活躍ぶりだ。夫婦の描写にもバランスの良さが活きている。

  • くれい響
    受けのヴィキャンデル、仔犬のようなウィショー
    ★★★★
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    さすがはブレない、トム・フーパー監督作。主人公が暴走キャラのため、一歩間違えれば、イロモノ系に走ってしまいそうな展開を普遍的な、無償の愛の物語として描き、しっかり観客を感情移入させる。ますますカメレオン俳優と化すエディ・レッドメインは間違いなくスゴいが、それは妻・ゲルダを演じるアリシア・ヴィキャンデルの受けの芝居で、さらに際立つ。愛する者を静かに見守る彼女の視線は、『エクス・マキナ』での感情なきロボット演技とは真逆のアプローチで、個人的には合わせ技でオスカーを勝ち獲ったと思いたいところ。そして、出番は多くないながら、ここもやっぱりベン・ウィショー。濡れた仔犬のような瞳が頭から離れましぇん。

  • なかざわひでゆき
    妻による究極の愛と献身を描いた物語でもある
    ★★★★★
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     まだ性の多様性に対する理解など乏しかった時代に、自分が男性ではなく女性である、つまりトランスジェンダーだと気付いてしまったリリーの苦悩と決断を描く作品だが、同時に自分の夫が夫ではなくなると知りながら、その全てを受け入れて支えようとする妻ゲルダの、いわば究極の愛と献身の物語でもある。
     それは勿論、決して生易しいことではない。その戸惑いや葛藤、痛み、苦しみ、妬み。綺麗事ではない複雑な想いが赤裸々に描かれ、押し寄せる感情の渦が観客の胸を打つ。内なる女性に目覚めていくエディ・レッドメインの繊細な演技もさる事ながら、愛ゆえの強さと弱さを全身全霊で演じたアリシア・ヴィキャンデルも賞賛に値する。

  • 山縣みどり
    この夫婦こそが真のソウルメイト!
    ★★★★★
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    世界で初めて性別適合手術を受けたデンマーク人画家の実話なので、Born this way的なメッセージものと思っていたけれど、繊細で強固な夫婦愛の物語だった。前半は自身が男性の肉体に閉じ込められた女性と気づくリリーの、そして後半は戸惑いながらも夫の真実を受け入れるゲルダの逡巡と葛藤に比重を置く構成で夫婦の心模様も理解しやすい。特に心をつかまれたのが聖母のような大きい愛で夫を包むゲルダの存在で、魂と魂のつながりとしか表現できない関係性こそ真のソウルメイトなのだと納得。リリーになりきったエディ・レッドメインも素晴らしいが、ひたむきで芯の強いゲルダ役のアリシア・ヴィキャンデルの熱演はため息ものだ。

  • 平沢 薫
    主人公の心の細やかな震えが女性服の繊細な美しさと呼応する
    ★★★★★
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     主人公が女性の衣服を自分の胸に抱いた瞬間、主人公の感情のごく微細な震えと、彼が手にする女性服の布地の繊細さが呼応する。自分が性同一性障害だと気づかずに男性として育てられた主人公は、画家である妻の絵の女性モデルの代役として、女性の衣服を胸に当てるのだが、その瞬間、思いがけない歓びに打たれ、その感情に気づいて驚き、おののく。しかしその怯えとは別に、彼の指は衣服の絹の手触りの滑らかさを追ってその表面を撫でずにはいられない。その無意識の恐怖と快楽のせめぎ合い。その感情の揺れの細やかさが、主人公が抱く女性服の布地の柔らかな光沢や繊細なレースなどの儚い美しさと呼応して、相乗効果を上げている。

動画

映画『リリーのすべて』予告編
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『リリーのすべて』 エディ・レッドメイン&アリシア・ヴィキャンデル インタビュー
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ベン・ウィショーのことが大好き!映画『リリーのすべて』 エディ・レッドメイン独占インタビュー

ポスター/チラシ

  • 映画『リリーのすべて』ポスター
    ポスター
  • 映画『リリーのすべて』チラシ
    チラシ
  • 映画『リリーのすべて』チラシ
    チラシ

スタッフ

監督・製作:
撮影監督: ダニー・コーエン
プロダクションデザイン: イヴ・スチュワート
衣装デザイン: パコ・デルガド
メイクアップ・ヘアデザイン: ジャン・スウェル

キャスト

リリー/アイナー・ヴェイナー:
ヘンリク:
ヴァルネクロス:
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    旦那の心は乙女でした!? 「英国王のスピーチ」でアカデミー賞を受賞したトム・フーパー監督と、「博士と彼女のセオリー」でアカデミー賞の主演男優賞を手にしたエディ・レッドメインが、「レ・ミゼラブル」に続いてタッグを組み、世界で初めて性別適合手術を受けたリリー・エルベの実話を描いた伝記ドラマです。 いごっそう612 どうも、いごっそう612です!奥さん大変ね! 【作品情報】   原題:THE DANISH GIRL洋画:実話ドラマ製作年:2015年製作国:イギリス/ドイツ/アメリカ日本公開:20&#82 ...[外部サイトの続きを読む]
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    ■ TOHOシネマズ 新宿にて鑑賞リリーのすべて/THE DANISH GIRL 2015年/イギリス、ドイツ、アメリカ/120分 監督: トム・フーパー 出演: エディ・レッドメイン/アリシア・ヴィカンダー/ベン・ウィショー/セバスチャン・コッホ/アンバー・ハード 公式サイト 公開: 2016年03月18日 1926年、デンマークのコペンハーゲン。新進の風景画家アイナー・ヴェイ... ...[外部サイトの続きを読む]
  • 「リリーのすべて」 from 元・副会長のCinema Days (2016年3月27日 6時42分)
    (原題:THE DANISH GIRL )感銘を受けた。同じく性的マイノリティを扱った「キャロル」(2015年)と比べても、志の高さや描写の的確さ等で大きく差を付ける。たとえ題材が特異でも、作品の求心力は確固としたドラマツルギーと巧みなキャラクター設定で決まることを... ...[外部サイトの続きを読む]
  • リリーのすべて/THE DANISH GIRL from 我想一個人映画美的女人blog (2016年3月27日 0時37分)
    世界で初めて女性への性転換手術を受けたデンマークの画家リリーエルベの実話を 「英国王のスピーチ」ではアカデミー賞監督賞受賞「レ・ミゼラブル」などのトム・フーパーが映画化 傑作をいくつも受賞してるけどまだ43歳。 原作は、デヴィッド・エバーショフの... ...[外部サイトの続きを読む]
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