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オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ

公式サイト:http://onlylovers.jp/

チェック:『ブロークン・フラワーズ』などのジム・ジャームッシュが、『リミッツ・オブ・コントロール』からおよそ4年ぶりに放つ監督作。何世紀も恋人同士として生きてきた吸血鬼の男女が、突如として現われた女の妹と対峙(たいじ)したことで生じる関係の変化を追い掛けていく。『マイティ・ソー』などのトム・ヒドルストン、ティルダ・スウィントンやミア・ワシコウスカと、実力派俳優が結集。彼らの妙演はもとより、ジャームッシュ監督ならではのユーモラスでシニカルな世界観も堪能できる。

ストーリー:吸血鬼でありながら、どんな弦楽器でも弾くことができるミュージシャンとして活動中のアダム(トム・ヒドルストン)。アンダーグラウンドな音楽シーンに身を置いて人間たちと共存しているが、何かと自己破壊的な言動を取る彼らに対して複雑な思いを抱いていた。そんな中、何世紀も恋人として愛し合ってきた同じ吸血鬼のイヴ(ティルダ・スウィントン)が、アダムが暮らすデトロイトへとやって来る。久々の再会を楽しもうとする二人だが、イヴの妹エヴァ(ミア・ワシコウスカ)が現われる。

オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ

映画短評

  • なかざわひでゆき
    芸術家の魂は永遠の命を持つヴァンパイアのごとし?
    ★★★★
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     21世紀の現代社会にさまよう男女の吸血鬼。ジャームッシュは彼らにロマン主義的ヴァンパイア像を体現させつつ、栄枯盛衰を繰り返す浮世の儚さと暗闇で永遠に生きる者の孤独を描く。

     チャーリー・フェザーズやチェット・アトキンスを愛し、バイロン卿やメアリー・シェリーの反骨精神を受け継ぐ主人公たち。監督は彼らに時代を超越した芸術家の魂を投影しているように思える。真の才能はたとえ肉体が滅びようとも、ヴァンパイアのごとく永遠に生きながらえるのだと。

     ホラー映画マニアとしては、初期のジャン・ローランやハリー・クーメルの耽美系ヴァンパイア映画にも似たメランコリーの感じられる点も興味深い。

  • 相馬 学
    シャームッシュが描く“アーティストはつらいよ”?
    ★★★★
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     ジム・ジャームッシュがバンパイアを撮る以上、フツーのホラーに見えるはずがなく、恐怖テイストは皆無。人目を避け、マイペースで生きている者たちのアウトサイダー・ドラマという方が正確か。

     ドライなユーモアやオフビートな雰囲気が活きているし、ビジュアル的にも魅力十分。夜のデトロイトの寂れた空気やタンジールの乾いた風景が実に絵になるのもジャームッシュ的だ。

     このバンパイアたちは彼のようなアーティストのメタファーのように思えてくる。生き血を得てアートを生み、一部に熱狂的に支持され、影響をあたえることで他人をアーティストにすることも。吸血鬼映画というよりは、きわめて私小説な映画なのかもしれない。

  • 森 直人
    『トワイライト』の真逆を行くアダルティーな吸血鬼映画の逸品
    ★★★★★
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    吸血鬼の物語だが、これまで以上に特濃のジム・ジャームッシュ。古風なジャンル映画がエフェクターでぎゅい~んと歪み、独自の世界観へと変換される感覚。隠遁者の主人公は、監督がこれまで描き続けてきた脱力系ビートニク的人物=孤高のストレンジャーのバリエーションと考えていい。

    ハイライトは、財政破綻する直前期のデトロイトの街を哀悼するように散歩するシークエンス。かつての音楽・文化産業が走馬灯のように回り、夜の闇に歴史の層が幻視される。

    デビュー以来の才気はいまや熟々に発酵され、ベテランのミュージシャンが放つ後期名盤のような逸品に仕上がった。先頃亡くなったルー・リードで言えば『エクスタシー』あたりか?

動画

映画『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』予告編

写真ギャラリー

Sony Pictures Classics / Photofest / ゲッティ イメージズ

ポスター/チラシ

  • 映画『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』ポスター
    ポスター
  • 映画『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』チラシ
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前売券特典

  • 映画『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』“アダムとイヴ”のオリジナルポストカード 2枚組
    “アダムとイヴ”のオリジナルポストカード 2枚組

※数量や販売期間が限定されていたり、劇場によっては取扱が無い場合があります。


スタッフ

監督・脚本:

キャスト

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  • オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ (2013) ▲ from どんくらの映画わくわくどきどき (2014年7月9日 3時51分)
    目立つような行動せず静かに自分の生活を送っている人間の血を好む人たち。人を襲わず輸血用の血液を味わっている。人を襲うのが時代にはそぐわないというのもあるけれど、ひとつの理由は最近の生きている人間の血が汚れきっているせいもある。 > 映画の中で“ヴァンパイア”という言葉は使われていない。 DVDで観た > ミア・ワシコウスカの出番はあまり多くない。 □ デトロイトに住むミュージ... ...[外部サイトの続きを読む]
  • オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ from 映画三昧、活字中毒 (2014年1月30日 0時30分)
    ■ ヒューマントラストシネマ渋谷にて鑑賞オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ/ONLY LOVERS LEFT ALIVE 2013年/アメリカ、イギリス/ドイツ/123分 監督: ジム・ジャームッシュ 出演: ティルダ・スウィントン/トム・ヒドルストン/ミア・ワシコウスカ/アントン・イェルチン/ジョン・ハート 公開: 2013年12月20日 公式サイト 永遠の時を生きるヴァン... ...[外部サイトの続きを読む]
  • 映画:オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ Only Lovers Left Alive 大衆を冷ややかに見下ろす吸血鬼 from 日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~ (2014年1月3日 10時0分)
    約4年ぶりのジャームッシュ。 前作は「リミッツ・オブ・コントロール」(2009年09月08日当ブログで記事アップ) <舞台がスペインのマドリッドで、各シーンで工夫はみられたものの、マジック度数が薄く、 <過去の作品に比べて「オーラ」を明らかに発していない。次に期... ...[外部サイトの続きを読む]
  • オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ/ ONLY LOVERS LEFT ALIVE from 我想一個人映画美的女人blog (2013年12月30日 14時30分)
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  • 「愛は世紀を越える / 映画【オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ】を観た」 from NEW WAY.NEW LIFE (2013年12月25日 20時56分)
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