シネマトゥデイ

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ダイアナ
(C) 2013 Caught in Flight Films Limited. All RIghts Reserved
英題:
DIANA
製作年:
2013年
製作国:
イギリス
日本公開:
2013年10月18日
上映時間:
配給:
ギャガ
カラー/ビスタサイズ/5.1chデジタル

チェック:『インポッシブル』などの演技派女優ナオミ・ワッツが主演を務め、1997年に交通事故死した元イギリス皇太子妃ダイアナに迫る感動作。20歳で英国王室に嫁いだ若く魅力的な女性が出産や離婚を経験し、しなやかに変貌と自立を遂げる姿を描き出す。メガホンを取るのは、『ヒトラー ~最期の12日間~』『インベージョン』のオリヴァー・ヒルシュビーゲル監督。一人の女性として精いっぱい生き、36歳の若さで逝ったダイアナ妃の愛と苦悩と戦いの日々に心打たれる。

ストーリー:1995年、ダイアナ(ナオミ・ワッツ)が夫のチャールズ皇太子と別居してからすでに3年の月日が過ぎようとしていた。ある日、彼女の良き友であり、治療師でもあるウーナ(ジェラルディン・ジェームズ)の夫が倒れたと連絡が入り、ダイアナは急いで病院に駆け付ける。そこで彼女は、優秀な心臓外科医ハスナット(ナヴィーン・アンドリュース)と出会い……。

ダイアナ
(C) 2013 Caught in Flight Films Limited. All RIghts Reserved

映画短評

  • 中山 治美
    ダイアナ元妃事故死の真相に独自の解釈で迫る
    ★★★★
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     ダイアナ元妃がパリで衝撃の事故死をしてから、もう16年が経つ。先日も空軍の特殊部隊が関与したという陰謀説が出たばかり。だが本作は、彼女本人が招いた不幸であることを示唆する。
     原作は、ノンフィクション「ダイアナ 最後の恋」。゛最後゛とは共に事故死したドディ・アルファイド氏ではなく、一人前のお相手、パキスタン人のハスナット・カーン医師との泡と消えた再婚話にスポットを当てる。阻んだのは格差に宗教、それ以上に、意外に女子的な恋に猪突猛進な彼女の性格。その後、当てつけのように同じイスラム教徒のアルファイド氏と交際し、それをマスコミに自ら流布してカーン医師の嫉妬を煽る。その結果があの事故??という流れだ。彼女の人生を巡ってはマスコミの餌食になったと批判する声が多い。だが彼女もまた、マスコミを懐柔していた強かな面も強調する。いやマスコミしか孤独な彼女の相手をする人はもういなかったのではないか。新たな人生を歩もうとするも、元妃という宿命が常に邪魔をし自暴自棄になったとしてもおかしくはない。彼女が最後に「Leave me Alone 」という言葉を遺した意味も、本作を見れば納得出来るのである。

  • なかざわひでゆき
    実在の有名人を演じる上での一つのお手本
    ★★★★★
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     ナオミ・ワッツが故ダイアナ妃を演じるというニュースを聞いた時には正直なところ“全然似てないじゃん!”と思ったし、実際に本作を見ても髪型以外はやはり似ていると言い難い。にも関わらず、物語が進行するに従ってダイアナそのものに見えてしまう、いや錯覚してしまうのは彼女の演技力の賜物。ただのモノマネにならぬよう実在の有名人をいかにして演じるか、ということの一つのお手本となり得るだろう。

     ただ、全体的には伝記映画としての深みに欠ける。ダイアナが世間に最も話題を振りまいた最後の2年間に焦点を絞っているのは賢い判断だと思うし、あのスキャンダルの背景ではそういうことが起きていたのね!という当時では知りえなかった真実(多分に仮説も含まれているが)の数々も興味深くはあるのだが、そこから浮かび上がるはずの彼女の生き様というのが見えにくい。出来事の羅列に終始してしまったという印象だ。

     なお、ナオミ・ワッツと並んで恋人のカーン医師に扮するナヴィーン・アンドリュース(ドラマ「LOST」のサイード)も手堅い好演。ジュリエット・スティーヴンソンなど渋い役者陣にもかなり救われている。

  • 清水 節
    パパラッチ的視線による軽佻浮薄なソープオペラ
    ★★★★★
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     ナオミ・ワッツに罪はない。進化したメイクの力を借り、立ち居振る舞い、話しぶりまでも当人になりきる芸は、近年のオスカーのトレンドだ。ものまねの域を脱しないケースもままあるが、彼女はダイアナ元皇太子妃の物憂げな表情を捉え表現してみせる。
     
     脚本段階に問題点はあった。別居後、数年経ったある日から『ダイアナ~最後の2年間~』に集約した構成はいい。しかし失意と孤独を抱えつつメディアに晒される中、患者に献身的かつ庶民的な医師と出会い、自らアプローチして新たな恋に積極果敢なダイアナの軽はずみで浮ついた行動が際立って描かれる。内面に踏み込まぬキャメラが叙情よりも叙事を積み重ね、たちまちソープオペラと化すのだ。束の間の幸福も絶えぬ葛藤も表層に過ぎず、作り手の眼差し自体がパパラッチ並みではないか。
     
     神話崩しが目的ではなかったはずだ。いまダイアナを描くことは、『ソーシャル・ネットワーク』で現役著名人の素顔を暴いてみせたのとは訳が違う。志半ばにして非業の死を遂げたプリンセスへの、死にまつわる不明点も多き愛されるヒロインへの、深謀と敬意に欠ける人生の矮小化が残念でならない。

  • 相馬 学
    それでもプリンセスを愛せるか?
    ★★★★★
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     こういう題材は見る人を選ぶ。ダイアナに共感できるか、否か? 本作を楽しめるか、どうかはそこに尽きる。架空のラブストーリーとして見る分には悪くない。ナオミ・ワッツのなりきり演技、とくに目つきは、よくもまあ似せたものだと感心させられる。

     とはいえ公費でブランド物を買い、恋人と逢引をするヒロインの姿に、共感から距離を置いてしまう観客もいるに違いない。一方で、ダイアナならそれも許せるという信奉者もいるだろう。それを思うと、このような題材を扱うことの難しさを、つくづく痛感する。

     個人的には前者の視点で見たので距離を置いてヒロインにつきあったが、おかげで恋人の気を引くためのヒロインの作戦は笑って楽しめた。恋人の心を繋ぎ止めようと、わざと他の男性とイチャつく女性の行為は普通にあることだが、ダイアナはパパラッチにわざとイチャつき写真を撮らせて、タブロイド紙を通じてそれをやってのける。さすがプリンセス、やることがデカい!

  • 今 祥枝
    ナオミ・ワッツが素晴らしいだけに惜しい
    ★★★★★
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    ダイアナを描く上で愛に焦点を当てたのは理解できる。本作の脚本家等が最も参考にしたというノンフィクションの一つを読んだが、両親の離婚に傷つき、自身も離婚を経験したダイアナが人一倍愛に執着した心情は察するに余りある。

    が、映画はメロドラマに過ぎるのが残念だ。再婚を考えていたパキスタン人医師ハスナットとの出会いは、イスラム文化への傾倒や積極的な慈善活動を含めて彼女の精神的成長に多大な影響を与えたと考えられるわけだが、その辺の内面の葛藤が見えにくい。現実としてハスナットは沈黙を貫いており、所詮は得られる情報に基づく推測でしかないのだから、『ヒトラー~最期の12日間~』のドイツ人監督ヒルシュピーゲルならではの解釈でダイアナという一人の女性の人間性を掘り下げたドラマを見せて欲しかった。

    それはそれとしてもワッツが演じるダイアナ像は魅力的だ。いまだ白馬の王子様を夢見る少女のような純真さの一方で、目的=愛のためには手段を選ばず貪欲でわがまま。現代の伝説的なプリンセスとして、これ以上ないというほど劇的でロマンチックなヒロインを好演している。それだけに人物描写の厚みのなさが余計に惜しい。

  • くれい響
    ダイアナの“食べて、祈って、恋をして”
    ★★★★
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     幼少時代からのシンデレラストーリーでもなく、暗殺説などのゴシップ的な内容でもなく、ダイアナの1995年からの“最期の恋”を真正面から描いた本作。とはいえ、決しておカタい内容ではなく、明らかに恋愛経験の少ないお嬢様が“(ファーストフードを)食べて、(地雷廃滅を)祈って、(パキスタン人医師と)恋をして”な話。

     現在もいろいろと神格化されている彼女がストーカー寸前で暴走するダメ女っぷりもスゴいが、『フック』などの映画プロデューサーでもあり、彼女と共に事故でこの世を去った億万長者ドディ・アルファイドが“単なる当て馬”であった事実に驚愕。だが、いちばんの驚きはイギリスで知る人ぞ知るカルト・コミックを映画化した『タンク・ガール』で、主人公の相棒(ジェット・ガール)を地味に演っていたメガネ萌えな若手女優が18年の時を経て、ダイアナを完コピするまでに至った女優人生に尽きる!

  • 森 直人
    ダイアナとナオミ・ワッツ、どちらの濃度が高い?
    ★★★★
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    「私はプリンセスよ。わがままなの」と新しい恋の相手にのたまうダイアナの姿に、いわゆる“等身大のひとりの女性”としての元妃の業が凝縮されている。彼女がインテリ男=心臓外科医ハスナット・カーンの趣味に合わせ、背伸びしてジャズを聴いてみるところは、『モテキ』で「神聖かまってちゃんとかYou Tubeでちゃんと観るからぁ~(泣)」とサブカル男子にすがるOL、るみ子(麻生久美子)を想い出してしまった。この極めてピュアだが、生臭いほどの恋愛体質が強調されたダイアナ像は、賛否が分かれるかもしれない。

    だが少なくとも、劇中で設定されたキャラにナオミ・ワッツは超ハマっている! 彼女のいかにもスキだらけの感じや、時折垣間見えるきょとんとした無垢な少女の顔が痛々しい薄幸さを醸し出すあたり、ヒロインの印象を決定づけた。本作はナオミ映画としては満点さしあげたいくらい。

    歴史的人物の「凡庸さ」に焦点を当てるフラットな視点は、『ヒトラー~最期の12日間~』のオリヴァー・ヒルシュビーゲル監督らしいアプローチと言えようか。リアルに裏返された反・おとぎ話という意味で、『ローマの休日』の対極にあるプリンセス物語かも。

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スタッフ

アソシエイトプロデューサー: ケイト・スネル
ヘアメイク: 渡辺典子

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