シネマトゥデイ

シネマトゥデイ
フランシス・ハ
(C) Pine District, LLC.
英題:
FRANCES HA
製作年:
2012年
製作国:
アメリカ
日本公開:
2014年9月13日
(ユーロスペース ほか)
上映時間:
提供:
新日本映画社
配給:
エスパース・サロウ
モノクロ/ビスタサイズ/DCP

チェック:『イカとクジラ』などで知られるノア・バームバックが監督を務め、自身のホームグラウンドであるニューヨークを舞台にモノクロの映像で描く一風変わった人間ドラマ。不器用な主人公が、彼女を取り巻く個性的な友人たちを巻き込みながら自分探しをする日々を生き生きと映し出す。『ローマでアモーレ』などのグレタ・ガーウィグがヒロインを好演。時に失敗しながらも、軽やかかつ前向きに生きる主人公の姿が鮮烈に残る。

ストーリー:バレエカンパニーの研究生で27歳のフランシス(グレタ・ガーウィグ)は、大学在籍時の親友ソフィー(ミッキー・サムナー)とニューヨークのブルックリンで共同生活をしていた。ある日、彼女は恋人に一緒に暮らそうと誘われるが断り、その後別れることに。ところがソフィーがアパートの契約更新を行わず、引っ越しすると言ったことで……。

フランシス・ハ
(C) Pine District, LLC.

映画短評

  • なかざわひでゆき
    夢を見続けるのは自由だけれど…
    ★★★★
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     今風に言うならば“こじらせ女子N.Y.版“といったところか。ダンサーを夢見るヒロインのフランシスは、志こそ高けれどイマイチ行動が伴わず、もはや決して若くはないのに仕事も恋愛も友情も全てが宙ぶらりん。しかも、自覚症状が限りなくゼロの能天気ときたからイタ過ぎる。
     そんなピーターパン症候群的な彼女が、いい加減にダメな自分自身と向き合い、やがて現実との折り合いをつけるまでを描くわけだが、人生のほろ苦さを楽天的なユーモアとお洒落なモノクロ映像で包み込んだ心地よさが秀逸だ。
     なんとなくノリ的に向こうで話題の女性ドラマ「GIRLS」っぽいと思ったら、アダム・ドライバーがこちらにも出ていて妙に納得した。

  • ミルクマン斉藤
    原点回帰というよりアマチュアごっこ。
    ★★★★★
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    女子ふたりがフザケあうモノクロの画面にジョルジュ・ドルリューの音楽。溢れる台詞を断ち切るように次のシーンへと移るリズム。トリュフォーやゴダール、ウディ・アレンへのトリビュートがそのまますぎて、いささか恥ずかしくなってくる。いや、数シーンだけなら映画史への目配せとして許せるが、全編そうなのだ。ノア・バームバックはウェス・アンダースン映画や『マダガスカル3』の脚本作含めて嫌いじゃない。しかしこれは何本も監督作のある作家がモノする映画ではないぞ、というのが正直なところ(好きな人が多いのも判るんだけど)。夢と親友(多分にレズ的)を諦めきれない女性を“痛く”描く、というのもいささか古いな。

  • 相馬 学
    地に足を付けた、笑えないのに笑える快作
    ★★★★
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     今風に言うと“イタ過ぎる女子”の話。こういうドラマを、ケレンなく描けるのがノア・バームバックの強みで、“イタタ”と思う一方で笑いながら見ることができる。

     “友達ならわかってくれる”という女友達への過大な期待や、それを見せまいとする強がりなど、依存と見得が交錯する女性の友情のかたち。リアルかどうかは男なので何とも言えない、少なくとも映画の中では真実味があり、それゆえの“イタタ”が生じる。

     そんなドラマに説得力をあたえているのがNYのストリートを活写した屋外撮影。イタ過ぎる女子も、ここでははつらつと映える。地に足の着いた映画とは、こういう作品のことを言うのだろう。

  • 山縣みどり
    ミレニアル世代の『アニー・ホール』が誕生!
    ★★★★★
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    ダメ人間を見ると近親憎悪を感じるが、この主人公フランシスは大好き。27歳なのに仕事も恋人も家賃を払う金もなく、自立した親友に置き去られ後のグダグダっぷり。理屈をこねては身勝手に振る舞い、自虐的ギャグを爆裂させたり、親友のブログをストーカー的に読んだり。『アニー・ホール』でウディ・アレンが演じたコメディアンに通じる痛さが笑える。しかもこの危うい感じが放っておけないというか、チャーミングに見えてくるから不思議。脚本を執筆し、主演グレタ・ガーウィッグのとぼけた雰囲気もプラスになったね。フランシスはここしばらく“いかにして生きるべきか”を模索するミレニアル世代の新ミューズとなりそうな予感。

  • 森 直人
    ちょびっとオトナの「ありのまま」
    ★★★★
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    モノクロームはW・アレン『マンハッタン』経由、トリュフォー映画のG・ドルリューに、カラックス『汚れた血』と同じD・ボウイの「モダン・ラブ」……など「キメすぎて恥ずかしいわ!」とツッコミたくなる引用元の嵐だが(笑)、意外に嫌味なく愛敬のある楽しい快作。それは主演と共同脚本を兼ねるG・ガーウィグの「女子の本音」が生々しいからだろう。

    女子映画のリアリティについて筆者が語っても説得力ナシだが、しかし『ゴーストワールド』(01年)の自意識をこじらせた地方10代女子が、上京組のアラサーへとスライドしたような印象を持ったのは確か。そして恋愛よりも友愛、身の丈主義な自分探しの旅は『アナ雪』的でもあるのだ!

  • 平沢 薫
    デヴィッド・ボウイの「モダン・ラヴ」も流れる
    ★★★★★
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    27歳の主人公が「自分がもっとも望み、そのため努力してきたことは、実現できない」という事態に直面し、あれこれと抵抗し、やがてそれを認めて、次の一歩を踏み出す。そういう映画は多いが、本作が素晴らしいのは、このテーマを正面から描きつつ、どこまでも爽やかで軽やかなこと。

    画面に、主人公が泣くところを映さない。主人公が激怒するところを映さない。けれども、そんなことは観客にはちゃんと伝わる。生活の中心が恋愛ではない人間もいることを、自然に描いているのもいい。

    映像は、明度の差を抑えた、柔らかな明るいモノクローム。観客は、映像を自分の好きな色調に変換して見ることが出来る。

動画

映画『フランシス・ハ』予告編

ポスター/チラシ

  • 映画『フランシス・ハ』ポスター
    ポスター
  • 映画『フランシス・ハ』チラシ
    チラシ
  • 映画『フランシス・ハ』チラシ
    チラシ

前売券特典

  • 映画『フランシス・ハ』“非モテ”エコバッグ
    “非モテ”エコバッグ

※数量や販売期間が限定されていたり、劇場によっては取扱が無い場合があります。


スタッフ

監督・脚本・製作:
撮影監督: サム・レヴィ
美術監督: サム・リセンコ

キャスト

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  • フランシス・ハ/FRANCES HA from 我想一個人映画美的女人blog (2014年9月24日 22時25分)
    日本ではスルーになるだろうなと思ってたら公開した 「イカとクジラ」の監督&脚本、 「ファンタスティック・MR.FOX」脚本を担当したノア・バームバック監督作品。 スパイク・ジョーンズが「大好きな1本」と評し、 タランティーノは2013年のベストのうちの1本 ... ...[外部サイトの続きを読む]
  • フランシス・ハ~ダンス、ダンス、ダンス from 佐藤秀の徒然幻視録 (2014年9月22日 18時26分)
    公式サイト。モノクロ。原題:Frances Ha。ノア・バームバック監督、グレタ・ガーウィグ脚本・主演、主題歌デヴィッド・ボウイ。ミッキー・サムナー、アダム・ドライバー、マイケル・ ... ...[外部サイトの続きを読む]
  • ショートレビュー「フランシス・ハ・・・・・評価額1700円」 from ノラネコの呑んで観るシネマ (2014年8月24日 20時5分)
    ハハハハハハ! 何よりもこの人を食った様な珍妙なタイトルが目を惹く。 試写状が届いた時に、「フランシス・ハ」??これどこの映画?「ハ」ってなに??と幾つもの?マークが頭の中をぐるぐる(笑 配給の人に「ハ」の意味を聞いても、「それは映画を観てのお楽しみ」と教えてくれない。 ならば、と「イカとクジラ」のノア・バームバック監督作品であること以外、全く予備知識を入れずに鑑賞してみたが、い... ...[外部サイトの続きを読む]
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