シネマトゥデイ

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白鯨との闘い
(C) 2015 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC ALL RIGHTS RESERVED.
英題:
IN THE HEART OF THE SEA
製作年:
2015年
製作国:
アメリカ
日本公開:
2016年1月16日
(新宿ピカデリーほか)
上映時間:
配給:
ワーナー・ブラザース映画
製作会社:
Village Roadshow Pictures
カラー

チェック:ハーマン・メルヴィルの「白鯨」の裏側に迫るナサニエル・フィルブリックのノンフィクション「復讐する海 捕鯨船エセックス号の悲劇」を基に描く驚異のサバイバルドラマ。19世紀を舞台に、白い大型のマッコウクジラと捕鯨船の乗組員たちとの壮絶なバトルを描く。主人公を『アベンジャーズ』シリーズなどのクリス・ヘムズワースが演じ、『ダ・ヴィンチ・コード』などのロン・ハワードが監督を担当。大海原で繰り広げられるクジラと人間の究極の闘いに息をのむ。

ストーリー:1819年、エセックス号のクルーたちは鯨油を入手するためにアメリカ・マサチューセッツ州のナンタケット島を出港する。一等航海士オーウェン・チェイス(クリス・ヘムズワース)をはじめとする乗員たちは、太平洋沖4,800キロメートルの海域で白い化け物のようなマッコウクジラと遭遇。彼らは強大な敵を相手に必死で抵抗するものの船を沈没させられ……。

白鯨との闘い
(C) 2015 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC ALL RIGHTS RESERVED.

映画短評

  • ミルクマン斉藤
    メルヴィルの哲学性は期待せぬほうが。
    ★★★★★
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    「白鯨」のモデルとなったエセックス号事件の映画化だが、メルヴィル自身(最近出ずっぱりのB.ウィショウ)が年老いた生き残り船員(B.グリースン)へ取材に訪れるという枠構造を取っていて、この部分の重厚さはなかなか。ただ、物語本編における新米船長と叩き上げ一等航海士の階級闘争的葛藤は「不仲な夫婦」程度にみえ、エイハブ船長のような問答無用の強烈さがない。また船が沈んでからの漂流譚も、なかなか見せはするもののおそらく無数のフィクションがこの事件をイマジネーション源にしてきたせいかも知れぬが想像を超えるものとまでは言えない。ただ19世紀の捕鯨のディテイルと、風をはらんで進む帆船のダイナミズムは堪能できる。

  • くれい響
    前作に続き、プライドと友情が激突!
    ★★★★
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    名作「白鯨」のモデルになった、エセックス号の実話の映画化だが、原題が示すように、決して“白鯨との闘い”がメインではない。体長30m超のマッコウクジラに、船員たちはまったく手も足も出ないのだから。そんな身も心もボロボロな彼らの本当の敵との闘いがひたすら描かれる展開は、好みが分かれるだろう。だが、極限状況に追い込まれた『生きてこそ』にも近いサバイバルな展開の裏で、前作『ラッシュ プライドと友情』でもロン・ハワード監督が描き切ったライバル関係が見事なスパイスに。一等航海士と船長のプライドと友情の行方のほか、巷で問題で下請け会社の苦悩も描かれるなど、かなり胸に迫る人間ドラマに仕上がっているといえる。

  • 清水 節
    海難事故の凄惨なサバイバルが、名著『白鯨』へと昇華された真相
    ★★★★
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     巨大クジラとの勇猛果敢なバトルも、漂流の果ての凄絶なサバイバル劇も描かれてはいる。しかし、名著『白鯨』はいかにして誕生したのかを伝えることが真の命題。取材者メルビル(ベン・ウィショー)が、遙か昔の海難事故を生き延びた生存者ニカーソン(ブレンダン・グリーソン)に真実を尋ねにいく物語の幹に魅せられる。当時最年少だったニカーソンが自然と人間の本性を知り、過去を引きずりながら生きてきた苦悩こそが重要。あの『白鯨』で片足をクジラに奪われた復讐に燃えるエイハブ船長に込められた、当事者たちの情念に心動かされる。事実をそのまま描かず、叙事的英雄譚へと昇華させるに至った、取材者と生存者との関係性に打たれた。

  • 相馬 学
    大海原での極限状態を体感させる力作
    ★★★★
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     名著『白鯨』の発想の源となった海難事故の実話の映画化だが、『白鯨』のような狂気的な勇壮さを期待すると肩透かしを食らう。主題はモンスターとの戦いではなく、あくまでも極限下でのサバイバルだ。

     船を失った捕鯨船のクルーが大海原で、どう生き延びたのか? ロン・ハワード監督の冷徹なタッチに触れると、“自分ならどこまで生き延びられるか?”“この時点で諦めるだろうか?”等々の思考が脳裏をよぎるだろう。

     道徳を捨てざるを得ないほどのギリギリの精神状態は、『生きてこそ』のような実録ドラマにも似てヘビーな感触をあたえる。極限状態を体感させるという点で、文句なしの力作である。

  • 山縣みどり
    敵は巨大クジラ、ではなかった?
    ★★★★★
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    メルヴィルの小説『白鯨』の原点となった捕鯨船の悲劇を描いた実話ドラマは海洋撮影は迫力たっぷりなのだが、いかんせん脇が甘い。巨大クジラとの闘いよりも、救命ボートで漂流した乗組員のサバイバルをもっと詳細に描いてくれたら、さらに興味深い人間ドラマになったはず。水も食料も無い状況で男たちが下す決断は? 精神状態の変化や信仰との関わりは? 肝心な部分をさらりと流されて、肩すかし。『ラフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』のような人間性に関するメタファーなどが感じられず残念。ただし主人公の一等航海士が企業ヒエラルキーに怒りを覚えつつ、辣腕を発揮するくだりは日本のサラリーマンなら共感できるかも。

  • 平沢 薫
    船の帆がはらんだ風力が画面に漲る
    ★★★★★
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     帆に風を受けて進む帆船の、力学的な描写が心地よい。帆が風を得てパンッと膨らむと、ロープがグッと引っ張られ、それを固定する金具との間がギュッと締まって、その摩擦によって生じる音がする。そうやって、画面の上で物理的な力の緊張が伝播していく。そうした細部が、青い大海原を進む白い帆船、大嵐に翻弄される帆船、といった大きな光景に加えられて、画面に力がみなぎる。
     基本は、船の仲間こそが家族だと考える海の男たちのサバイバル・ストーリーだが、その出来事を小説にしようとするまだ無名の小説家の物語でもあり、ベン・ウィショー演じるこの小説家が「お前の恥は何か」と問われたときの答も胸を熱くする。

動画

映画『白鯨との闘い』予告編
映画『白鯨との闘い』特別映像
巨大鯨が人間を襲う…映画『白鯨との闘い』本編映像

ポスター/チラシ

  • 映画『白鯨との闘い』ポスター
    ポスター

スタッフ

キャスト

オーウェン・チェイス:
ジョージ・ポラード:
マシュー・ジョイ:
ハーマン・メルヴィル:
トマス・ニカーソン:
トマス・ニカーソン(若き日):
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