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クロワッサンで朝食を

クロワッサンで朝食を
(C) TS Productions - Amrion Ou - La Parti Production - 2012
英題:
UNE ESTONIENNE A PARIS
製作年:
2012年
製作国:
フランス/エストニア/ベルギー
日本公開:
2013年7月20日
(シネスイッチ銀座 ほか)
上映時間:
配給:
セテラ・インターナショナル
カラー/ビスタサイズ

チェック:『死刑台のエレベーター』や『突然炎のごとく』などで知られる大物女優、ジャンヌ・モローが主役を演じた味わい深い人間ドラマ。年齢や性格や境遇が全く異なる2人の女性が、ぶつかり合いながらも次第に心を通わせていく過程を描き出す。パリで次第に輝きを取り戻していく家政婦を、エストニア出身の女優ライネ・マギが好演。ジャンヌの演技や、生きる喜びを思い出させてくれる物語に魅了される。

ストーリー:エストニアの小さな町で暮らすアンヌ(ライネ・マギ)は、2年間付きっ切りで介護をしていた母親を亡くし放心状態だった。そんな折り、多少フランス語が話せる彼女にパリでの家政婦の仕事が舞い込んでくる。意を決して憧れのパリに向かったアンヌを、しゃれたアパートで待っていたのは、気難しいエストニア出身の老婦人フリーダ(ジャンヌ・モロー)だった。

クロワッサンで朝食を
(C) TS Productions - Amrion Ou - La Parti Production - 2012

映画短評

  • 中山 治美
    銀座で大ヒット!宣伝とキャスティングの勝利
    ★★★★
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     映画の日に劇場を覗くと、立ち見も出る盛況ぶりだ。おフランスの香り漂うオシャレなタイトルとジャンヌ・モローがにこやかにパリの街を歩くポスタービジュアルに惹かれた人も多いだろう。だが原題は、「パリのエストニア人」。恐らくフリーダは、旧ソ連時代に亡命し、帰るに帰れなくなったのだろう。小難しい性格ゆえパリで孤独な日々を送る独居老人だが、同郷人の家政婦によって封印していた過去と今を見つめ直す。高齢化社会を象徴する、タイトルからはおよそ想像もつかぬシビアな話だ。しかし、作品をどう調理して客を引き込むかは映画会社の腕の見せどころ。良い意味で裏切られた。
     小品を引っ張るのはやはり、大御所ジャンヌ・モロー様だ。そもそも合唱団の一員に過ぎなかった彼女がパリで高級アパートに住み、年下の彼にカフェを経営させているなんて、どんな努力と技を駆使したのか。おまけに、いまだ現役。そんな女性を説得力持って演じられるのは彼女しかいない。キャスティングの勝利とも言えるだろう。それにしてもこの大ヒット、彼女が一番驚いているに違いない。

  • なかざわひでゆき
    浮かび上がる異邦人の孤独
    ★★★★★
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    ソビエト連邦が解体されて22年。かつてエストニアはその構成国の一つだった。本作は現在のエストニアからパリへやって来た控えめな中年家政婦アンヌと、ソビエトの占領で祖国へ帰る機会を逸したままパリで生きてきた気位の高い老婦人フリーダの心の触れあいを描く。しかし、決してパリのお洒落なライフスタイルを楽しむ映画なんかじゃない。若い頃に鉄のカーテンの向こう側から憧れていたパリで気難しい同郷人のフリーダに悪戦苦闘するアンヌ。そんなフリーダを頑なにさせるのは、異国の地でも相変わらず祖国の価値観が抜けない現地在住の同胞たち、見て見ぬふりしようとも避けられない老いの問題、そしてなによりもフランス流の奔放な生き方を身につけても結局は異邦人でしかない自分自身なのではないだろうか。いくらパリジェンヌとして振舞ってみても、やはり断ち切れぬ祖国とのつながり。淡白な演出のせいなのか、2人が理解を深め合っていく過程が今ひとつ大雑把に感じるものの、今なお消えない冷戦の記憶と異邦人の孤独を描く部分は興味深い。

  • 今 祥枝
    女として”生涯現役”の感覚に恐れ入る
    ★★★★★
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    老婦人フリーダと介護兼家政婦アンヌの心の交流。と聞けばハートフルな人間ドラマを想像するが、はっきり言ってそんな生易しい話ではない。これはフリーダとアンヌの、女対女の真剣勝負の物語なのだ。フリーダの暮らしぶりは、家にいる時でも常にシャネル・ファッションに身を包み(劇中の衣装はモローの私物)、これぞパリジェンヌの鏡。そんなおしゃれで知的で恋多き女性には、いくつになっても年若い恋人がいて当然なのがフランス流、なのか。演じるジャンヌ・モローは撮影当時は恐らく84歳だったと思われるが、フリーダがかつての恋人にしなだれかかるくだりは女としての業を感じさせてブルっ。女って、すごい生き物なのだ!

動画

映画『クロワッサンで朝食を』予告編

ポスター/チラシ

  • 映画『クロワッサンで朝食を』ポスター
    ポスター
  • 映画『クロワッサンで朝食を』チラシ
    チラシ
  • 映画『クロワッサンで朝食を』チラシ
    チラシ

前売券特典

  • 映画『クロワッサンで朝食を』パリ一筆箋
    パリ一筆箋

※数量や販売期間が限定されていたり、劇場によっては取扱が無い場合があります。


スタッフ

監督・脚本:
キャスティング: ブリジット・モワドン

キャスト

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