シネマトゥデイ

シネマトゥデイ
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子宮に沈める
製作年:
2013年
製作国:
日本
日本公開:
2013年11月9日
(新宿K's cinemaほか)
上映時間:
配給:
エネサイ
カラー/ステレオ

チェック:『終わらない青』や『体温』の緒方貴臣が監督と脚本を務め、社会問題となっている育児放棄に至るまでの母親の心理に迫る衝撃作。若くして2児の母親となったシングルマザーが、次第に社会から孤立し追い詰められていく悲劇を見つめる。良き母であろうとしたが途中で力尽きてしまう主人公を、『指輪をはめたい』の伊澤恵美子が熱演。母を信じて疑わない子どもたちの無垢(むく)な瞳が映し出す、現実社会の冷酷さや無慈悲が招く厄災に言葉をなくす。

ストーリー:由希子(伊澤恵美子)は、娘の幸(土屋希乃)と蒼空(土屋瑛輝)と夫の4人家族。だが、夫はめったに帰宅することなく、彼女がたった一人で幼い娘と息子の世話と家事に明け暮れる毎日。結局一方的に夫に離婚を言い渡された由季子は、子ども2人を連れてアパートで新生活をスタートさせ、良き母であろうと奮闘するものの……。

子宮に沈める

映画短評

  • 中山 治美
    大阪二児遺棄事件を検証して見えたもの
    ★★★★
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     世間に衝撃を与えた大阪二児遺棄事件をもとにした社会派ドラマだ。物陰から親子の生活を覗き見するかのように撮られた映像は、あたかもドキュメンタリーのようだが、すべてが事実に即しているワケではない。資料から察するに、母親が育児放棄するに至った内情や孤独を追究したかったようだ。しかしその点は、杉山春さんによる「ルポ虐待ー大阪二児置き去り死事件」(筑摩書房)刊行後だけに、尚更、物足りなさを感じる。だが、部屋に何日も取り残された3歳女児と1歳9ヶ月の男児がどれだけか弱き存在なのかを生々しく映像で見せられ、胸が張り裂けそうな思いだ。
     特に、身近に子供のいない人にはハッとさせられるシーンの連続だろう。3歳児が冷蔵庫に残ってたマヨネーズで腹を満たそうとするのだが、手で蓋を開ける力がなく歯で開けることを。弟の面倒を看たくても彼女には重すぎて、動かすのすら一苦労であることを。もちろん母親がいない不安や寂しさは計り知れない。当の母親は、こうした子供の心情や行動を想像しただろうか。  
     悲劇を繰り返さないためにも私たちに何が出来るのか? 問題提起する上でも本作が製作された意義は大きいだろう。


スタッフ

監督・脚本:
撮影: 堀之内崇
照明: 月岡知和
録音: 根本飛鳥
美術: 渡辺麗子
編集: 澤井祐美

キャスト

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『子宮に沈める』の映画ニュース

  • 8日、育児放棄に至るまでの母親の心理を描いた映画『子宮に沈める』の再上映が新宿K's cinemaで始まり、初日舞台あいさつにキャストの伊澤恵美子、土屋希乃、田中稔彦、緒方...す」と力強く語った。(中村好伸) 映画『子宮に沈める』は新宿K's cinemaにて公開中...

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