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アデル、ブルーは熱い色

公式サイト:http://adele-blue.com/
アデル、ブルーは熱い色
(C) 2013 - WILD BUNCH - QUAT'S SOUS FILMS - FRANCE 2 CINEMA - SCOPE PICTURES - RTBF(Television belge)- VERTIGO FILMS
英題:
BLUE IS THE WARMEST COLOR
製作年:
2013年
製作国:
フランス
日本公開:
2014年4月5日
(新宿バルト9 ほか)
上映時間:
2時間59分
製作:
アルカトラズ・フィルムズ
配給:
コムストック・グループ
カラー

チェック:第66回カンヌ国際映画祭で史上初、パルムドールが主演女優2人にも贈られ話題を集めたラブストーリー。ジュリー・マロによるフランスの人気コミックを原作に、運命的に出会った女性同士の真っすぐな愛の行方を大胆なラブシーンを交えて繊細に描き出す。監督はこれまで数々の映画賞に輝いてきた俊英、アブデラティフ・ケシシュ。『マリー・アントワネットに別れをつげて』などのレア・セドゥと、『カレ・ブラン』のアデル・エグザルコプロスの体当たり演技が光る。

ストーリー:教師を夢見る高校生アデル(アデル・エグザルコプロス)は、運命的に出会った青い髪の画家エマ(レア・セドゥ)の知性や独特の雰囲気に魅了され、二人は情熱的に愛し合うようになる。数年後、念願の教師になったアデルは自らをモデルに絵を描くエマと一緒に住み、幸せに満ちあふれた毎日を過ごしていた。しかしエマの作品披露パーティーをきっかけに、二人の気持ちは徐々に擦れ違っていき……。

アデル、ブルーは熱い色
(C) 2013 - WILD BUNCH - QUAT'S SOUS FILMS - FRANCE 2 CINEMA - SCOPE PICTURES - RTBF(Television belge)- VERTIGO FILMS

映画短評

  • 清水 節
    指先は画面をこするためじゃなく、愛を確かめるためにある。
    ★★★★★
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     レズビアン映画ではない。これは恋愛映画だ。アイデンティティの定まらぬ少女にとって、自らを受け容れてくれる突然の他者が、女性だった。思いも寄らぬ出会い。隔たりのある立場。何も珍しい物語ではない。劇映画もまたドキュメンタリーよろしく、その瞬間にしか撮り得ないものを写し取ってしまう。監督の執拗なる強要の下、ふたりの女優は身体で表現する域に達していった。視線は絡まり、肢体が混ざり、存在をまさぐり合う。
     
     磁力は長く続かない。永遠不滅なき儚さ。ふたつの肉体に人生が凝縮され、奇跡的な不意の煌めきを目撃した至福感に満たされる。指先は画面をこするためにあるんじゃない。他者に触れ、愛を確かめるためにある。

  • 中山 治美
    それでも高い、同性というハードル
    ★★★★★
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     同性の概念を取り払ってくれる恋愛劇だ。それはひとえに、濡れ場にも果敢に挑んだ女優2人の熱演に他ならない。ちょっと背伸びしたい思春期の女子にとって中坊レベルの男子より、画家志望で感性豊かな同性の方が遥かに刺激的でもある。そんな2人の奥深い会話すらあまりにも美しく、羨望と嫉妬を抱いてしまう。だが同時に本作は、同性婚が合法化されたフランスでも偏見を取り除く事の困難さも印象付ける。
     安定した職業を望む両親、アデルが就職した教育現場、そしてアデルの中にもある。それは性のみならず、国籍や生い立ちに置き換えても言えるかもしれない。だからこそ本作は、人と人が出会う奇跡と意義を改めて考えさせてくれるのだ。

  • 山縣みどり
    ★★★★
    ★★★★★
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     パルムドールを受賞すると作品情報がちらほらと耳に入り、ハードなSEXシーン付きで描かれるレズビアン女性の恋愛ドラマだと思っていた。が、実は少女アデルの人生の断片を瑞々しく切り取った成長ドラマであった。アデルは“運命の女性”と出会って愛を知り、嫉妬や裏切りを体験する。エクスタシーに酔い、人生を考え、失った愛を取り戻そうともがき……。どんな時も彼女の心に渦巻く感情に揺さぶられ、シンクロしたくなる。ひとえにアデル・エクザルコプロスの演技力がもたらす効果で、彼女の表情や仕草から伝わってくる言葉にならない思いの強烈さにたじろぐことも。恋すると心が痛い、ということを久々に思い出してしまったよ。

  • 森 直人
    女子だけじゃない。いまと昔の若者すべてに捧ぐ。
    ★★★★
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    岡崎京子の『危険な二人』『東京ガールズブラボー』、魚喃キリコの『blue』……。原作はフランスのコミックだが、日本の90年代ガールズコミックの懐かしい傑作群と並べたくなる作風だ。背伸びしたい盛りの女子高生と、カリスマ的な美大生。文化的アイテムとしてはサブカルや左翼思想の背景がある。そんな物語を生々しいドキュメンタリー・タッチで撮った逸品。

    女子ふたりのレズビアニズムも絡む内容だが、男の観客でもバリバリ共感可能なのは、多感な思春期における人生を変える出会いと、大人への階段を昇る時の喪失感という普遍・王道のテーマを描いているから。A・ケシシュ監督の粘っこい演出&性描写は濃厚で容赦なし!

  • ミルクマン斉藤
    やたら下品な食べっぷり、だらしない口元が素晴らしい。
    ★★★★★
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    俳優はどこまで追いこまれればこんな芝居ができるのか。レア・セドゥが監督を糞味噌に言ってたのもむべなるかな。いってみりゃフランス版の相米慎二である。3時間、あまりにもリアルな感情のぶつかりあいにザワザワさせ続けられるが、ハードコアで執拗な性描写もまったく浮き上がって見えないほど、その「感情」が徹底して「肉体」でこそ語られるのがケシシュの凄みだ(惜しむらくは、例えば『クスクス粒の秘密』のようにマルチキャメラ撮りでないほうがより緊迫感が増したとも思うけれど)。対照的な二人の「愛」の底流に横たわる階級差の問題が、「食」のシーンで端的に示されるのも見逃すべきではないだろう。

ポスター/チラシ

  • 映画『アデル、ブルーは熱い色』ポスター
    ポスター
  • 映画『アデル、ブルーは熱い色』チラシ
    チラシ
  • 映画『アデル、ブルーは熱い色』チラシ
    チラシ

スタッフ

脚本・編集: ガリーア・ラクロワ
音響編集監督: パトリック・ユバール
第1助監督: ロクサーヌ・グイガ
キャスティング: バイジャ・エル・アムラニ
プロダクションマネージャー: ディアナ・アングロ
ポストプロダクションマネージャー: アントワーヌ・ラバト

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