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鉄くず拾いの物語
英題:
AN EPISODE IN THE LIFE OF AN IRON PICKER
製作年:
2013年
製作国:
ボスニア・ヘルツェゴヴィナ/フランス/スロヴェニア
日本公開:
2014年1月11日
(新宿武蔵野館 ほか)
上映時間:
配給:
ビターズ・エンド

チェック:『ノー・マンズ・ランド』などで知られるダニス・タノヴィッチ監督が、ロマ族の一家の実話を基に描く感動作。ボスニア・ヘルツェゴビナを舞台に、緊急掻爬(そうは)手術が必要にもかかわらず、保険証がなく高額の治療費が払えないために手術を拒否される家族の苦難をドキュメンタリータッチで描き出す。出演者は実際その当事者であるナジフ・ムジチとセナダ・アリマノヴィッチ。第63回ベルリン国際映画祭で3冠に輝いた、真実の物語に心揺さぶられる。

ストーリー:ロマ族のナジフ(ナジフ・ムジチ)とセナダ(セナダ・アリマノヴィッチ)夫妻は、2人の幼い娘と共にボスニア・ヘルツェゴビナの小さな村で生活している。ナジフは拾った鉄くずを売る仕事で生活費を稼いでおり、彼らは家族4人で貧しいながらも幸せな日々を送っていた。ある日、彼が仕事から戻ると妊娠中のセナダが激しい腹痛でうずくまっていて……。

鉄くず拾いの物語

映画短評

  • 今 祥枝
    当事者が演じることで可能になったこと
    ★★★★
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    本作は当事者が実際に体験したことを演じるという、限りなくドキュメンタリーに近いドラマである。この方法により製作費を抑えてわずかな期間で映画を完成させたことで、当事者の窮状は改善されることとなった。この種の問題を社会に訴えるのはスピードという点で新聞やTVが果たすべき役割が大きく、本作も新聞記事から始まったプロジェクトだが、映画として世に出ることで国境を越えてより大きな成果を可能にしたと言える。

    お金がなければ適切な医療が受けられない時代は、日本の現状において決して遠い話とは思えない。劇中、当事者たちが伝える”リアル”に、迫り来るいい知れない不安と危機感を覚えて胸が苦しくなった。

  • 森 直人
    医療拒否の現実を問う手持ちカメラのプロテストソング
    ★★★★
    »読む«閉じる

    『ノー・マンズ・ランド』でボスニア紛争の狂気を98分に凝縮したタノヴィッチ監督が、今度は74分の重い一撃を放った。保険証を持っていないロマの貧しい夫婦が医療拒否に遭った顛末を描く内容だが、なんとモデルになった事件の当事者が本人役を演じている。

    形式としてはダルデンヌ兄弟系のドキュドラマだが、映画表現の持つ力がフルに活かされた例だ。社会への怒りを事後的に訴えたい時、ドキュメンタリーなら「説明」にはなるが、こちらは生々しい感情を喚起して胸の奥に届く。

    かつて従軍した夫は「戦争中の方がまだマシだった」とこぼす。庶民の日常生活を死の淵まで抑圧するシステムの軋み。むろん日本の我々にも他人事ではない。

動画

映画『鉄くず拾いの物語』予告編

ポスター/チラシ

  • 映画『鉄くず拾いの物語』ポスター
    ポスター
  • 映画『鉄くず拾いの物語』チラシ
    チラシ
  • 映画『鉄くず拾いの物語』チラシ
    チラシ

前売券特典

  • 映画『鉄くず拾いの物語』オリジナルポストカード
    オリジナルポストカード

※数量や販売期間が限定されていたり、劇場によっては取扱が無い場合があります。


スタッフ

監督・脚本:

キャスト

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    ボスニア・ヘルツェゴヴィナに住むロマの家族に実際に起きたことをその本人たちが演じている。  貧しいロマの母親に手術が必要になる。手術自体はその日に帰宅できるほど簡単なのだが保険証がないため貧しい家族にとっては高額。手術をしなければ母親は死ぬのに病院は手術を拒否し分割払いも認めない。  母親本人が演じているので母親は結局助かるのだが、同じような立場のロマの人たちにとってなんの解決にもなって... ...[外部サイトの続きを読む]
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    「ノー・マンズ・ランド」のダニス・タノヴィッチ監督作品。 それを観たのが12年前。 戦争の怖さと、でもその事態をユーモラスに描いてました。 本作は、実話に基づき、当事者が再現するドキュメンタリーっぽさ。 ボスニア・ヘルツェゴヴィナの話。 医師「お金が無いなら手術できません」 福祉事務所「(他に方法は)神に祈るしかありません」 この二つの台詞で充分、あとはアドリブでも作品が仕上がります。 ロマの境遇と貧困、医療について、冬のしばれ具合と共に重く考える作品。 ■ シアターキ ...[外部サイトの続きを読む]
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  • 『鉄くず拾いの物語』 (2013) from 相木悟の映画評 (2014年1月15日 11時11分)
    資本主義社会に警鐘を鳴らすドキュメント・ドラマ! 映画のもつ影響力を様々な側面から考えさせられるヘビーな一作であった。 発端は『ノー・マンズ・ランド』(01)で知られるダニス・タノヴィッチ監督が、地元の新聞紙に載った小さい記事に眼を止めたことからはじ... ...[外部サイトの続きを読む]
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