シネマトゥデイ

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祭の馬
(C) 2013記録映画『祭の馬』製作委員会
製作年:
2013年
製作国:
日本
日本公開:
2013年12月14日
(シアター・イメージフォーラム ほか)
上映時間:
製作:
3JoMa Film / ドキュメンタリージャパン / 東風
配給:
東風
カラー/HD

チェック:東日本大震災を生き延びた牡馬をめぐるドキュメンタリー。福島県南相馬市で東日本大震災による津波から生還するも、その際に局部にけがをして腫れたままになった元競走馬ミラーズクエストがたどる数奇な運命を追い掛けていく。メガホンを取るのは、『311』『相馬看花(そうまかんか) -第一部 奪われた土地の記憶-』などで国内外からの注目を浴びる映像作家、松林要樹。苦難を乗り越えてたくましく生きるミラーズクエストの姿に目を見張らされるが、放射能汚染のレッテルを貼られた馬の置かれた境遇が苦い余韻を残す。

ストーリー:4戦0勝、獲得賞金0円という成績しか出せずに引退した競走馬ミラーズクエスト。福島県南相馬市で余生を送ることになるが、東日本大震災が発生。馬房ごと津波に流されて奇跡的生還を果たしたが、そのときに負ったけがから局部にばい菌が入って大きく腫れたままになってしまう。放射能汚染地域のほかの馬たちと共に同市にある馬事公苑に避難させられ、さらに一時受け入れを申し出た北海道日高町へ向かう。それからおよそ4か月後に南相馬市に戻ったミラーズクエストは、神事である相馬野馬追に参加することになるが……。

祭の馬
(C) 2013記録映画『祭の馬』製作委員会

映画短評

  • 森 直人
    寓話の味に満ちた“3.11”ドキュメンタリー
    ★★★★
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    「チンチン病気になっちゃったな」――ただでさえでっかい男性器が、さらに傷で腫れあがった元・競走馬。福島第一原発の事故後、警戒区域内にしばらく放置されていた馬の中の一頭だ。もちろん病気は偶然。だがこの映画は、滑稽に肥大したペニスの形状を原発3号機から上がったキノコ雲とイメージを重ねてみせる。

    おそらく“3.11”関連の映画で最も優れたものの一本『相馬看花 第一部・奪われた土地の記憶』に続く第二部『祭の馬』で、監督の松林要樹が取ったのは意外なアプローチだ。レースで全く勝てなかったダメ競走馬が、食肉用として南相馬市に送られ、未曽有の事故に遭う。しかし奇跡的に生き延び、一方でなぜかチンチンが腫れる。そして被爆馬の殺処分から逃れ、神事に出場することに。ここで映し出されるのは、ブラックジョークのような現実に生きる馬=「存在」の悲喜劇である。数奇な運命に翻弄される者の姿が、よく対象化されて我々の目の前に差し出される。

    ジョージ・オーウェルはなぜ『動物農場』で擬人化の手法を採用したか――そんな基本的なことを考え直してしまった。本作はドキュメンタリーだが、優れた風刺作家が描く寓話の味に満ちている。

動画

映画『祭の馬』予告編

ポスター/チラシ

  • 映画『祭の馬』チラシ
    チラシ
  • 映画『祭の馬』チラシ
    チラシ

スタッフ

監督・撮影・編集:
プロデューサー: 橋本佳子
撮影協力: 加藤孝信 / 山内大堂
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