シネマトゥデイ

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メビウス
(C) 2013 KIM Ki-duk Film. All Rights Reserved.
英題:
MOEBIUS
製作年:
2013年
製作国:
韓国
日本公開:
2014年12月6日
(新宿シネマカリテほか)
上映時間:
配給:
武蔵野エンタテインメント
提供:
キングレコード
カラー/ビスタサイズ/5.1ch

チェック:『嘆きのピエタ』などの韓国の鬼才キム・ギドクがメガホンを取り、浮気者の夫、夫への怒りから息子の性器を切断した妻、性器を失った息子という壮絶な一家を描く過激作。とある上流階級の一家に起きた衝撃の出来事を、笑う、泣く、叫ぶといったせりふとはいえない感情表現のみで活写する。一家を演じるのは、『悪い男』などキム・ギドク監督の初期作品の常連だったチョ・ジェヒョンをはじめ、ソ・ヨンジュやイ・ウヌらが出演。過激な作品が並ぶキム・ギドク監督作品の中でもとりわけ強烈で、韓国内でも上映を制限するというショッキングな性描写にぼうぜんとなる。

ストーリー:父(チョ・ジェヒョン)、母(イ・ウヌ)、息子(ソ・ヨンジュ)が暮らすとある一家。ある日、夫が浮気していると確信した妻は、夫の性器を切断しようとするが失敗。ところが怒りを抑えられない彼女は息子の性器を切断し、姿を消してしまう。途方に暮れる息子に、父は性器がなくても絶頂に達することができる方法を教える。ところが妻が戻ったことで……。

メビウス
(C) 2013 KIM Ki-duk Film. All Rights Reserved.

映画短評

  • ミルクマン斉藤
    ネジレに捻じれて性のお笑い地獄へ。
    ★★★★★
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    『魚と寝る女』や『受取人不明』あたりの、むやみに不穏で、やたらと描写が“痛い”キム・ギドクが戻ってきた感。男の「性」…いや「生」はすべからく男根で左右されているのだといわんばかりの、潔いまでの男根への執着が可笑しい。アレを失ったら失ったで、石で足の甲を摩擦したり、果ては肩にナイフ突き立てぐりぐりしてエクスタシー…とか、ここまでくると業の深さも愛しくなる。夫と息子、ふたりの人生を狂わせるふたりの女を同じ女優が演じるというのもまさにメビウスの輪じみた倒錯だが、時に女性に対し異様なまでにサディスティックな目を向けるギドクらしく、カエルのように大股開いての転ばせっぷりがなんとも偽悪的。

  • 相馬 学
    股間から始まる思索のドラマ
    ★★★★
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     男の下半身を題材にした映画は往々にしておかしさと悲しさを内包している。鬼才キム・ギドクの新作は、その限界を押し広げるかのようで興味深く見た。

     母に性器を切り取られた息子と、その責任を感じて自分もチョン切った父の物語。それは性器以外から快楽を得ることを模索するという予期せぬ方向へ転がり、滑稽さや、これと背中合わせの悲しさを醸し出す。

     むろんギドク作品だから一筋縄ではいかず、最後には宗教的、思索的なテイストへと帰結。そこに何を見るかは、ひとひとりに委ねられるが、とにもかくにも目の離せない映画であることに違いはない。一男性客として内股になりながら引き寄せられた。

  • 中山 治美
    炸裂するギドク節に、あなたは付いて来られるか!?
    ★★★★★
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     キム・ギドク映画の基本は愛憎劇だ。ただ、それを表現する振り幅が弱冠常軌を逸しており、遂にここまで来たか!の印象だ。乾ききった人間関係を打破すべく、ダイレクトに性器へ手が伸びる。この設定を痴態と捉えるか、人間の本質を突いていると見るかで評価は分かれるだろう。しかし言葉よりも、性器を愛でたり傷つけたりすることで登場人物の激情すべてを表現し、物語を展開させてしまう卓越した映像センスはさすがだ。
     悪童も気付けば今年で54歳。この執拗な性への興味が創造の原動力になっているのは間違いない。巨匠・今村昌平は言った。「すべてはち○ぽが硬いうち」と。真理である。

  • くれい響
    笑って、泣いて、叫ぶ、ガッチャンコ親子
    ★★★★★
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    セリフ一切なし。笑う・泣く・叫ぶ、3つの感情表現だけで描かれるのは、下半身を切ったり、貼ったり、“ガッチャンコ”親子による戦慄のホームドラマだ。異常なまでの緊張感が持続するなか、男には痛すぎるショッキングシーンと、吹き出してしまうほどのブラックユーモアのさじ加減の巧さも、『ニンフォマニアック』どころじゃない。
    そして、なにより主人公の妻と愛人を完璧に演じ分けたイ・ウヌの女優魂には圧倒させられる(『さよなら歌舞伎町』では、また別の顔を披露!)。『春夏秋冬そして春』と通じる無限ループがテーマながら、さらに一皮剥けたキム・ギドクの哲学。ついに、ここまで来たか、と感じさせられる83分である。

動画

映画『メビウス』予告編
映画『メビウス』冒頭映像

ポスター/チラシ

  • 映画『メビウス』ポスター
    ポスター
  • 映画『メビウス』チラシ
    チラシ
  • 映画『メビウス』チラシ
    チラシ

前売券特典

  • 映画『メビウス』人間の〈エゴ〉バッグ
    人間の〈エゴ〉バッグ

※数量や販売期間が限定されていたり、劇場によっては取扱が無い場合があります。


スタッフ

製作総指揮・脚本・監督・撮影・編集:
製作総指揮: キム・ウテク
美術: ホン・ジ
視覚効果: イム・ジョンフン

キャスト

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    男子が観たら、痛いことこの上ない。 切られたひとが身近にいないので、どれだけ痛いのか、演技がこのくらいでいいのかもわからない。 台詞無しがこの辺の効果。 つけたり取ったりができるのかも、よくわからない。 こういうので気持ちよくなるのかもわからない。 さすがのキム・ギドク。 ■ 札幌劇場にて キム・ギドク初期作品集BOX(4枚組) [DVD]Happinet(SB)(D)「鰐」 キム・ギドク初期作品集BOX(4枚組) [DVD]Happinet(SB)(D)「ワイルド・アニマル ...[外部サイトの続きを読む]
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    2014年12月31日(水) 16:00~ シネマカリテ2 料金:1000円(サービスデー) パンフレット:未確認 マジキチ。ギドクの真骨頂 『メビウス』公式サイト 夫の浮気に激怒した妻、夫の局部を切り取らんとするも失敗。何と息子を去勢してしまった。 その後も、局部が無くともオーガズムに達成する技。足の甲を只管石で擦り続ける! チンピラの局部が、トラックに潰される。 義局部を装着。(オヤジのものを移植という説も。冷凍保存していたのか?) と、マジキチなシーンが続出。 で、ギャーとかウーとか叫びや ...[外部サイトの続きを読む]
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  • メビウス/뫼비우스/MOEBIUS from 我想一個人映画美的女人blog (2014年12月13日 1時18分)
    韓国のキム・ギドク監督・脚本作 浮気された妻が怒り狂って、息子の性器を切るという衝撃的内容が先行してて そこ、ネタバレいいのかょーと思いつつ、 ギドク作品ということで気になってた。やはり衝撃的な人形を生み落とす友人、三浦悦子ちゃんも 気になってた... ...[外部サイトの続きを読む]
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