シネマトゥデイ

シネマトゥデイ
嗤う分身
(C) Channel Four Television Corporation, The British Film Institute, Alcove Double Limited 2013
英題:
THE DOUBLE
製作年:
2013年
製作国:
イギリス
日本公開:
2014年11月8日
(シネマライズほか)
上映時間:
日本語字幕:
種市譲二
提供:
新日本映画社
配給:
エスパース・サロウ
ビスタサイズ/DCP/カラー

チェック:ロシアの文豪フョードル・ドストエフスキーの著書を、ジェシー・アイゼンバーグ主演で映画化した不条理スリラー。内気でさえない男の前に、見た目は全く同じながら性格は正反対のもう一人の自分が出現したことで、全てを狂わされていく男の姿を描く。監督はコメディアンとしても活躍し、長編監督デビュー作『サブマリン』が高く評価されたリチャード・アイオアディ、ヒロインに『イノセント・ガーデン』などのミア・ワシコウスカ。シュールな近未来的世界に、劇中歌として日本の昭和歌謡が流れる特異な世界観が異彩を放つ。

ストーリー:要領が悪く存在感の薄いサイモン・ジェームズ(ジェシー・アイゼンバーグ)は周囲からまともに相手にされず、向かいの部屋に住む職場の同僚ハナ(ミア・ワシコウスカ)を望遠鏡でのぞくパッとしない毎日を送っていた。そんなある日、彼と生き写しのような新人ジェームズ・サイモン(ジェシー・アイゼンバーグ)が入社してくるが、職場では誰もジェームズの存在に驚かない。容姿は同じでも性格は全然違うジェームズの登場により、サイモンは追い詰められていき……。

嗤う分身
(C) Channel Four Television Corporation, The British Film Institute, Alcove Double Limited 2013

映画短評

  • なかざわひでゆき
    人は自分と似ている人間ほど目障りに感じるもの
    ★★★★★
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     地味で目立たない不器用な男サイモンが、容姿は自分と瓜二つだが性格はまるで正反対の分身ジェームズによって、仕事も恋愛も生活も奪われていく。
     あえて時代も場所も特定できない陰鬱とした世界は、ドストエフスキー原作だからというわけではないが、どことなくソ連時代のロシアを連想させる。その妙な懐かしさと重苦しさの混在する異空間に、昭和歌謡の寂しげなメロディがよく似合う。
     人によって様々な解釈のできる作品だが、果たしてサイモンを要領のいいジェームズに嫉妬するウジウジとした情けない男として軽蔑するか、それとも悪魔のような分身に存在を脅かされる可哀想な男として同情するか、そこがひとつの分岐点かもしれない。

  • 平沢 薫
    アイゼンバーグはヤリ手の分身のほうが似合うかも
    ★★★★★
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    監督は「サブマリン」のリチャード・アイオアディ、監督と共に脚本を担当したのはハーモニー・コリンの弟で「ミスター・ロンリー」を書いたアヴィ・コリン、主演は「ソーシャル・ネットワーク」のジェシー・アイゼンバーグ。この顔ぶれが、ドフトエフスキーの古典「分身(二重人格)」をどんな新鮮な切り口で描くのかと思ったら、その逆で、このテーマが現代でも色褪せない普遍的なテーマであることを証明してみせる。あえて時代も場所も特定されないどこか。世界は、電車の中と、会社の中と、自室の内のみ。そこはいつも、まるで夜のような薄暗い人工照明だけで照らされている。主人公の"ちょっとだけタイミングの悪い感じ"の演出がリアル。

  • 相馬 学
    キーポイントとなるのは、“青さ”
    ★★★★
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     望ましくない現実の自分と、それを啓蒙する、こうありたい自分の分身のせめぎ合い。こういうアイデンティティの物語は、若い世代にこそアピールするものだろう。

     社交的な分身の姿に、オドオドした自分の情けなさを感じてしまう主人公のドラマは、ファンタジーとして面白い。が、『ファイト・クラブ』というひと世代前の傑作に衝撃を受けた人間には、青さも鼻につく。

     それでもこの映画が憎めないのは、ジェシー・アイゼンバーグという“青さ”を体現できる役者の好演があるから。淡色のジャケットを着て、あたふたしている彼の姿がとにかく面白く、見方を変えると青年版『未来世紀ブラジル』のようにも思えてくる。

動画

もう一人の自分が自分を追い詰めていくスリラー!映画『嗤う分身』予告編

ポスター/チラシ

  • 映画『嗤う分身』ポスター
    ポスター
  • 映画『嗤う分身』チラシ
    チラシ
  • 映画『嗤う分身』チラシ
    チラシ

前売券特典

  • 映画『嗤う分身』オリジナルミラー
    オリジナルミラー

※数量や販売期間が限定されていたり、劇場によっては取扱が無い場合があります。


スタッフ

脚本・原案: アヴィ・コリン
製作総指揮: マイケル・ケイン

キャスト

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