シネマトゥデイ

シネマトゥデイ
.
おみおくりの作法
(C) Exponential (Still Life) Limited 2012
英題:
STILL LIFE
製作年:
2013年
製作国:
イギリス/イタリア
日本公開:
2015年1月24日
(シネスイッチ銀座ほか)
上映時間:
日本語字幕:
大西公子
配給:
ビターズ・エンド
制作会社:
レッドウェーヴ / エンバーゴ・フィルム・プロダクション
制作協力:
チネチッタ・スタジオ / エクスポネンシャル・メディア / RAIシネマ
海外配給・制作協力:
ベータ・シネマ
カラー

チェック:『ベラミ 愛を弄ぶ男』などのプロデューサー、ウベルト・パゾリーニが監督を務め、身寄りのない人の葬儀を行う地方公務員の姿にスポットを当てた人間ドラマ。『戦火の馬』などのイギリスの実力派俳優エディ・マーサンを主演に迎え、心を込めて死者を弔う孤独な男の生きざまを描く。主人公が淡い思いを抱く女性を、テレビドラマ「ダウントン・アビー ~貴族とメイドと相続人~」などのジョアンヌ・フロガットが好演。人生の最期にまつわる、ほろ苦くて切なく優しい物語に魅了される。

ストーリー:公務員のジョン・メイ(エディ・マーサン)は、ロンドン南部ケニントン地区で亡くなった身寄りのない人々の葬儀を執り行う仕事をしている。いくらでも事務的に処理できる仕事だが、律儀な彼は常に死者に敬意を持って接し、亡くなった人々の身内を捜すなど力を尽くしていた。糸口が全て途切れたときに初めて葬儀を手配し、礼を尽くして彼らを見送ってきたが……。

おみおくりの作法
(C) Exponential (Still Life) Limited 2012

映画短評

  • ミルクマン斉藤
    名プロデューサー、演出もなかなか。
    ★★★★★
    »読む«閉じる

    淡々と、しかもミニマルに綴られる民生士の日常。多くの人がチェーホフ「外套」のアカーキイを想起するだろうが、矩形あるいは真正面のアングルにこだわる構図も含め小津安二郎の影響が濃厚。主人公がこだわる葬儀のかたちは明らかに不合理で、むしろ「葬儀は生者のためのものだ」とする(戯画的なまでに悪役の)上司の言い分こそ一理あるが、孤独死した者にシンパシーを抱くどころかそれ以上に孤独な民生士の生活が、彼の行為に充分理由を与えている(物乞いにまで落ちぶれた男よりも女縁がない自分を知って酒をグビるE.マーサンの哀しさおかしさ!)。しかし惜しいのはラスト。ここで泣く人も多いのだろうが蛇足としか思えない。

  • 森 直人
    厳粛で、柔らかな作法
    ★★★★
    »読む«閉じる

    西洋版『おくりびと』!? というのもある程度間違っていないのだが、もっと抑制されたマナー&トーン。死の側から生を見つめる物語として、極めて良質の一本だ。

    語り口は平易なのだが、色彩設計の細やかさが尋常ではなく、詩情がカラダに染みる感じ。U・パゾリーニ監督は「視覚的に小津安二郎の晩年の作品を参考にした」と語っているが(確かに何度も『秋刀魚の味』を思い出した)、孤独な中年男のストーンフェイスを基軸にゆっくり転がしていくオフビートな喜劇調は、むしろ小津チルドレンの最優秀者の一人、アキ・カウリスマキに近いと思う。

    ラストシーンは、ハマればでかい。孤独死や無縁社会という乾いた言葉を潤す力がある。

  • 山縣みどり
    孤独死によりそう男性の温かさが心にしみた
    ★★★★
    »読む«閉じる

    最近増えている「孤独死」を扱った作品で、他人に迷惑をかけずに生をまっとうする手段など考え始めたおひとり様な私にとって、主人公ジョンの温かさが実に心にしみた。近親者探し、葬儀の手配や参列が仕事ではあっても彼の態度からは死者への尊厳が伝わってくる。実際に孤独死したら、こういう人にアフターケアをしてもらいたいと切に願うよ。ジョンが死者に優しく寄り添うのは彼自身が孤独の寂しさを身をもって知っているからで、死者の写真を丁寧にアルバムに貼るシーンとエンディングなど鼻の奥がツンとしっぱなし。ジョン役のエディ・マーサンの感情を表に出さないストイックな演技が効いている。幸薄そうな顔立ちもプラスでしたね。

動画

身寄りのいない人の葬儀を取り仕切る公務員のドラマ!映画『おみおくりの作法』予告編

ポスター/チラシ

  • 映画『おみおくりの作法』ポスター
    ポスター
  • 映画『おみおくりの作法』チラシ
    チラシ
  • 映画『おみおくりの作法』チラシ
    チラシ

前売券特典

  • 映画『おみおくりの作法』ジョン・メイも大好きな紅茶 「ピトレカメリア3種ティーバッグセット」(先着順・限定数)
    ジョン・メイも大好きな紅茶 「ピトレカメリア3種ティーバッグセット」(先着順・限定数)

※数量や販売期間が限定されていたり、劇場によっては取扱が無い場合があります。


スタッフ

脚本・制作・監督:
メイクアップ・ヘアデザイン: エマ・スレイター

キャスト

ブログン投稿ブログに投稿
  • FC2ブログに投稿!
  • ココログに投稿!
  • gooブログに投稿!
  • so-netブログに投稿!
  • exciteブログに投稿!
  • Bloggerに投稿!

『おみおくりの作法』の映画ニュース

  • 数字だけが友だちだった天才少年ネイサンが、亡き父の思い出と母の深い愛情に支えられて国際数学オリンピックで金メダルを目指すさまを描いたイギリス映画『僕と世界の方程...『パディントン』)、エディ・マーサン(『おみおくりの作法』)、レイフ・スポール(『もうひとりのシ...
  • 女優の広瀬すずが13日、文京シビックホールで行われた「第89回キネマ旬報ベスト・テン表彰式」に来場し、メールをよくしているという『海街diary』でタッグを組んだ是枝裕和...位:『インヒアレント・ヴァイス』 10位:『おみおくりの作法』 (次点:『イミテーション・ゲーム/エニ...
  • 映画雑誌「キネマ旬報」が2015年度のベスト・テンを発表し、日本映画第1位に橋口亮輔監督作『恋人たち』、外国映画第1位に『マッドマックス 怒りのデス・ロード』が選出され...位:『インヒアレント・ヴァイス』 10位:『おみおくりの作法』 (次点:『イミテーション・ゲーム/エニ...

楽天市場

ブログなどをご利用の方は以下のURLをトラックバックURLとして指定してください。

  • 【おみおくりの作法】を観た from NEW WAY.NEW LIFE (2016年4月17日 8時42分)
    これやられた、かなり面白い イギリスのロンドンで民生係として働く男の仕事っぷりを描いた映画なんですが ほんと上手く出来ている 話自体はなんとなく、オスカー・ワイルドの短編 ... ...[外部サイトの続きを読む]
  • 映画「おみおくりの作法 」物悲しくも温かい物語 from soramove (2016年3月31日 1時10分)
    映画「おみおくりの作法」★★★★wowow録画で鑑賞 エディ・マーサン ジョアンヌ・フロガット カレン・ドルーリー アンドリュー・バカン 出演 ウベルト・パゾリーニ  監督、 91分、2015年1月24日(土)公開 2013 イギリス/イタリア (原題/原作:STILL LIFE) <リンク:<a href="http://blog.with2.net/link.php?38257">人気ブログランキングへ">>→  ★映画のブログ★どんなブログが人気なのか知りたい← 「『フル・モンティ』『 ...[外部サイトの続きを読む]
  • おみおくりの作法 from 映画三昧、活字中毒 (2015年5月9日 22時42分)
    ■ シネスイッチ銀座にて鑑賞おみおくりの作法/STILL LIFE 2013年/イギリス、イタリア/91分 監督: ウベルト・パゾリーニ 出演: エディ・マーサン/ジョアンヌ・フロガット/カレン・ドルーリー/キアラン・マッキンタイア/アンドリュー・バカン 公式サイト 公開: 2015年01月24日 ロンドン、ケニントン地区の民政係ジョン・メイの仕事は、ケニントン地区で孤独死した住... ...[外部サイトの続きを読む]
  • おみおくりの作法 (2013) ★★ from どんくらの映画わくわくどきどき (2015年3月30日 2時47分)
    孤独死した人の後始末をする生真面目な民生係員ジョン。いつも同じ服装で同じ道を徒歩で通勤し道路を渡る時は右左右を確認する。恋人どころか親しい友達もいないようだし酒も多分めったに飲まない。自分が死んだ後のことも考えている。彼ほど生真面目ではないけれど自分に似ていると思った。人付き合いが悪いところなど。 人としては尊敬するけれど、コストがかかりすぎと言わざるを得ない。後任の仕事は乱暴すぎるけ... ...[外部サイトの続きを読む]
  • 「おみおくりの作法」 from 元・副会長のCinema Days (2015年3月15日 8時4分)
    (原題:Still Life)とても感銘を受けた。何より、主人公の生き方がカッコいい。人間の尊厳に敬意を払い、常に真摯に行動を積み上げていく。たとえ派手さは無く寡黙ではあっても、誰かはちゃんと認めてくれる。こういう姿勢で人生を送れたら、まさに悔いは無い。  ... ...[外部サイトの続きを読む]
[PR]
おすすめ特集
映画アクセスランキング
  • Loading...
»もっとランキングを見る«
楽天市場
スポンサード リンク
  1. 映画
  2. 2015年1月19日の週の公開作品
  3. 『おみおくりの作法』