シネマトゥデイ

シネマトゥデイ
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教授のおかしな妄想殺人
Photo by Sabrina Lantos (C) 2015 GRAVIER PRODUCTIONS, INC.
英題:
IRRATIONAL MAN
製作年:
2015年
製作国:
アメリカ
日本公開:
2016年6月11日
(丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか)
上映時間:
提供・配給:
ロングライド
提供:
KADOKAWA
製作会社:
ベルディード・プロダクション
カラー

チェック:『ミッドナイト・イン・パリ』など数々の傑作を生み出してきた巨匠ウディ・アレン監督が、人生における不条理さを独自の考えのもとに描いたブラックコメディー。人生とは何かがわからなくなった哲学教授が奇妙な生きがいを見つけたことで、生きる喜びを取り戻していくさまをつづる。犯罪計画に新たな生きる目的を見いだす主人公には、アレン監督とは初タッグとなるホアキン・フェニックス。彼に恋心を抱く女子大生を、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』などのエマ・ストーンが演じる。

ストーリー:アメリカ東部の大学。孤独で気力のない哲学科の教授エイブ(ホアキン・フェニックス)は、ある日不快な判事についての話を聞く。自分がその判事を殺害するという完全犯罪を妄想した途端、よどんでいた彼の人生は鮮やかに色づき始める。一方、エイブのことが好きな教え子ジル(エマ・ストーン)は、教授が奇妙な殺人妄想に夢中になっているとは知らず、恋心を募らせていくが……。

教授のおかしな妄想殺人
Photo by Sabrina Lantos (C) 2015 GRAVIER PRODUCTIONS, INC.

映画短評

  • 相馬 学
    音楽の意外性も含めて、アレンの職人芸を堪能
    ★★★★
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     インテリなのに生き方はダメダメな、そんな男の情けなさにフォーカスする、いつもながらのアレン節。今回は殺人を扱っているが、軽すぎず重すぎないブラックユーモアに妙味アリ。

     殺人という題材自体シリアスに扱えばサスペンスに偏るところだが、“情けなさ”を見つめているぶん、笑いのほうに物語は傾く。ヒロイン、エマ・ストーンのおきゃんな個性の効果も計算しつくした見事な職人芸。

     意外だったのは、過去のアレン作品を彩ってきたスウィング・ジャズではなく、ソウル・ジャズを配してきたこと。メインテーマのように何度も起用される“The In Crowd”等の楽曲は、スウィング的ドタバタ感より”粋”重視で、妙味。

  • 山縣みどり
    エマ・ストーンはもうW・アレン作品にでない方がいいな
    ★★★★★
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    全体的に既視感があり、ヒッチコックの名作『見知らぬ乗客』を知る人は「えっ」と思うはずだけど、よくも悪くもアレンのファンにはたまらないだろう。各キャラと設定を語る前半はアクビが出るほど退屈だが、自分を見失っていた大学教授が完全殺人を企てたとたんに生き生きし始めるあたりからはホアキン・フェニックスが想定外のコメディセンスを披露し、楽しい。悪人顔なのが辛いが、引き出しの多い役者だ。残念なのが女優陣で、エマ・ストーンもパーカー・ポージーも実力と魅力をまったく発揮できていない。『マジック・イン・ムーンライト』も同様だったし、エマはアレン作品が合わないのだろう。これで打ち切りにしてほしい。

  • 森 直人
    「ヴァリエーション」のヴェテラン名人芸
    ★★★★
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    ラムゼイ・ルイス・トリオの音楽が流れてきた瞬間からワクワク。やっぱりW・アレンは「俺スタイル」の変奏が巧い! 殺人ミステリー風の展開は『マッチポイント』と比較できるが、全体としては『ハンナとその姉妹』や『重罪と軽罪』等に連なる哲学喜劇の趣。ただホアキン・フェニックスがアレン流の神経質な知性に、獣性と色気を加える。

    「人生は無意味である」というニヒリズムから、「目的」を得ることで生きる活力を回復させる――という実存主義の定式を、いまどき真っ当に料理するのはアレンだけだろう。エマ・ストーン扮する女子大生は、ハイデガーと恋愛関係にあった若き日のハンナ・アーレントのパロディのようにも見えるなあ。

動画

『教授のおかしな妄想殺人』予告編
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『教授のおかしな妄想殺人』エマ・ストーン インタビュー映像

ポスター/チラシ

  • 映画『教授のおかしな妄想殺人』ポスター
    ポスター
  • 映画『教授のおかしな妄想殺人』チラシ
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  • 映画『教授のおかしな妄想殺人』チラシ
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前売券特典

  • 映画『教授のおかしな妄想殺人』オリジナルポストカード
    オリジナルポストカード

※数量や販売期間が限定されていたり、劇場によっては取扱が無い場合があります。


スタッフ

監督・脚本:
共同製作: ヘレン・ロビン
共同製作総指揮: ジャック・ロリンズ
撮影監督: ダリウス・コンジ

キャスト

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  • 「教授のおかしな妄想殺人」 from ここなつ映画レビュー (2016年7月6日 12時44分)
    ウディ・アレンにしてはフツーな作品だった。極めて普通。公開終了間際に慌てて観に行かなくても良かったかも、と思う位。もちろん面白かったけどね、それなりに。スノッブさも毒も自嘲もそこそこに盛り込まれ。でも、みんな比較的ちょびっとずつで、うわっ!これはアカン!というような、いつものしてやられた感は無かった。この作品といくばくかの自身の体験から判った(=更に確信した)ことは…※哲学者には変わり者が多い※この世で一番不遜な人間は少しだけ綺麗目の女子大生である※若い時に出会う真面目で誠実な男ほどつまらないものはない(こ ...[外部サイトの続きを読む]
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      作品について  http://cinema.pia.co.jp/title/168297/ ↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。     監督:ウディ・アレン 哲学科の教授エイブ:ホアキン・フェニックス 学生ジル:エマ・ストーン   昔は、アレンの理屈っぽさ(屁理屈?)が、好きでなかったのですが 段々、嫌味も含め、この... ...[外部サイトの続きを読む]
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