シネマトゥデイ
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ネオン・デーモン
(C) 2016 Space Rocket, Gaumont, Wild Bunch
英題:
THE NEON DEMON
製作年:
2016年
製作国:
アメリカ/デンマーク/フランス
日本公開:
2017年1月13日
(TOHOシネマズ 六本木ヒルズほか)
上映時間:
配給:
ギャガ
製作会社:
Space Roket Nation / Vendian Entertainment / Bold Films
カラー

見どころ:『ドライヴ』などのニコラス・ウィンディング・レフン監督が、『マレフィセント』などのエル・ファニングを迎えて放つ衝撃作。ロサンゼルスのファッション業界を舞台に、美にとりつかれた女性たちの飽くなき欲望を絢爛(けんらん)たる映像と共に描き出す。『ハンガー・ゲーム』シリーズなどのジェナ・マローンが謎めいたメイクアップアーティストを怪演。クレイジーで華やかな街で繰り広げられるダークな物語が病みつきになる。

あらすじ:16歳の美しい少女ジェシー(エル・ファニング)は、ジョージアの片田舎からロサンゼルスに出てきたばかり。彼女はインターネットで知り合いになったカメラマンを目指しているディーン(カール・グルスマン)が撮影してくれた写真を手に、モデル事務所に足を運ぶ。そしてオーナーのロバータ(クリスティナ・ヘンドリックス)は、彼女の才能を見抜き、即座に契約する。

ネオン・デーモン
(C) 2016 Space Rocket, Gaumont, Wild Bunch

映画短評

  • 清水 節
    エル・ファニングが舞い込む煌びやでおぞましいファッション業界
    ★★★★★
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     業界内幕ものだが、まるでホラー映画の趣きだ。『サスペリア』の色彩、『マルホランド・ドライブ』の狂気、そしてケネス・アンガー作品のように悪魔的。舞台は、煌びやかだがおぞましいファッション業界。レフン監督は、生粋の美エル・ファニングを人工の美にまみれた環境に放り投げ、美醜のコントラストを視覚的に堪能させる。そんな彼女までもが欲望を露わにするとき、惨劇は訪れる。表層の美を追い求める世界を露悪的に描いてみせる鋭利な演出にブレはないが、本質的には空疎ゆえ、退屈にすら思える瞬間も少なくない。華美な物質至上主義の中、やさぐれたキアヌ・リーヴスだけに人間味あふれる安らぎを覚えた。

  • くれい響
    もはや誰にも止められないDD気質
    ★★★★★
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    カンヌでのブーイングも納得の、やりたい放題である。ケネス・アンガーも、ギャスパー・ノエも、リンチも、アルジェントも、クローネンバーグも、「DD(誰でも大好き)で、何が悪い!」と言わんばかりに暴走するレフン監督。そこまで好き勝手やっても、オリジナルを超えれば、文句はないのだが、もちろん超えられるわけもなく、おまけに尺が長く、ジャンルムービーとしての潔さも感じない。また、既視感を含む印象は『ディストラクション・ベイビーズ』に近いものがあり、前出の変態パイセンたちをリアルタイムで体験できなかった世代が熱狂するのは分かるが…と思えてしまう。あと、レフンが貧乳・つるぺた好きなのは、イヤなほど分かった!

  • 相馬 学
    この鬼才は、どこまで悪魔的に進化するのか?
    ★★★★★
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     『ドライヴ』でカンヌ国際映画祭監督賞を受賞した、ある意味上品なイメージゆえか、ニコラス・ウィンディング・レフンは少々誤解されているように思う。

     前作『オンリー・ゴッド』もそうだったが、本作でもレフンはジャンル映画のエッセンスを押し出す。ジョン・カーペンター作品を思わせるシンセ音楽の起用、『サスペリア』のごとき女たちの魔女的存在感。下品であることを恐れずに突破を図る、そんな意欲に圧倒された。

     伝えるべきは“美”に対する現代人の異様な執着。鮮血の映像に加えてテーマのとらえ方も過激だが、そこに宿るアーティスティックなこだわりにブレはない。苛烈さを突き詰めるレフンの姿勢、断然支持する。

  • なかざわひでゆき
    美しくもグロテスクで悪趣味なレフン版『ショーガール』
    ★★★★★
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     田舎から大都会L.A.にやって来た純朴な天然美少女が、文字通り弱肉強食のモデル業界で美しきビッチへと変貌していくニコラス・ウィンディング・レフン版『ショーガール』。
     ただでさえ筆者好みのドロドロとしたストーリーに加え、デヴィッド・リンチとダリオ・アルジェントとデヴィッド・クローネンバーグを足して割ったような、スタイリッシュかつグロテスクな映像美に恍惚!見る者の神経を逆撫でする悪趣味な結末はヴァ―ホーヴェンも顔負けだ。
     恐らく、むちゃくちゃ大好きか反吐が出るほど大嫌いかの真っ二つに評価は分かれると思うが、もちろん私は前者。やっぱ『サスペリア』のリメイクはレフンに撮って欲しかった!

  • 平沢 薫
    監督はネオン色のデーモンを飼っている
    ★★★★
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     オープニングの文字と背景の強烈なネオンカラーが、ウィンディング・レフン監督にとってのデーモンの色なのに違いない。幻惑的で、いかがわしい。夜に魅力を増す色。強烈だが眩暈のように緩やかに変化していく。
     これはデーモンの物語だ。田舎から出てきた少女が、デーモンを受け入れる。すると彼女の顔がどんどん変わっていく。彼女の見るものも変化していく。彼女はデーモンに魅了されてその力を過信してしまうが、実は誰もがそれぞれのデーモンを飼っている。監督もどこかでこういうデーモンを受け入れたことがあり、それに酔うという危険な快楽を知っている。それを女性ファッションモデル界を舞台に、妖しく美しい物語に仕上げている。

  • 森 直人
    あるいはニコラス・W・レフンの『ヘルタースケルター』
    ★★★★★
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    ハイボルテージ! 疑似死体=人形と化したエル・ファニングへのフェティシュな欲望がびりびりする冒頭から本気のテンション。怒りと狂気の男の世界に耽溺していたレフンが初のヒロイン物で、『サンセット大通り』や『マルホランド・ドライブ』の系譜――ハリウッド・バビロン暗黒譚の変奏に挑んだ。美女が美女を喰らう業界バトルとしてはむしろ『イヴの総て』に近いか?

    内部爆発していたネクロフィリアがあからさまに暴走していく展開はやり過ぎなまでにエキセントリック。痺れる。田舎娘の成り上がり話をバルテュス、アルジェント等を援用した変態美学で別物に変形させる力ワザが最高だ。キアヌのクズ&ゲスな怪演も良かったよ!

予告編・動画

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スタッフ

プロデューサー: レネ・ボルグラム

キャスト

ジェシー:
ローザ:
ロベルタ・ホフマン:
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