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イアン・マッケラン、ゲイであることの心情を堂々と記者会見で吐露!

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イアン・マッケランは「ゲイに関してポジティブなイメージを持つモノを見つけようと努力しました」と語った
イアン・マッケランは「ゲイに関してポジティブなイメージを持つモノを見つけようと努力しました」と語った - Photo:Harumi Nakayama

 イギリス俳優イアン・マッケランが、スペインで開催中の第57回サンセバスチャン国際映画祭で生涯功労賞にあたるドノスティア賞を受賞し、現地時間23日、授与式が行われた。

 同賞は映画界に長年貢献している人たちに贈られるもので、古くはグレゴリー・ペック、近年ではウディ・アレンメリル・ストリープにも与えられた。マッケランは1998年に主演映画『ゴッド・アンド・モンスター』で、同映画祭の優秀男優賞にあたるシルバー・シェル賞も受賞している。

 観客からのスタンディング・オベーションに迎えられてステージに登場したマッケランは、記念のトロフィーを受け取ると、「このトロフィーを持ってロンドンに帰り、今後も私は演技することを続けます。そしてまた、ここ、サンセバスチャンに戻って来ます」と高らかに宣言し、さっそうと会場を後にした。

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 イギリス王室からサーの称号を授かったいるマッケランは、先に行われた記者会見でも紳士だった。ゲイであることを公言し、同性愛者の権利擁護活動家でも知られるマッケランに対し、地元記者から「最近のゲイを取り巻く環境と、映画界におけるゲイの描き方をどう思われますか?」と質問が飛び、会見場は一瞬、緊張に包まれた。

 しかし、マッケランは表情一つ変えることなく「私がイギリス暮らしをする中で、私がゲイであることを言及されることはありませんが、話題を避けることの方も問題だと思います。それは案に相違し、彼らを否定していると言えるでしょう。私自身、自分がゲイだとわかったとき、世界にたった一人しかいないのではないか? という気持ちになりました。その中で、できる限りゲイに関してポジティブなイメージを持つモノを見つけようと努力しました」と、胸の内を明かした。

 続いて、自身も舞台と映画版に出演した、ナチス政権下で迫害された同性愛者が主人公の戯曲「ベント」を例にあげ「恐らく、あの作品が欧州でのゲイに対するイメージを変えた重要な戯曲と言えるでしょう。また今年は米アカデミー賞で『ミルク』のショーン・ペンが主演男優賞と脚本賞を受賞したことも、ハリウッドにおけるゲイに対する認識について、一歩前進したと言えるでしょう。あのショーンの演技も素晴らしかった。ただ、他国の作品での描かれ方はあまり作品を見ていないので分かりませんが、いまだ世間では、ゲイというだけで暴力を振るわれるという事実があります。多くの人(同性愛者)が立ち上がり、自分に正直になって欲しい。その行動が、社会に反映されると思います」と、毅然とした態度で語っていた。(取材・文:中山治美)

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