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「いだてん」中村勘九郎、阿部サダヲに主役バトンタッチ!

「いだてん」第二部に向けて、主役をバトンタッチ!(会見に出席した中村勘九郎と阿部サダヲ)
「いだてん」第二部に向けて、主役をバトンタッチ!(会見に出席した中村勘九郎と阿部サダヲ)

 歌舞伎俳優・中村勘九郎と俳優・阿部サダヲが、11日、NHK放送センターで行われた大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」(NHK総合・日曜20時~ほか)の主役たすきリレー会見に出席した。6月23日放送の第24回で、中村が引っ張ってきた第一部が終了し、阿部が中心となる第二部が30日よりスタートすることを受け、二人は印象に残る撮影エピソードや今後の見どころなどを語った。

【写真】「いだてん」金栗四三から田畑政治へ主役バトンタッチ!

 宮藤官九郎が脚本を手掛ける本作は、“日本で初めてオリンピックに初参加した男”金栗四三(かなくり・しそう/中村)と、“日本にオリンピックを呼んだ男”田畑政治(たばた・まさじ/阿部)の2人を主人公として、知られざる五輪の歴史を描く。第24回では、関東大震災からの復興に尽力する金栗の姿が描かれ、第25回からは、大学を出て新聞記者となった田畑が、水泳に情熱を傾け、政治家と渡りあいながらスポーツの地位向上を目指す。

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 第一部を走り抜けた中村は、「去年4月のクランクインから、本当に濃い1年間でした。この先、経験できるかなというくらい、いろいろな出会いが、僕を強くしてくれた」と感慨深げ。中でも、スウェーデン・ストックホルムでの撮影が印象に残っているといい、「100年前、四三さんが走ったスタジアムがそのまま残っていて、何度も走らされて、まあキツかった。負けてたまるかという気持ちが良かったのかもしれません」と苦労話も交えながら撮影当時を振り返った。

 中村の話を聞いた阿部は、「第24回は、僕も感動して泣いてしまった。金栗さんは、これからも見せ場があって、これで終わりじゃないですからね」と今後も中村ふんする金栗が登場することを示唆。自身が演じる田畑については、「得体の知れない、何をしでかすかわからない人なんで、もう思いっきりやるしかない。第25回からは、雰囲気がガラッと変わって見えると思いますが、新しい役者さんが次々出てきて、僕を受け止めてくれます」と自信をのぞかせる。

 第二部には、ドイツの政治家ヒトラーが登場するシーンもあるそうで、阿部は「スタジオにヒトラーがいるんです。『ヘイ』ってヒトラーに呼びかけるセリフがあるんだけど、ドイツ語指導の人に『本当にヘイって言ったら射殺されてます』って言われました」と撮影現場の様子を茶目っ気たっぷりに語った。

 会見では、本ドラマの視聴率低迷についての質問も飛び交った。阿部は、ドラマと同時間帯に放送されているバラエティー番組「ポツンと一軒家」(テレビ朝日系)を挙げつつ、「『ポツンと一軒家』を観てる人も、一軒家ももうそんなにないでしょうし、そろそろ(「いだてん」に)帰ってきてほしいなあ」と笑いを取っていた。(取材・文/岸田智)

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