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「カムカム」五十嵐がひなたにプロポーズ!?安子やるいにはない“普通の恋模様”がキーワード

(C) NHK

 第18週に突入した連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(月~土、NHK総合・午前8時~ほか、土曜は1週間の振り返り)。第17週の終わりには、これまで悪口を言い合っていたひなた(川栄李奈)と五十嵐(本郷奏多)の間に、恋模様を予想させるような展開が垣間見えたが、第86回では、夏祭りのシーンで五十嵐がひなたにプロポーズ!? と思わせるようなセリフも……。夏祭りと言えば「安子編」「るい編」にも登場するが、今回のひなたと五十嵐のシーンにはどんな思いがあったのだろうか。第17週を担当した安達もじり、第18週を担当した石川慎一郎が演出意図を明かした。

ひなたと五十嵐は一緒に…第86回【写真4枚】

 連続テレビ小説の第105作「カムカムエヴリバディ」は、昭和から令和にわたる時代をラジオ英語講座と共に歩んだ祖母・母・娘、3世代の親子の100年を描いた物語。時代劇スターを夢見て日々鍛錬を怠らない五十嵐は、映画『妖術七変化!隠れ里の決闘』のリメイク作品で、以前、伴虚無蔵(松重豊)が演じていた右近のオーディションにチャレンジすることに。結果は不合格だったものの、名前のある伊織という役をゲットする。

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 五十嵐の役づくりを手伝おうと一生懸命なひなただったが、日々の忙しさからすれ違いも多くなってしまう。それでも互いにとって必要な存在であることを実感するなか、時は経ち、ついに映画が完成。伊織役の五十嵐もスクリーンに登場し、エンドロールには名前も。すでにひなたは五十嵐を「文ちゃん」と呼ぶなど、二人の仲は進展し完全なるラブラブモードになっており、ひなたは五十嵐の活躍を自分のことのように喜ぶのだった。

 そんななか、夏祭りで五十嵐はひなたに、過去ひなたがミス条映コンテストに出演した際の、オーディションで五十嵐が発したセリフになぞらえて「そなたを幸せにしたい。ついてきてくれるか」とプロポーズに近い告白をする。ひなたは満面の笑みを見せ抱きつこうとすると、五十嵐は「今度は斬るなよ」と軽口を叩き、抱き合うという、なんとも二人らしいシーンが展開した。

 これまでの二人を見てきた安達は「川栄さんも本郷さんも、人の好さが根っこににじみ出ている。ちょっとした表情が絶妙にうまく、演出している側もどこまでがお芝居なのか見極められないぐらい。正直なにも芝居をつけていなくて、お二人に委ねているところが多いんです」と高く評価する。「安子にもるいにもない、普通の恋模様をじわじわと進展していきたいなという思いがあります」

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 石川も「第18週は、ひなたと五十嵐の恋愛が成就するところが見どころです」と語ると「これまでの二人を観ていて、とにかく普通の女の子の恋を描こうという意識は強かったです」と“等身大”を強調する。また、五十嵐が「今度は斬るなよ」と照れ隠しのようなセリフを言うのも、二人の関係性を物語っているようなシーンだが、石川は「ひなたと五十嵐は恋愛になったとしても、なにかクスっと笑うような、甘くなりすぎないような感じになるのが二人なのかなと思ったんです」と説明する。

 その一方で「甘くなりすぎないこと」を意識していたという。二人が抱き合うシーンでは「撮影現場にいて、あそこまで甘い感じになるとは思わなかった」と石川は笑いながらも「ひなたが女の子から大人の階段を上っていく過程を感じることができました。しっかりと普通でいて、恋する女性を演じてくださっていました」と川栄の芝居に脱帽していた。(磯部正和)

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