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石坂浩二が称賛!奥平大兼、在日クルド人の現実描く『マイスモールランド』で多くを学んだ役を振り返る

奥平大兼
奥平大兼

 俳優の奥平大兼が25日、東京プリンスホテルにて開催された「東京ドラマアウォード2022」授賞式に出席。自身が出演した『マイスモールランド』が、作品賞・単発ドラマ部門の優秀賞に選ばれ、司会を務めた俳優の石坂浩二から「素晴らしかった」と演技を称賛されると「ありがとうございます」と破顔していた。

【画像】クルド人一家の理不尽な現実描く「マイスモールランド」場面写真

 “国を持たない世界最大の民族”と呼ばれるクルド人。それゆえに、差別や迫害などを受けている実態を描いた本作。是枝裕和率いる映像制作者集団・分福の川和田恵真監督の商業映画デビュー作で、奥平は日本で育ったクルド人・サーリャ(嵐莉菜)がアルバイト先で知り合う聡太を演じた。今年3月にNHKのBS1で放送されたのち、映画が5月に公開。第72回ベルリン国際映画祭のジェネレーション部門に出品され、同映画祭に出品された全ての作品から選出されるアムネスティ国際映画賞のスペシャル・メンション(特別表彰)に輝いた。

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 奥平は演じた聡太少年について「観ていただく方と目線が近い役と感じました」と振り返り、「この作品に関わるまで、描かれているようなことが起きていることを知らなかった。作品を通していろいろなことを知ることができたことはとても大きかったです」と、本作に参加したことで得たことも多かったよう。

 そんな聡太の目線を、石坂は「あなたの目を通じて、物語を観ることができた。素晴らしかった」と称賛し、奥平は「ありがとうございます」と破顔していた。

 主演を務めた嵐は「わたしはお芝居自体が初めてだったので、サーリャという役はとても難しかったのですが、演じているうちに、彼女のことを理解する楽しさを感じることができました」と芝居に前向きになれたことを明かす。メガホンをとった川和田恵真監督は「ドラマで描いたことは、わたしたちのそばに実際にあることなんです。それを知っていただけるきっかけになれば……」と作品に込めた思いを語っていた。

 「東京ドラマアウォード」は“市場性”“商業性”に焦点を当て、日本人として海外に見せたいと思う魅力あるドラマを表彰するもの。授賞式には菅田将暉(主演男優賞)、吉高由里子(主演女優賞)、オダギリジョー(助演男優賞)、松本若菜(助演女優賞)、満島真之介(単発ドラマ部門優秀賞)、松重豊(単発ドラマ部門優秀賞)、AI(主題歌賞)らも出席した。(磯部正和)

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