伝説の深夜番組「ギルガメ」制作の裏側がドラマに「ギルガメッシュFIGHT」配信決定
テレビ東京系で1990年代に放送された深夜番組「ギルガメッシュないと」から着想を得たオリジナルドラマ「ギルガメッシュFIGHT」が、12月24日（土曜深夜1時15分～）から、動画配信サービスParaviで配信されることが決定した。俳優・藤原季節が主演を務め、共演に大東駿介が名を連ねる。
「ギルガメッシュないと」は、バブル崩壊後の1991年に情報番組としてスタート。「カメラは低く、志は高く」という精神のもと、ユーモアとセクシーが融合した名物コーナーを連発し、「11PM」（NTV）や「トゥナイト」（EX）などと共に、深夜お色気番組を代表する存在へと変貌を遂げていった。「ギルガメッシュFIGHT」は、この番組作りに取り組んだスタッフたちの実話から着想を得た、番組制作陣視点のフィクションドラマとなる。
藤原が演じるのは、“テレビ東洋”の伝説の深夜番組「ギルガメッシュFIGHT」を生み出した演出局のディレクター・加藤竜也。天才的かつ芸術的なアイデアで、ただエロを見せるのではない、意味のあるお色気番組作りに入れ込み、圧倒的な熱量で周りを巻き込んでいく。
一方の大東が演じるのは、「ギルガメッシュFIGHT」のプロデューサー・栗田淳一。スタッフから“魔王”というあだ名がつくほどの剛腕ぶりを発揮する反面、スタッフへの面倒見の良さにも定評がある人物。「カメラは低く、志は高く」という番組のスローガンを掲げた張本人でもある。
フィクションながら、劇中には「ギルガメッシュないと」を彷彿させる出演者や懐かしのコーナーなどが登場するといい、平成初期を思い起こさせる空気感やセット、衣装、小道具などにも注目だ。
さらに、「ギルガメッシュないと」にレギュラー出演したイジリー岡田がドラマの宣伝大使に就任。ギルガメファイターとして活動し、ドラマにカメオ出演も果たすイジリーは「本作を通して当時の番組を知らない方にも『エロと真面目に向き合って撮っていた』というのを分かっていただけると思いますし、当時のご覧いただいていた皆様にも『葛藤や時には熱い戦いを生みながら進んだスタッフたちの結晶で、私たちはあの青春を過ごせていたんだ！』というのが伝わると思っています」とコメントを寄せている。
テレビ東京の工藤里紗プロデューサーは「こんなクレイジーな企画が制作できることに興奮が止まらない中、当時番組作りに関わっていた方々のインタビューを重ね、さらに血が煮えたぎっております」といい、「番組の『表』は過激なお色気番組として見えていたかもしれません、しかし、その『裏』には正解のないモノづくりに全身全霊を捧げるクリエイターの物語がありました。だからこそ、『あの時は良かった…』というノスタルジーではなく、どの時代にもあった制約の中でギリギリまでの工夫と戦いを描きたいと思っています」と意気込みを語っている。藤原季節、大東駿介のコメント全文は以下の通り。（編集部・入倉功一）
Paravi オリジナルドラマ「ギルガメッシュ FIGHT」は2022年12月24日（土）深夜1時15分から第1話配信予定
藤原季節（加藤竜也役）
オファーと同時に全5話の台本をいただき、その完成度の高さに出演を即決しました。さらには大東駿介さんという猛り狂った演技者とガッツリ組んでお芝居をさせていただける事にも興奮しました。
加藤は周囲から天才と呼ばれるディレクターですが、社会性があるとは言えません。皆が拍手をしている時に出来ない、皆の笑顔を離れたところから見つめているような人。その孤独や、彼だけが見ている景色を体験している中で、彼が比類なき番組を作り続ける原動力の片鱗に触れているような気がします。非常にエキセントリックな役なのでプレッシャーがありましたが、各話の監督たちと相談を重ねながら、誰にも掴み切ることの出来ない加藤竜也を生み出せてるのではないかと思います。
本家「ギルガメッシュないと」という番組については、今の時代を生きるものとして、その全てを肯定することは出来ませんが、ギルガメ制作の裏側を体験するうちに、女性にあらゆる角度からスポットライトを当て、その輝きを捉え、一人一人のストーリーをも番組にしていく熱量がすごいと思いました。スタジオ収録の撮影後は僕らでさえすごい熱気になりますから、当時の「ギルガメッシュないと」は半端じゃなかったと思います。
ドラマの中で再現される番組の出演者たちが、どんどん輝いていく様を目の当たりにし、その輝きを必死に捉えるスタッフたちの物語を全身全霊で届けなければと奮起しています。ぜひお楽しみに。
大東駿介（栗田淳一役）
90年代。僕からしたら、もはやお伽噺のような浮世離れしたギラついた時代に、男たちの胸と股間を熱くさせた伝説の番組。
それを支えた魔王と呼ばれたプロデューサー栗田。
テレビの限界に挑戦し続けたその情熱にほだされて、僕も日々、弾けるほどパンパンに膨張させた想いを込めて撮影に臨んでおります。
夜な夜なブラウン管にかぶりついた皆様も、ギルガメをご存知ない皆様も、本気でエロと向き合った熱き男たちの平成時代劇「ギルガメッシュFIGHT」お楽しみくださいませ。
