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舞台「風都探偵」なだぎ武がもたらす「仮面ライダーW」の風 ツボ押し器に触れた瞬間「刃さんに戻れた」

刃野幹夫として風都に帰還! - なだぎ武
刃野幹夫として風都に帰還! - なだぎ武

 特撮ドラマ「仮面ライダーW(ダブル)」(2009~2010)で刃野幹夫役を務めたなだぎ武が、続編漫画「風都探偵」を舞台化した「風都探偵 The STAGE」で同キャラクターを再演する。テレビシリーズから約13年、再び風都の街に戻ってきたなだぎが、舞台で演じる刃野の魅力や「仮面ライダーW(ダブル)」当時のエピソードを語った。

【動画】なだぎ武「仮面ライダーW」刃さんへの思い…13年前の裏話も!

 “刃さん”の愛称で知られる刃野幹夫は、風都で起こるガイアメモリ犯罪を捜査する刑事。仮面ライダーWに変身する探偵・左翔太郎とは、彼が不良学生だった頃からの付き合いで、現在は事件の手がかりを提供する代わりに、解決の手柄をもらうという取引をしている。

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■風都の風を知る仲間がいる安心感

さぁ、お前の罪を数えろ!

 「風都探偵 The STAGE」で、唯一テレビシリーズと同じ役でキャスティングされたなだぎ。「(放送から)13年が経過して、再び同じ役を務めることができるなんて思ってもいなかったです」とオファー当時は驚きを隠せなかった。「仮面ライダーW(ダブル)」で左翔太郎を演じた桐山漣からは、共演の君沢ユウキ(万灯雪侍役)を経由してメッセージをもらったそうで、「君沢くんが漣くんと一緒になる機会が多くて、『なだぎさん、刃さんまたやるんですね! よろしく言っといてください』という伝言メッセージをもらいました」と振り返る。

 「仮面ライダーW」で園咲霧彦/ナスカ・ドーパント役を務めた君沢も、別のキャラクターを演じる形で舞台に参加している。「オリジナルメンバーが二人も入って、『風都探偵』の世界観を皆さんに提供することは感慨深いです。当時一緒にやっていたメンバーと同じ土俵に立てるのは安心感もありますし、当時の風都の風を知っている仲間として、オリジナルの息吹を吹き込みたいと思っています」

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 原作漫画のファンでもあるなだぎは、「漫画を読んだ時にオリジナルを尊重していると感じましたし、しかも刃さんの顔が私そっくりなんです! こんなに寄せてくれているんだと嬉しかったですね」と笑顔。だからこそ「『W』のテレビシリーズ、『風都探偵』原作漫画、アニメ、どこに落ち着いたらええねん(笑)」と舞台での刃野の表現に悩むこともあったそうだ。「私が演じる刃さんなので、『W』テレビシリーズに少し寄せた雰囲気で、アニメの中間ぐらいの所に落ち着かせられたらいいかなと思っています」

■刃さんのツボ押し器は「魔法の道具」

刃さんを象徴するアイテムとなったツボ押し器

 なだぎが最後に刃野を演じたのは、2011年のスピンオフ『仮面ライダーW(ダブル)RETURNS 仮面ライダーアクセル』。今回の舞台まで、10年以上あるブランクに「めちゃくちゃ心配でした」と心境を打ち明ける。「スポーツ選手は、2~3年空いてしまうと感覚を取り戻せないみたいなことがありますよね。私も間が10年以上あるので、また刃さんを演じる時に自分の中に落とし込めるかなと思ったんです」

 しかし、刃野が持ち歩くツボ押し器に触れた時、なだぎの不安は一気に払拭された。「あのツボ押し器を持った瞬間、当時の刃さんに戻れたんですよね。刃さんとっては魔法の道具です! 当時はそういうつもりで持っていなかったんですけど、いつの間にか刃野幹夫の象徴的なアイテムとして皆さんに認知されていて、しかも自分が今回それを持って再び演じるんだと思いながら稽古に入った途端、一気に戻りました。昔の音楽を聞いたら、当時の自分に戻れたり、当時の思い出がフラッシュバックするとか、あれに近い感覚でした」

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 役者として多くの舞台を経験しているなだぎだが、「仮面ライダー」の舞台作品は初めての経験。どのような作品に仕上がるのか、本人も未知数だという。「稽古の時点から『仮面ライダーWのバイクがこういう感じで動くんや』『ここに映像が入ったらすごくなりそうやな』とか面白いステージになるという期待が大きいです。本番までにどんどんブラッシュアップされて、すごいものになるんだろうなという予感がしています」

■放送から13年、刃さんが愛され続ける理由

「風都探偵 The STAGE」キービジュアル

 「仮面ライダーW(ダブル)」放送終了後も、多くのファンに愛されてきた刃野幹夫。「第1話で登場した時は、少しいけずな刑事というイメージでしたが、見ていくうちに、翔太郎と二人三脚で仲いい感じもあり、話を追っていくとすごく人思いなんだなぁとか、風都を本当に愛しているんだなぁということがわかりました。つかみどころがない刃さんだけれども、温かくて人間味のある人だなというところが、キャラクターとしてみなさんに伝わって愛されているのかなと思います」と分析する。

 なだぎがテレビシリーズで印象に残っていると話すのは、刃野の主役回となった第41話「Jの迷宮/猟奇的な悪女」と第42話「Jの迷宮/ダイヤモンドは傷ついて」。「いつか刃さん主役の回を撮りたい」と期待を膨らませていたところで、話が飛び込んできたといい、「台本をいただいた時、嬉しくて泣きました」となだぎは振り返る。「刃さんが騙され上手というバックボーンが描かれて、キャラクターの振り幅が視聴者に伝わった回でもありました。あの話があるのとないとでは、刃さんの印象も全く変わってくると思いますし、私にとってはすごく思い入れのある話でした」

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 「あの回の刃さんを演じた時に、人によって傷つけられたり傷ついたりするけど、人は人を信じて、許して待つことって大事だなっていうことを思いました。あの時の刃さんはそういう人間じゃないですか。騙されているとわかっていても、その人を許してあげている。人間味のある大事な心、人間の心をあの回で学びましたし、人生の考え方も少し変わりました」

 自分が出演しているかどうかは関係なく、「仮面ライダーW(ダブル)」は「平成仮面ライダーシリーズの中で一番好きなんです」と力を込めたなだぎ。「若い世代の方にも『仮面ライダーW(ダブル)』は観てほしいです。今回の舞台は『風都探偵』知ってもらえる機会ですし、『風都探偵』からオリジナルシリーズへと戻って、両方楽しんでいただくことにもつながるのかなと思っています」と目を輝かせていた。(取材・文:編集部・倉本拓弥)

「風都探偵 The STAGE」東京公演は2023年1月15日までサンシャイン劇場(東京)で上演中、大阪公演は2023年1月19日から1月25日まで梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ(大阪)で上演

「仮面ライダーW」なだぎ武、刃野幹夫への思い…13年前の裏話も!「風都探偵 The STAGE」インタビュー » 動画の詳細
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