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【ネタバレ】『インディ・ジョーンズ』新作のクライマックス、監督が納得しなかった別案が存在した

画像は『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』より
画像は『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』より - (C) 2023 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.

 ハリソン・フォード(80)が主演を務める最後の『インディ・ジョーンズ』映画となる、シリーズ第5弾『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』(全国公開中)。メガホンを取ったジェームズ・マンゴールド監督が、当初検討されていたクライマックスの展開に納得していなかったと、Varietyのインタビューで告白した。(以下、映画のネタバレを含みます)

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 『インディ・ジョーンズ』は、考古学者の主人公インディ(ハリソン)が未知の秘宝を求めて世界中を駆け巡る冒険活劇シリーズ。『運命のダイヤル』では、歴史を変える力を持つというダイヤルを巡り、インディと元ナチスの科学者フォラー(マッツ・ミケルセン)が争奪戦を繰り広げる。

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 歴史改変を目論んでいたフォラーは、アンティキティラと呼ばれるダイヤルを使って時空の裂け目を発見し、1939年に戻ろうとした。しかし、彼らが辿り着いたのは「シラクサ包囲戦」が実行された紀元前212年。ダイヤルの計算が間違っていたことで、フォラーの計画は水の泡となってしまった。

 過去4作を手がけたスティーヴン・スピルバーグ監督に代わってメガホンを取ったマンゴールド監督は、ジェズ・バターワースジョン=ヘンリー・バターワースと共に脚本を執筆。「インディと同年代の科学者によるダイヤル争奪戦」という全体構成は変わらなかったものの、脚本家チームは当初、フォラーたちがアンティキティラを利用して本編プロローグで描かれた1944年に戻る展開を、クライマックスとして想定していたという。

 デジタル技術で若返ったハリソンとマッツによる最終決戦を拝めた可能性もあったが、マンゴールド監督は「ナチスの独裁国家を存続させる極悪非道なマッツを止めるために過去へ戻ることは、私には受け入れられなかった」とその案を望まなかった。「創造性に欠けていて、一種のいたちごっこに成りかねなかった」とも指摘している。

 時空を越える手がかりとなるアイテムを登場させるのならば、第二次世界大戦期以前の時代に飛ばすべきだと考えたマンゴールド監督。「観客が予想している展開よりも、ラスト数分で本当にトリッキーなことを仕掛けた方がより良いものになると感じた」とも語っている。(編集部・倉本拓弥)

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