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顔の肉が剥がれ落ち…クリストファー・ノーラン、原爆犠牲者役に実の娘を起用

クリストファー・ノーラン監督と妻でプロデューサーのエマ・トーマス
クリストファー・ノーラン監督と妻でプロデューサーのエマ・トーマス - Kevin Mazur / Getty Images for Universal Pictures

 クリストファー・ノーラン監督が、新作映画『オッペンハイマー(原題) / Oppenheimer』の原爆犠牲者役に実の娘フローラを起用した理由を The Telegraph に語った。

【動画】怖すぎ…『オッペンハイマー(原題)』海外版予告編

 フローラは、ノーラン監督と妻でプロデューサーのエマ・トーマスの22歳になる長女。『オッペンハイマー(原題)』は“原爆の父”と呼ばれた米物理学者ロバート・オッペンハイマーの物語を壮大なスリラーとして描いた作品で、ノーラン監督はフローラが撮影現場の見学に来た際、彼女を被爆者である“名もなき若い女性役”にキャスティングできるかもしれないと思い付いたのだという。

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 それはオッペンハイマーの頭の中で起こるシークエンスで、核爆発によって、彼女の顔の肉は剥がれ落ちる。ノーラン監督は「やや実験的で自然発生的なシークエンスの小さな役をやってくれる人が必要だった。だから、自然な流れで娘にやってもらえたのは素晴らしかった」と振り返る。

 映画における自身の意図は分析しないようにしているとしつつも、この配役には大きな意味があったというノーラン監督。「重要なのは、究極の破壊力を作り出せば、それは自分の近くの人々、大切に思っている人々をも破壊してしまうということだ。これは、わたしにとって、それを可能な限り強いやり方で表現したものだと思う」と明かした。ノーラン監督は以前、同作を試写で観た人々の反応について、「完全に打ちのめされて言葉を失っていた」「あるフィルムメイカーには、一種のホラー映画のようだと言われた」とWiredに語っていた。

 ピュリッツァー賞を受賞した伝記「オッペンハイマー 『原爆の父』と呼ばれた男の栄光と悲劇」を基にノーラン監督が脚本を執筆した本作。『ダークナイト』3部作、『インセプション』『ダンケルク』と5度ノーラン監督作に出演してきたキリアン・マーフィが満を持して主演を務め、マット・デイモンエミリー・ブラントロバート・ダウニー・Jrフローレンス・ピューラミ・マレックケネス・ブラナーらオールスターキャストが脇を固めている。7月21日全米公開。(編集部・市川遥)

Oppenheimer | New Trailer » 動画の詳細
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