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上野樹里、7年ぶり映画主演 林遣都と異色のミステリーロマンス『隣人X 疑惑の彼女』公開決定

上野樹里、7年ぶり映画主演!林遣都と初共演
上野樹里、7年ぶり映画主演!林遣都と初共演 - (c)2023 映画「隣人X 疑惑の彼女」製作委員会 (c) パリュスあや子/講談社

 女優・上野樹里が7年ぶりに主演を務める映画『隣人X 疑惑の彼女』が、12月1日より新宿ピカデリー他で全国公開されることが決定した。原作は、第14回小説現代長編新人賞を受賞した「隣人X」(パリュスあや子著)。人間の姿をして日常に紛れ込んだXと、それに翻弄される人々の姿を描いた異色のミステリーロマンスで、共演に林遣都が名を連ねる。監督は、『君に届け』(2010)などの熊澤尚人が務めた。

【画像】惑星難民“X”なのか…上野樹里演じる主人公・柏木良子

 舞台は、故郷を追われた惑星難民Xの受け入れを発表した日本。人間の姿をそっくりコピーして日常に紛れ込んだXがどこで暮らしているのか、誰も知らない。社会には言葉にならない不安や動揺が広がり、誰もが隣にいるかもしれないXを見つけ出そうと躍起になっている。そんな中、週刊誌記者・笹憲太郎はX疑惑のかかった女性・柏木良子の追跡を始める。スクープのため、自身の正体を隠しながら柏木に近づく笹。二人は少しずつ距離を縮め、やがて笹の中に本当の恋心が芽生えるが、柏木がXかもしれないという疑いを拭いきれずにいた。

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 映画主演は2016公開の『お父さんと伊藤さん』以来となる上野は、X疑惑のかかった柏木良子役を担当。アルバイト先と自宅を往復する毎日を過ごし、趣味は読書という穏やかな生活スタイルで、知らず知らずのうちに他人を遠ざける日々を送る。「時代の流れに飲まれず自分らしく生きる事や、自分らしさを理解してくれる人と出会えることの大切さを伝えられる作品だと思い、出演を決めました」と話す上野は、「ちょっとハラハラドキドキしたい、Xって何? 誰がXなの? と刺激を求める方にも、しっとりとしたラブストーリーを観たい方にも、楽しんで頂けると思います。今届けるべきメッセージが詰まっている映画です」とアピールした。

 良子を追う記者・笹憲太郎を演じる林は、上野と本作で初共演を果たす。「撮影期間中一切の妥協をせず、誰よりも作品に愛情と情熱を注ぎ込む、頼もしく素敵な女優さんでした」と印象を明かし、「僕が演じた笹は、今の厳しい世の中に翻弄されながら常に何かと何かのはざまで苦しんでいる、そんな精神的にしんどい役どころでした。 僕自身も撮影中追い込まれる瞬間や苦しい場面が沢山あったのですが、共演者の方やスタッフの方々に支えられなんとかやり抜くことができました」と撮影を振り返った。

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「隣人X」書影 - (c)2023 映画「隣人X 疑惑の彼女」製作委員会 (c) パリュスあや子/講談社

 メガホンを取った熊澤監督は、虹の女神 Rainbow Song』(2006)で上野と、『ダイブ!!』(2008)で林とタッグを組んでいる。上野について「瞬間に生まれるダイナミズムと予想を超える感じが大変魅力的で、唯一無二な女優」と称賛すると、林についても「演技に向かうタフさと誠実さは怪物ですね。高校1年当時を知っている分、今は本当に俳優を天職にされていると感じました」と高く評価した。

 上野と林のコメント全文は以下の通り。(編集部・倉本拓弥)

上野樹里(柏木良子役)

近年コロナ禍でマスクで顔が見えなかったり、ワクチン打った打たないで人間関係がギクシャクしたり。SNSが発達して通信速度が速くなった分、素顔が見えないなんてこともある現代。だからこそ時代の流れに飲まれず自分らしく生きる事や、自分らしさを理解してくれる人と出会えることの大切さを伝えられる作品だと思い出演を決めました。

緻密に練られている脚本で、同じ人物でも疑惑の目で見るのと、そうでないのとで見え方が変わってきて、面白そうだなと思いました。人を見る時ってきっと、情報社会の中で、自分が何らかの「フィルター」という名の事前の情報を良かれと思って入れて見ていると思うんです。簡単に対象となるものの印象って、変わってしまうと思うんです。フェイクニュースも多い中、皆さんにもその当たり前の怖さ、虚しさを感じてほしいと思いました。

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私の演じた良子は、国立大学を出ていて、少し英語も話せて。でも会社を辞めて、なぜか宝くじとコンビニのバイトを掛け持つ暮らしぶり。休みの日には節約のためにお弁当の作り置きを用意したり図書館で借りた本を読むというアナログな中年女性です。地味で冴えない生活ではありますが、良子は至って満ち足りているような……。笹と出会ってからどうなっていくのか、乞うご期待(笑)!

演じた私も林遣都くんも、役や世界観にぴったりだと思います。何の違和感もなく自然に撮影が進んでいきました。遣都くんの役どころが結構複雑なので、大変だったとは思いますがその分見応えのあるお芝居が撮影できたと思います。

ちょっとハラハラドキドキしたい、Xって何? 誰がXなの? と刺激を求める方にも、しっとりとしたラブストーリーを観たい方にも、楽しんで頂けると思います。今届けるべきメッセージが詰まっている映画なので、ぜひ沢山の人に見てもらえたら嬉しいです。

林遣都(笹憲太郎役)

今回僕が演じた笹は、今の厳しい世の中に翻弄されながら常に何かと何かのはざまで苦しんでいる、そんな精神的にしんどい役どころでした。僕自身も撮影中追い込まれる瞬間や苦しい場面が沢山あったのですが、 共演者の方 やスタッフの方々に支えられなんとかやり抜くことができました。共演させていただいた上野樹里さんは、撮影期間中一切の妥協をせず、誰よりも作品に愛情と情熱を注ぎ込む、頼もしく素敵な女優さんでした。作品に向き合う中で樹里さんから学ぶことが沢山あり、ご一緒できて本当に嬉しかったです。

そして、今回は映画『ダイブ!!』以来15年ぶりとなる熊澤組でした。お芝居を始めたての頃に熊澤監督からいただいた言葉や厳しい演出は 今も鮮明に覚えていて、少しでも成長した姿を熊澤さんの作品でお見せしたいなという思いがあり、精一杯演じさせていただきました。

「隣人X」という未知なるタイトルですが、描かれているのは現代社会を生きる「人」です。 他人を傷つけない為の想像力、多くを求めず身近に存在する小さな幸せに気づけた瞬間の喜び。この映画に込められた願いを沢山の人に感じていただきたいです。是非劇場にお越しください。

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