シネマトゥデイ


映画で泣けないおいら~ついに泣いてしまうの巻~

【第39回ハリウッドの病んだ人々~もじゃ画家の巻 】


                             

森田まほ
映画が好き!現場で働きたい!その思いがこうじて単身アメリカ、ハリウッドへ渡り、現場でインターンとして日夜現場を飛び回る日々であったが、ある日アメリカ人の青年と結婚。その後予定外の妊娠をするが、無事出産。現在はグリーンカードを取得すべく待機中。

  私には、思春期にでっかい悩みがあった。それは、どんなにつらく悲しい映画を見ても全然泣けないってこと。

昔は、それはそれで致し方ねえと思っていたのだけれど、物心ついてくると結構つらい。たとえば、ちょっと気になる男の子と切ないラブロマンスなんかを見に行くでしょ? そんな年ごろって、女の子らしいとこを見せて彼の気を引きたいなんてかわいいことを思うじゃあないの。

でも私の場合、クライマックスになってきて、鼻水とかすする音が聞こえてくると、もうだめ。

「な、泣かなきゃ、泣きたい、、そうだ、何か悲しいことを考えようか、いやいやあくびしたら涙でるかも」そんなことばかり考え出して、映画には集中できん! よく、映画館から泣きはらして出てきて、彼に「ばっかだなあ」とかいわれてる子を見ると、「ううう、おまえの涙腺をクレー!!!」と飛びかかりそうになっちまう。それほど私は泣けん女なのだ。

しかしながら、たまには泣けることもある。でも全く必要のないところで緩むのが私の涙腺。 「中学生日記」の、いじめられっこ坊主に泣いちまったり、氷川きよしの、レコ大新人賞の受賞にもらい泣きなどなど。こんなとこで使いたくねーーとおもいながらも私の涙はぽろぽろこぼれてしまうのよ。 ああ、一度はハンカチで熱い目頭を押さえながら劇場を出たい。

そんな私の願いが、なんと先日ついに叶った!! それは、六本木にあるギャガさんの試写室に「ぼくの神様」という映画を見に行った日のこと。 主演は「A.I」の、ハーレイ少年。私は当初、このクレジットと、戦時中が舞台っつーのをみて 「ケッ。どうせ又あのお涙ちょうだいだろー。そうはいくかい。おめーがどんな熱演を見せても私の涙はやらねーよっ」 と、すっかりタカをくくっていた。が!!! いや、確かに、ハーレイッちには、それほどウルッとこなかったのよ。

でもね、脇役のちっちゃい男の子がもう、もう、、、。 私がこの初体験でわかったこと。それはなかなか開かない私の涙ダムは一度開門するとせき止めようがないほどの暴れん坊ダムだってことだ。 映画が始まって1時間で私の、ふさがっていた号泣門はもろく崩れ去った。でっけえ映画館ならまだしも、ここはちっちゃな試写室。こんなとこで、泣いてたらなんかかっこわりい。とは思いながらも、とどまることのない私の涙。さらには「グゥッ」なんて嗚咽まで、出てくる有り様。

結局、完全に打ちのめされた私は試写室が明るくなっても涙を止められず宣伝の方に話しかけられてもぐすぐすと泣きじゃくりながら会場を出る羽目に。 駅までの道も、涙は依然止まらず、思い出しては泣き、泣いては思い出し、すすっても吸えない鼻水はポタポタたれて、ずたぼろ状態。 念願の、映画で号泣は達成したものの、「ばっかだなあ」なんてデコをこずい てくれる連れなんかいやしねえ。

「オー!!クライベイべー」「ハートブロークン??(ちゃうちゃう)」と、声を掛けてくれたのは客引きのロッポンギ黒人にーちゃんズだったのでした。



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