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ジョニー・デップ独占インタビュー

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ジョニー・デップ独占インタビュー
『フロム・ヘル』
英題: FOROM HELL
製作年: 2001年
製作国: アメリカ
日本公開: 2002年1月19日
(日比谷映画他)
上映時間: 2時間4分
配給: 20世紀フォックス映画

悪名高い連続殺人犯“切り裂きジャック”とそれを追う特異な能力をもった警部の追跡劇をダークな色あいで描くサスペンス・スリラー。

 ここ数年、精力的に映画に出演し、日本でも立て続きに主演作が公開されている ジョニー・デップ。「僕はいつも、物事の闇の部分に心惹かれる」という彼が選んだ作品が『フロ ム・ヘル』だ。悪名高き連続殺人犯の切り裂きジャックを追いつめる警部を演じている。


興行成績のことは、サッパリ分からないから


──『ブロウ』の興行成績がイマイチ伸びなかったのは予想外だったでしょう?
ジョニー・デップ(以下D) さあ、どうかな? そんなに悪かったの?


──5千か6千万(ドル)よ。
D それって、いいの? 悪いの?


──1億ドルは突破すると思っていたけど……。素晴らしい作品だったし、もっ と多くの観客が足を運ぶべきだったと思うわ。
D あ、そう。僕には、そういうこと、サッパリ分からないから。


──数字はチェックしないの?
D たとえチェックしたとしても、それがどういう数字なのか、僕には理解でき ないしね。


アヘン窟では何でも許されるし、絵本まで置いてあって、素晴らしい場所なん だ。


──『フロム・ヘル』で、あなたがアヘン・パイプを吸っていたのは、研究家の 著書から役作りのヒントを得たの?
D アヘン・パイプは違うね。役作りの必要なかった(笑)。

──著書には、正式な証拠として残っているの?
D 何が?

──映画の中で、あなたがアヘン窟へ行くシーンがあったけど……。
D ああ、かなり正確な時代描写だよ。あそこは何でも許されるし、絵本まで置 いてあって、素晴らしい場所なんだ。

──当時は、かなりポピュラーだったのかしら?
D うん、たぶん。あの頃は、何でもありだったし、主婦だって、行ってたくらいなんだから。

──そう言えば、シャーロック・ホームズも麻薬常習者だったわね。
D ああ。バジル・ラスボーンでさえ、30年代、40年代のシャーロック・ホーム ズ映画で、その件に触れているんだよ。

コカ・コーラの中にコカインが入っているっていう噂を、まだ信じているヤツは 誰だ?

『フロム・ヘル』プレミアにて

──なぜ、状況はこれほど一変したのかしら?
D それは、アスピリンができたからさ。アスピリンには処方箋が要らなかった んだ。1920年代には、まだ、ヘロインだって簡単に手に入れることができ た。でも、アスピリンを製造するデカい会社ができて、アヘンやヘロインは、洗 いざらいマーケットから消え去ってしまった(笑)。さあ、神に感謝しよう!  コカ・コーラの中にコカインが入っているっていう噂を、まだ信じているヤツは 誰だ? つまり当時は、今よりもはるかに麻薬が蔓延して染みついていたんだよ。

──ヴァイパー・ルームの経営はまだやってる?
D うん。

──次の仕事は決まってるの?
D いいや。失業者を集めてるよ。

──「4か月のオフを取る」と、宣言するには勇気がいる?
D それ、いいかもね。何せ、僕はこの5年間、娘が生まれた時以外、ほぼノン ストップで働いてきたんだから。ロバート・ロドリゲス監督の映画をメキシコで 撮った後、テリー・ギリアム監督の『ドン・キホーテ』がクランク・インしたん だけど、ジーン・ラッシュフォードの病気が理由で延期になったんだ。それで、 やっと少し休めると思ったら、あのテロ事件が起きたんだよ。


僕に出演依頼が来ることはないだろうけど、絶対に見にいくよ


──ジーン・ラッシュフォードは、どこが悪いの?
D 詳しくは知らないけど、背中に何か問題があったらしい。彼は、撮影で馬に 乗るから、普段の無理がたたって、感染症を引き起こしたらしいんだ。

──じゃあ、今は宙ぶらりんの状態なのね?
D 保険の猶予期間みたいなもんさ。


──『ドン・キホーテ』の撮影は、どこまで進んだの?

D まだ1週間しか撮ってないよ。


──マシュー・ボルグが『シザーハンズ』をバレエでやると発表したのは知って る?
D いいや。


──面白そうだと思わない
D まあ、ある意味では……面白い舞台になるかもしれないね。それってマジ?


──ええ。彼の新しいプロジェクトよ。「バレエ・シザーハンズ」!
D 本当? そりゃあ、楽しみだ。僕に出演依頼が来ることはないだろうけど、 絶対に見にいくよ。

『ブレイブ』は渾身を注いだ作品だし、公開されることを望んでいたから


──あなたが監督した作品についてだけど、 私たちは、お目にかかるチャンス に恵まれるのかしら?
D ああ。タイトルは『ブレイブ』(日本では98年に公開)だ。完成してからも 少し間をおきたかったので、元々、アメリカ国内での上映は2、3年先にしよう と決めていたんだけど、もう3年たったから、もう一度見直して、編集作業に手 を加えることになった。ところが、ネット上にDVDが出回り始めて……。

──ネット上に?
D うん。海賊版の『ブレイブ』が出回ってるんだ。つまり、映画がリリースさ れる以前に、そのDVDを買ってしまった人が、アメリカ国内にいるというわけ なんだよ。そうなったら、当然、別ヴァージョンを作らなくちゃならないだろ う?(笑)

──どこで手に入れたのかしら。日本? ヨーロッパ?
D さあ、分からない。


──この時期に公開を決めたのは、なぜ?
D 僕にアプローチしてきた会社が2社あってね。フィルムを提供する方向で、 ずっと話を進めてきたんだ。僕自身、渾身を注いだ作品だし、公開されることを 望んでいたから。決して金持ちになりたいとか、そういう理由じゃなくて、信頼 できる会社に預けて、しかるべき映画館で上映して欲しいと考えたんだ。


初めて飼った犬に、 パンツをかぶせて、からかってやったよ


──DVDは好き?

D うん、大好きだよ。


──持ってる?
D 『オズの魔法使』を。


──初めて飼ったペットのことを覚えてる?

D ああ、よく覚えている。雄のプードルで、名前はペピーだ。だいぶ変わり者 (犬)だったけど、ずいぶん長生きしたよ。

──色は? 大きさは?
D 小型犬だ。色は黒で、毛を刈らせないから、もじゃもじゃのドレッドヘアを 垂らしたラスタファリアン(マリファナを祭儀で使用したジャマイカ人)みたい だった。よく、パンツをかぶせて、からかってやったよ。僕はいたずら盛りのガ キだったから、パンツに穴を開けて、そこからペピーの尻尾を通して、パンツを はかせたまま、近所をうろつかせたりしたんだ。

──今年、印象に残った映画は?
D 今年は全然、見ていないんだよ。

──『メメント』は? 『シュレック』は?
D どっちも見ていないんだ。

──そのスーツ、素敵ね。
D どうもありがとう。ちょっと短めだけど。この年で、背が伸びるってことあるのかな?

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