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ショーン・ビーン
ショーン・ビーン独占インタビュー

本年度のアカデミー賞に最多の13部門にノミネートされ、世界中で大ヒットを記録中の話題作『ロード・オブ・ザ・リング』。J・R・トールキンの世界的に有名なファンタジー「指輪物語」を、『乙女の祈り』のピーター・ジャクソン監督が映画化。地球がまだ“中つ国(ミドル・アース)”と呼ばれていた時代を舞台に、世界を支配する力を持つ指輪をめぐる善と悪の戦いを描いたSFX大作だ。原作と同じく映画版も全3部作で、一年に一作づつ、全米では毎年12月に公開される。    

ロード・オブ・ザ・リング
3月2日公開
公式サイト:http://www.lord-of-the-ring.com/
配給:日本ヘラルド映画
世界を滅ぼすパワーを秘めた<指輪>をめぐる奇想天外な冒険物語を壮大なスケールで描いたファンタジー巨編。原作は20世紀イギリスを代表するファンタジー・ノベルとされる「指輪物語」。映像不可能といわれたこの作品を、最新のSFX技術と2万人以上ものエキストラを駆使して見事に再現。本年度アカデミー賞最多13部門にノミネートされる。

(スチール、左端がビーン)

 

『ロード・オブ・ザ・リング』の脚本が最初に送られてきた時、トップ・ページには“ジャンボリー”と書いてあっったんだ

『パトリオット・ゲーム』の個性派ショーン・ビーンが演じるのは、主人公フロドの“旅の仲間”となる人間のボロミア。第1部でキーとなる重要な存在だ。まずはボロミアという役について、どう思うかを聞いてみた。


「ボロミアはとても面白いキャラクターだと思うよ。彼は非常に強い人間だが、祖国の危機を思うあまり、心の中に弱さが入ってきてしまう。旅を続けるにつれて「世界を支配することができる指輪を、もし自分が持っていたら……」という思い込みに捕われてしまうんだ。大変複雑なフィーリングを持った人物で、とてもやりがいがあったね。ボロミアには、人間なら誰でも共感できる部分があるんじゃないかな」


現場では、ジャクソン監督から演技について具体的な指示はあったのだろうか?


「彼の最もすごいところは、僕らに自信を持たせてくれたことなんだ。「ピーターは僕たちをこの役に選んでくれたんだから、僕らは好きなように、思うように演じていいんだ」って思わせてくれた。細かくこうしろああしろっていうことよりも、出演者にとってはそのことが一番重要なことだったと思うよ」


ジャクソンは、『バッド・テイスト』や『ブレインデッド』などのスプラッタ・ホラーを主に手掛けてきたニュージーランドの鬼才。だが、ビーンが初めて会った時の印象は、意外にも「ホビットみたいに楽し気な人」だった。

 

「ロンドンのコベントガーデンで最初に会ったと思うんだけど、本当に面白い人物で、まるでホビットみたいな感じだったよ! 真ん丸くて、毛深くて、太っていて、目がキラキラと輝いてるんだ。その時、僕はボロミアがフロドから指輪を盗もうとする部分のセリフを読まされた。ところが、その後6カ月は何も連絡がなかったので、どうなったのかな?と思っていたら、最終的に電話があったんだ。決まったと聞いた時は、とっても嬉しかったね」


ところが、最初に送られてきた脚本のトップ・ページには“Jamboree(ボーイ・スカウトの大会の意味)”と書いてあった。それを見て、ビーンは思わずエージェントに電話で「これは本当に『ロード・オブ・ザ・リング』の脚本なのかい?」と聞いてしまったそう。

 

「最初は本当によく意味がわからなくて、ボーイ・スカウト??って思ったよ(笑)。実はこれは、作品のことはあまり公にしたくなくて、できるだけ秘密裡に進めたかったという製作サイドの思惑があったんだ。だから、タイトルじゃなくてこんなよくわからない言葉が書いてあったんだよ」


ビーンはこれまでに、『パトリオット・ゲーム』のIRAのテロリストや『ゴールデンアイ』の犯罪組織の首領、日本での公開が控える『サウンド・オブ・サイレンス』では、マイケル・ダグラスを追い詰める犯人グループの主犯格と悪役が多く、強面なタフガイの印象が強い。

だが、目の前にいる彼は、どちらかといえばストイックで繊細な印象を受ける。そこで最後に「自分で自分のことをどんな人間だと思うか」と聞いたところ、とても困ったように下を向いて「難しい質問だ……」と一言。そして少し考えた後に、まるで自分自身に語りかけるかのように答えてくれた。


「やる以上は絶対にそれをやり遂げたい、困難なことでも絶対に勝ち取りたい、といつも強く思う。だから、すごく意志強固なところがあるのかもしれないな」

(今 祥枝)

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