シネマトゥデイ


ファンタジー超大作『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』のワールド・プレミアがここ日本で完結する。ピーター・ジャクソン監督と主要キャストは19日に来日、21日に記者会見を開いた。会見場は報道陣で埋め尽くされ、立ち見の記者が出るほどの混雑ぶり。そんな中、いつものように裸足にTシャツ、短パン姿のピーター・ジャクソン監督をはじめ、イライジャ・ウッド、ヴィゴ・モーテンセン、ビリー・ボイド、ドミニク・モナハン、アンディ・サーキスら6人が登場した。会見は1時間半もの長時間に渡って行われるほど、彼らは一つ一つの質問に丁寧に答えてくれた。また、最後にゲスト全員が壇上でラインダンスを見せるなどして会場を沸かせていた。全国拡大ロードショーの2月14日が待ちきれない!

 

■『王の帰還』のために1作目、2作目があったといっても過言ではないと思う

ピーター(以下P):今日はこんなに多くの人に来てもらえて、うれしいよ。日本の観客の皆さんはこの映画を温かく迎え入れてくれて、本当に感謝しているよ。今回来日した際の空港での大きな歓迎、はすごくうれしかったよ。また、ジャパン・プレミアなども、とても楽しみにしているんだ。何か特別なイベントになりそうな気がするね。


イライジャ(以下E):僕は東京に来たのは1作目以来、2度目なんだ。毎回日本の皆は心から歓迎して迎えてくれるので、とても楽しみにしているんだ。僕は東京が大好きなんだよ。今回は完結篇を持ってきたので、ぜひ楽しんでね。


ヴィゴ(以下V):皆さん今日よく来てくれたね。ありがとう。今回、これが3部作の最後を締める「ラスト・プレミア」になるんだ。そのイベントを増上寺で行なうということはとても素晴らしいアイデアだと思う。僕ではとても考えつかなかったことだろうね。

ビリー(以下B):今日はこんなにも大勢の人に来てもらってうれしいよ。皆さんのサポートにとても感謝しているんだ。僕は日本に来たのは初めて。とても素晴らしい時を過ごさせてもらっているよ。ありがとう。


ドミニク(以下D):僕は2度目の来日なんだ。本当に日本の皆の歓迎には感謝しています。世界中を周っても日本ほどの歓迎ぶりに会うことはないよ。本当に日本の方たちはやさしいので、とてもうれしいです。きっとこの壇上にいる誰もが、何度も日本に戻ってくることだろうと思うよ。寿司にご加護を!


アンディ(以下A):??????(ゴラムの声色で挨拶)本当の声でしゃべりますね。今回は初来日なので、日本に来られてうれしいよ。だけどあまりに期間が短いから、やりたいこと、見たいもの全てを体験することは無理だね。でも、今回呼んもらえたことに感謝しているよ。


Q:ピーター監督への質問です。監督が見どころだと思われるのはどこですか?


P:見どころはたくさんあるよ。今回は物語の面でもキャラクター的にもやっと完結できるからとてうれしいよ。今までの1章、2章は物語の一部だったので完全な終わりがなかったからね。そういう意味で『王の帰還』は1本の映画としても十分楽しめるし、三本見るとそれが1つの大きな物語になっているんだ。『王の帰還』のために一作目、二作目があったといっても過言ではないと思うよ。そして今回の章は登場人物の感情的な面が最も表れているから、とても感動できるんじゃないかな。


Q:ピーター監督とイライジャへ質問です。さまざまな賞にノミネートされていますが、そのことについて感想を聞かせて下さい。


P:ノミネートされるということは、それだけ作品が受け入れられたということだから、それだけでとても名誉なことだよ。でも映画を作る者としては、観客に映画を楽しんでもらうことが目的だと思うんだ。だから勝者を決める必要はないんじゃないかと思う。スポーツのように勝者を決めるというのは、メディアや映画関係者がすることなので、僕は見守るだけだね。


E:監督の意見に同感だな。僕たちは決して賞のために映画を作っているわけではないんだ。ただ、作品が出来上がって、僕たちの努力が認められるのはとても素晴らしいことだと思う。なぜなら僕たちは本当に長い時間をこの作品に費やしたし、心血を注いだんだ。そしてお互いへの愛情、国に対して愛情が芽ばえたんだ。そういったことを評価してもらえて、努力が報われればうれしいよ。

旅の仲間たちとは、一生涯の絆ができたと思う

Q:皆さんへ質問です。完成後の心境、出演前との状況の変化について教えて下さい。


V:他のキャストも同じだと思うけど、これほどヒットした大作に出演したことで注目を浴び、仕事の面でもチャンスが増えたという影響があったよ。他にも自分では気が付かないような部分を、周囲から変わったと言われることもあるしね。中でも一番影響を受けたことは、一見すると性格や考え方が全く違う人たちとも、一緒に仕事をすることでその壁を乗り越えていくことができると感じたことだね。それぞれの旅があったのでずっと一緒というわけではなかったけど、常に絆は感じていたんだ。そして撮影中やプレス・ツアーのときに仲間たちと再会すると、また友情が復活するのさ。非常に大変な作業を共にしてきた仲間なので、一生涯の絆ができたんだと思う。

E:僕も全く同感だよ(笑)。僕たちは本当に命がけでこの作品を作ったんだ。この映画で経験したことは一生に一度の体験だと思うよ。映画作りというのは1本1本からさまざまなことを学ぶけど、これほど特別な体験はできないんじゃないかな。僕の人生にとって非常に重要な出来事ばかりだったよ。その過程で映画もできてしまったって感じかな。僕自身変わったという実感はまだないんだけど、これから沸いてくるんじゃないかな。本当に素晴らしい経験だったよ

A:皆と同感だから何て言おうか困っちゃうな(笑)。?????(ゴラムとスメアゴルの声色を交互にしてみせる)。今まで俳優の仕事は孤独な作業だと思っていたんだ。でも今回は皆で一緒になって作っているという意識があったんだ。とにかくリスクを負うことを恐れないで映画を作っていたよ。芸暦は18年くらいあるんだけど、本当の意味でお互いの技術や情熱を共有するという経験ができたんだ。それもこれもピーターのお陰だと思うよ。彼はまるで父親のような存在で、そういう雰囲気作りをしてくれたことにとても感謝しているよ。それと皆も言っていたように、一緒に作った絆を感じたよ。

D:ハイ(日本語で)。僕も皆と同感だから繰り返さないようにしなくちゃね。今どう思うかっていう質問もあったよね。終わった実感はないよ。別にこの映画にしがみ付いているわけじゃないんだ。確かにこの映画は僕の人生形成にとってとても重要なものだったけどね。何故終わった気がしないかって、こういう仕事の場合本当に財産として残るのは友人関係なんだ。つまり人と人との絆なんだよ。だからここにいる仲間たちには僕の結婚式には出席してもらいたいし、もし僕が腎臓を移植するときにはその場にいてもらいたい。そして最初の子供が生まれたときにもいてもらいたいんだ。つまり、映画が終わったからといって、僕たちの絆まで終わるというわけではないってことだよ。ただ唯一隣にいるビリー・ボイドとだけはどうにかして縁を切りたいと思っているんだ。なんでって彼は臭うからなんだよ(笑)。

B:いままでの皆のコメントは全て僕が言ったことにして記事を書いてくれていいよ。僕の言いたいことだから(笑)。僕はニュージーランドに関して一言。この映画はニュージーランドで撮影したんだけど、本当に素晴らしい国と人々だったよ。

Q:日本女性について率直な感想を聞かせて下さい。


E:オー・マイ・ゴッド、どうしよう正直に? 信じられないほどゴージャスだと思う。なんだか急に緊張してきちゃったよ(笑)。日本の女性は大好きだよ。それだけじゃなくて日本の文化も大好きなんだ。日本の文化にはやさしさが溢れていると思うし、相手を敬う心があると思う。そういうところが日本女性にも反映しているんだと思うな。とてもゴージャスだし可愛らしい、まるでアニメから抜け出してきたかのようなラブリーな子たちばかりだよ。(ドミニクと一緒に口に手を当てて、日本女性の笑い方をマネする)。

D:あと、すっごくおしゃれのセンスがいいよね! ぜひ、その素晴らしいファッションをイギリスに輸入してほしいよ。イギリスの女性にはおしゃれな人が少なくて、皆サンダルばかり履いているんだよ!(笑)

V:あまり女性ばかり誉めすぎると、会場の男性陣がいやーな雰囲気になるよ(笑)。

B:僕はガールフレンドがいるから他の女性は目にはいらないよ(笑)。

D:そうだね、僕らも、もう3年半の仲になるんだね(笑)。
(ヴィゴ大ウケ)

■監督からホビットは感情をそのまま表現するように言われていたんだ

Q:3人のホビットさんに質問です。


A:実際には4人なんだけどな。????(ゴラムの声色)僕も元ホビットさ。


Q:4人のホビットさんに質問です。ホビットの良さについてお聞かせください。

D:ホビットに悪いところなんか無いんじゃないかな。つまり彼らはいいところばっかりだと思うよ。人間のいやな部分例えば皮肉などを全て取り去った生き物がホビットだと思う。すっごくリラックスしながら友達と一緒に食べて、飲んで、嫌なことはすぐに忘れてしまうんだ。監督から受けた指示では、人間の場合は思った感情をそのまま表に出すということはしないけど、ホビットは感情をそのまま表現するということだった。例えば、楽しかったら笑うし、哀しかったら泣くという具合にさ。だからとっても率直でピュアなんだよ。だからこそ、観客の皆はホビットに対して共感が持てて、彼らに悪いことが起こらなければいいなと、応援してくれるんだと思うな。


E:また先に言われちゃったよ(笑)。本当にホビットはピュアで、人間のいい部分の象徴だと思うよ。演じている中で、僕らもホビットを見習わなくちゃいけないなと思ったよ。僕の場合は映画の中盤あたりから、そのいい性質が変わってしまうホビットの役だったので、いいホビットだった頃を懐かしく感じたよ。実は撮影の初日はホビットたちがホビット庄で遊んでいるシーンだったんだ。それがとっても楽しくて、いいスタートだったと思っているよ。


B:僕もホビットは本当に善良な存在だと思うな。役者としてこういうキャラクターを演じることができて良かったよ。何故ならとても素直に感情を表現することができたからね。それは普通の演技の訓練ではありえないことだから、すごく新鮮に感じたよ。そんな彼らが邪悪で残忍な状況に置かれたときどう変わっていくか、またどう乗り越えていくかっていうところも、見どころの1つだと思うよ。言い換えれば、若者が戦争に駆り出されてどう変わっていくか、それに似ていると思うな。最後に、役者でホビットを演じたと胸を張って言える俳優は5,6人だと思うけど、その1人になれて嬉しかったです。


A:ゴラムという元ホビット(スメアゴル)を演じて、指輪が象徴する悪の及ぼす影響について考えさせられたよ。スメアゴルではなく、一緒に釣りをしていたディアゴルのほうが指輪を拾っていたら、僕の運命は変わっていたかもしれない。それは孤独で退屈な生活だったかもしれないが、幸せに暮らせたかもしれないよね。実は元々の『王の帰還』のオープニングは違うものだったんだけど、取り直した映像にはホビット本来の素朴な一面が出ていると思うよ。でも基本的には指輪の魔力によって、善の部分は押しつぶされているんだ。このキャラクターを通して、僕ら人間が同じように悪に支配されてしまったら、それに立ち向かい誘惑に負けない強さがあるだろうか、ということを考えさせられたよ。

■これからの監督人生は『ロード・オブ・ザ・リング』以前、以後というふうに語られるんだと思う


Q:ヴィゴさんに質問です。皆を守り、ついには王になられましたが、その心境は?


V:王になることは、決してこの映画のハイライトではないんだ。確かに王になって、指輪も滅んだけど、それは単に3章が終わったに過ぎない。それに、いかにも英雄的な行動をした全てのキャラクターに欠点があった。だから指輪を捨てたというのは単なるシンボルだと思う。ラストシーンには全てのキャラクターが出席していて、皆安堵の表情を浮かべている。そして最後にピーターはホビットに焦点を当て、皆が彼らを敬うというシーンを付け足したんだけど、それはとても良かったと思う。僕が映画を通して学んだことは、誰にでも1人で進むか、仲間と力を合わせるかどうかという選択肢があり、常に次のステップに進まなくてはいけないということ。例えばバイオリン弾きが素晴らしい演奏をして賞賛をあびたからといって、次の日から練習をしなくてもいいというわけではないよね。だから我々役者もこれで終わりということではなく、常に新しい役に挑戦していかなくてはならないんだ。


Q:物語を完結させたピーター監督、最後に一言お願いします。


P:冒頭でヴィゴが言ったとおり、日本がラスト・プレミアとなるわけで、それは我々の人生の1章が終わってしまうんだという感慨深いものがある。私にとってはとっても重要な1章で、これからの監督人生は『ロード・オブ・ザ・リング』以前、以後というふうに語られると思う。そういう意味でもこの映画は、私の誇れる指標になっているので、ぜひ皆さんに楽しんでもらいたい。僕らの体験を一言で言うなら、知らない者同士が集まり、次第に友情が芽生え、最後には固い絆が生まれた。そんな友だちとして作った素晴らしい映画を、皆さんに楽しんでもらえるということが一番の幸せなんだ。


終了後、イライジャは口笛を吹いたり踊ったりしてご機嫌だった。キャスト全員が自分の名前が書かれたネーム・プレートをお土産に持って帰った。また、最後には壇上でラインダンスを見せるなど皆サービス精神旺盛だった。


※ キャストそれぞれの様子
ピーター:正面を見つめ終始微笑んでいた。
イライジャ:仲間が答えている様子を真剣な眼差しで見つめていた。
ヴィゴ:アンディがゴラムの真似をすると爆笑していた。
ビリー:ボーっと宙を見てた。
ドミニク:ちょこちょこ動いては、イライジャにちょっかい出していた。
アンディ:興味津々な眼差しで記者席をみていた。

(取材・文:FliXムービーサイト)
『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』は2月14日丸の内ピカデリー1 他松竹系にて公開。

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インタビュー&レビュー「ロード・オブ・ザ・リング」
『ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間』、 『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』、『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』

コラム

●イライジャの素顔
●今後の出演作
●共演者が語るイライジャ
●監督が語るイライジャ

●子役時代のイライジャ


プライベート・ライフ
●来日グラビア
●イライジャの“地に足の着いた”生活
●バイオグラフィ
●イライジャの体のひみつ
●イライジャの好きなモノ

●イライジャの交友録
●イライジャと仕事
●イライジャ出演のミュージック・ビデオ
●イライジャ語録


キャリア
●『ロード・トゥ・ヘル』
●" Chain of Fools " 
●『記憶の旅人』
●『ブラック&ホワイト』
●『パラサイト』
● 『ディープ・インパクト』
●『アイス・ストーム』
●『フリッパー』

●『8月のメモワール』
● 『ノース/ちいさな旅人』
● 『危険な遊び』
● 『ハックフィンの大冒険』
●『フォーエバー・ヤング/時を越えた告白』
●『ラジオ・フライヤー』
● 『愛に翼を』
● 『わが心のボルチモア』

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