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『シュリ』の監督カン・ジェギュ、韓国四天王のチャン・ドンゴンとウォンビンが主演した、朝鮮戦争のさなかの兄弟愛を描いた超大作『ブラザーフッド』。6月26日の日本公開を前に、監督とチャン・ドンゴンが緊急来日を果たした。主演のチャン・ドンゴンは紳士的で、流暢な日本語を話す姿が印象的だった。また、ジャパン・プレミアの際には、ウォンビンを加えた3人で再来日するかもしれないという。

カン・ジェギュ監督(以下監督):こんにちは、2年ぶりに来日して、皆さんにお会いすることができてうれしいです。この映画を撮影中、世界では数多くのテロが起こりました。幸いにも韓国や日本は平和に過ごすことができています。だからこそ、戦争の悲惨さを認識し、平和の大切さを感じてほしいと思い、この映画を作りました。どうか多くの関心を寄せてください。

チャン・ドンゴン(以下チ):オハヨウゴザイマス キョウハ ヨロシク オネガイシマス。自分の作品を日本の皆さんに紹介するのはこれが3度目だね。初来日のときは緊張して震えてしまったけど、今はだいぶ慣れたよ(笑)。特に今回の作品は今までのどの作品よりも自信があるから、1人でも多くの人に観てもらいたいんだ。どうか皆さんの力を貸してください。

Q:原題を直訳すると『太極旗をひるがえして』ですが、邦題が『ブラザーフッド』になった経緯を教えて下さい。

監督:この作品は企画の段階から世界配給を考えていたから、英語のタイトルがつけられていたんだよ。でも韓国では英語のタイトルは受け入れられにくいと思って、『太極旗をひるがえして』にしたんだ。

ウォンビンはチャン・ドンゴンの弟役にぴったり  

Q:チャン・ドンゴンさんとウォンビンさんをキャスティングした理由を教えて下さい。

監督:2人ともとてもハンサムだからだよ(笑)。正直な話、私はチャン・ドンゴンのファンで、一緒に仕事をしてみたかったんだ。ウォンビンに関しては当初は念頭になかったんだけど、個人的に会う機会があったんだ。その時彼を見て、チャン・ドンゴンの弟役にぴったりだと思って出演を依頼したんだよ。

Q:初めて脚本を読んだときの感想はいかがでしたか?                        

チ:実はシナリオを見る前に出演を決めたんだ。カン・ジェギュ監督が久しぶりに撮る戦争映画で、私は兄の役ということだけで十分だった。出来上がった脚本を読んだときは、とても感動して涙をたくさん流したよ。特にラストのシーンを早く撮りたいと思ったね。

ウォンビンとは本当の兄弟のような関係

Q:ウォンビンさんと共演された感想をお聞かせ下さい。

チ:この映画の中で私が演じたジンテは、弟に対し渾身的な愛を捧げる人物なんだ。さらに彼は、兄としてだけではなく父親のような役割も果たしているんだ。だからジンソクの父親だったら、どう行動するかを考えながら演じたよ。ウォンビンとは彼がデビュー当時から親しくしていたから、共演できてうれしかった。この作品は地方を旅しながら撮影していたので、映画の中の兄弟みたいな関係を築くことができたよ。彼は私が同じくらいの年齢だったときより、もっと素晴らしい能力を発揮しているし、今後ますます成長していく俳優だと思うよ。

Q:韓国では観客動員数の記録を破る勢いをみせていますが、そのことについてどう思いますか?

監督:まもなく新記録が生まれるだろうと、聞いています。

私(監督)がチャン・ドンゴンさんのスタントを務めたんだ

Q:チャン・ドンゴンさんは撮影中に大ケガをされたそうですが、その後の撮影に影響はありましたか?

チ:それほど大きなケガではなかったんだけれど、撮影後に手術を受けたよ。実は戦闘シーンの前半部分でケガをしたので、後半のアクションシーンでは苦労したよ。でも今はすっかり元気だけどね。

監督:彼が言ったことは事実ではないですね(笑)。あのケガはかなり深刻なものだったので、アクションシーンの撮影は大変だったと思いますよ。また山での撮影というのも、俳優にとって演技しづらい環境だったでしょう。それと同時に我々スタッフも、俳優がケガをしないかどうかとても心配したものでした。実はチャン・ドンゴンが走るシーンなどでは、私が彼のスタントという大役を果たしたこともあるんですよ(笑)。

Q:難しかったシーンと思い出に残ったシーンを教えて下さい。

チ:難しかったからこそ思い出に残っているんだ。だから、その2つは同じシーンだね。それは戦闘の最中に、兄弟が再会するシーンなんだよ。あのシーンの撮影には1ヵ月近く費やした上に、あのメイクは2,3時間もかかるんだよ。それに映画のストーリー的にも盛り上がる場面だったので、演技も重要だったんだ。そんな中アクションと演技の両方を同時に見せなくてはならなかったので、とても苦労しよ。

監督:私は最初の方の雪が降るシーンですね。あのシーンは韓国の「大関嶺」という場所で撮影したのですが、毎朝「雪が溶けていませんように」と祈りながら撮影に出かけて行ったことを覚えています。また非常に事故の多い現場で、スタントマンのお腹に刃先が刺さったり、クレーンが倒れたりしたものでしたが、不思議と大事故に発展することは無かったです。そのとき感じたことは、この映画は朝鮮戦争で犠牲となった人たちの魂によって、支えられているのではないかということです。

朝鮮戦争について知ってもらいたい

Q:ストーリーが弱いという批評もありますが、どう思いますか?

監督:この映画は本格的に朝鮮戦争を題材にしているので、より多くの要素を期待していたのだと思います。ですが、1本の映画で表現するにはあまりに壮大で、描ききることは難しいです。私がこの作品を作ろうとした背景には、朝鮮戦争に対する10代の若者たちの意識にあったんです。彼らはそれがいつ起きて、どんな戦争だったか知らないというのが現状でした。しかし今現在も自分たちの身近に、心を痛めて生きている人はいるのです。そういうことを知ってもらうためにも、できるだけ単純な構造にしました。この事実を認識してもらえるだけで、この映画は価値あるものになると思います。

(取材・文FLiXムービーサイト)

 

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