シネマトゥデイ

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 インタビュー:渡辺ひかる

『CASSHERN』
70年代に人気を博したタツノコプロの名作アニメを、製作費6億円をかけて実写映画化。“新造人間”として蘇った孤高のヒーロー、キャシャーンこと東鉄也が壮絶な戦いを繰り広げる。監督は宇多田ヒカルのミュージックビデオ「FINAL DISTANCE」や「traveling」の演出家として知られる紀里谷和明。キャストには『カクト』の伊勢谷祐介、TVドラマ『白い巨塔』の唐沢利明らが名を連ねている。紀里谷監督をはじめとする気鋭の映像スタッフが手掛けた先駆的で美しいビジュアルに要注目。
製作年: 2004年
日本公開: 4月24日
(丸の内ピカデリー2系)
上映時間: 2時間21分
配給: 松竹
カラー
公式サイトhttp://www.casshern.com/


70年代に人気を博したタツノコプロの名作アニメを、注目のクリエイター、紀里谷和明が実写映画化した『CASSHERN』。“新造人間”として蘇った孤高のヒーロー、キャシャーンこと東鉄也の壮絶な戦いが繰り広げられる本作で、キャシャーンと対立する新造人間軍団の一員、バラシンを演じているのが、『新・愛の嵐』『動物のお医者さん』など、今やTVドラマには欠かせない存在となった若手俳優・要潤だ。本格的映画出演2作目となる彼にとって、日本映画界の一大プロジェクト『CASSHERN』とは?
俳優3年目で紀里谷監督に出会えたのはとてもラッキーなことだと思います

Q:脚本を読んだ時、この映画はどのようなものになると想像しましたか?
A:紀里谷監督の映像世界は宇多田ヒカルさんのPVなどで拝見していましたから、この脚本が監督の世界観を損なわずに映画になったらすごいだろう、面白いだろうと思いました。あとは、群像劇としての魅力も感じましたね。

Q:オリジナルのアニメ『新造人間キャシャーン』はご存知でしたか?
A:知りませんでした。お話をいただいた時に、監督から「オリジナルはアニメなんだよ」と教えていただきましたが、同時に「今回はオリジナルを全く忘れてください」とのことでしたので。反戦をテーマにした作品で、僕が演じるキャラクターが“悪”であることだけを念頭に置きましたね。

Q:撮影前に準備したこと、アプローチしたことはありますか?
A:殺陣の練習を2ヶ月ほど前から週に1、2度ペースで。あとは、“悪”というキャラクターについて、自分なりに考えました。監督とコミュニケーションを取る場が撮影前に何度も設けられたのですが、そこでも“悪”について、バラシンの中にある“悪”について話し合いました。

Q:紀里谷監督の第一印象を聞かせてください。
A:お会いするのは初めてだったのですが、すごく紳士で、話しているだけでも影響を与えられる方でした。僕はまだ俳優になって3年目ですが、3年目にして彼に出会えたのはとてもラッキーなことだと思います。『CASSHERN』が僕の分岐点となる作品になったのは紀里谷監督のおかげですし、「役者って、こういう出会いを通して成長していくんだな」と感じましたね。

Q:紀里谷監督の演出方法についてはいかがですか?
A:撮影前に十分話し合いましたので、現場では自由に演じさせていただきました。画にこだわりを持っている方なので、目線や立ち位置の細かい指示は山ほどありましたが、それは当然のことなので。俳優の中に眠っている気持ちを上手く引き出し、感情を高めてくれる監督です。

Q:撮影はとても大変だったそうですね。
A:大変というよりは、僕は楽しかったです。撮影の大変さは、どの作品も同じだと思っていますので。僕にとってはすべてが初めての経験でしたから、楽しい気持ちの方が大きかったですね。

Q:ブルースクリーンの前での演技は順調でしたか?
A:実は、僕の場合はセットの方が多かったんです。1、2シーンほど、ブルースクリーンの前で演じる場面もありましたが、監督が出来上がりのイメージを丁寧に説明してくださったので、それほど苦戦はしませんでした。むしろイメージを抱きやすかったくらいです。

Q:バラシンをどんなキャラクターだと解釈して演じましたか?
A:“悪”なんですけれど、悲痛な叫びを持つ“悪”であり、自分が今までしてきたことを十分把握している“悪”なんです。自分の行動に間違いはないと思っているだろうし。でも、恋人が死んで彼の中で何かが少し変わり、自分が死ぬ時に全てが見える。要するに、成長していくキャラクターでもあるんです。僕自身、成長していく人間は純粋な心の持ち主なんじゃないかと思っているのですが、そういう意味ではバラシンも純粋な男ですよね。

Q:要さんは演じる役を自分に引き寄せるタイプですか?
A:いや、全く。むしろ演じる役と自分を切り離して考えます。無の状態から作り上げていくことが俳優の醍醐味だと思いますので。

Q:役を作り上げる際に大変だったこと、悩んだことはありますか?
A:台詞を理解すること、台詞の重みを感じ取ることに時間がかかりました。無駄な説明を省いた映画である一方、巧みに言葉が用いられている構成でもありましたので、「なぜ、このシーンでこの台詞を言うんだろう?」と考え込んでしまったこともあります。重厚な台詞が多かったので、それらの深いところにある意味を感じ取る必要もありました。

Q:唐沢寿明さんら新造人間軍団を演じる俳優さんたちとの間に連帯感のようなものはあったのでしょうか。
A:撮影中に話し合いもしましたし、シーンに挑む時の気持ちを高めてくれたのも唐沢さんたちですね。監督とは別の意味で一番近い存在でもありましたから。支えていただいた感は大きいです。

Q:撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?
A:大きいチームが出来上がっていた気がします。和やかな時も緊迫した時もありましたが、監督をはじめとするスタッフも、役者も、チームの一員として力を発揮していました。

Q:アクションシーンについても教えてください。
A:バラシンの武器は日本刀なのですが、オリジナリティのある殺陣を目指し、殺陣師の方と一緒に作っていきました。その上で、ジャンプの仕方、走り方などを固めていったんです。他にない感じの殺陣なので、逆にやりやすかったですし、創作意欲をかき立てられました。

Q:完成版を見た時の率直な感想は?
A:「すごいものができたなあ」と。監督に「どうやって作ったんですか?」と聞いたくらい(笑)。自分のお芝居がどうだったとか、主観的には見られなかったです。「日本にもすごい映画が誕生したな」と思うばかりで。

Q:完成版を主観的に見ないのは俳優さんにしては珍しいですね。皆さん、逆に客観的に見られないとおっしゃいますが……。
A:もともと冷静に見られるタイプではありますが、今回は本当に作品としての素晴らしさしか目に入ってきませんでした。監督の世界観が全くつぶれていなかったし。もちろん、自分に対するダメ出しは挙げればきりがないんですけれど(笑)。

Q:伊勢谷友介さん演じるキャシャーンとの戦いのシーンがものすごく格好よかったです。
A:あれは格好よかったですよねぇ。自分でも格好いいと思います。格好よく撮っていただきました(笑)。



この映画のテーマで一番心に響いたのは、“人を許すこと”

要潤プロフィール

生年月日 1981年2月21日
香川県出身
特技:スポーツ全般、料理、ビリヤード
<映 画>
「仮面ライダーアギド PROJECT G4」
「天使の牙/B.T.A」
<TV>
「仮面ライダーアギド」
「GOOD LUCK!!」
「僕と彼女と彼女の生きる道」
Q:重厚なテーマのある作品ですが、テーマについて、要さんの解釈、意見を聞かせてください。
A:“人を許すこと”。争いからは何も生まれないというメッセージが作品テーマの中に備わっていると思います。それはバラシンのテーマでもありますが。作品自体のテーマとしては数え切れないほどたくさんの要素があると思うんですが、僕に一番響いたのは“人を許すこと”ですね。

Q:『CASSHERN』における要さんの見どころを挙げるならば?
A:見どころって本当に難しい……。でも、あえて挙げるのならば、バラシンの最期の台詞がすべてを物語っていると思いますので、そこだけは見逃さないようにしてほしいですね。そこだけ寝てしまったと言われると悲しいので(笑)。

Q:では、最後に、『CASSHERN』に出演して得たものを教えてください。
A:出演して幸せだなと思える作品に参加できたことが一番大きいです。そういった幸福感を持てる作品をどのように見出していけばいいのかも、少しわかったような気がしますね。俳優としての自分のステップアップになった作品であることは間違いないです。


言葉を1つ1つ丁寧に選びながら、作品に対する情熱、紀里谷監督に寄せる信頼感、“悪”のキャラクター、バラシンとその役作りについて、真摯に語ってくれた要潤。「演じることが楽しくてたまらない」と微笑む彼の今後に、さらなる期待が高まった。



『CASSHERN』は4月24日より丸の内ピカデリー2系にて公開
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  2. 2004年
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  5. イケメン発掘調査隊<要潤>