シネマトゥデイ

シネマトゥデイ
『カンフーハッスル』チャウ・シンチー独占インタビュー

取材・文・写真:FLiXムービーサイト

『少林サッカー』で驚きのサッカーゲームを見せてくれたチャウ・シンチー。待望の新作『カンフーハッスル』でも監督、脚本、製作、主演をこなし「ありえない」技を次々と繰り出している。アクション・エンターテインメントに革命を起こしたチャウ・シンチーがプロモーションのため来日し本作にまつわるさまざまな話を聞いた。

Q:この作品の奇想天外なストーリーはどのようにして誕生したのでしょうか。

まずカンフー映画を幼い頃からずっと撮りたいと思っていたんだ。そして物語の舞台となる豚小屋砦のようなところで僕は育ったので、このアパートを舞台にカンフー映画を作ってみようということで構想を練っていったよ。

Q:映画には個性豊かなキャラクターが登場しますが、大家の奥さん役のユン・チウさんは28年ぶりのスクリーンへのカムバックで、しかも15キロの体重増加に挑戦していますね。

僕がお願いして、彼女には体重を15キロ増加してもらったよ。というのもこれまた僕の子供の頃の記憶の中で、豚小屋砦のようなアパートにとても太っているおばちゃんがいて、もうその巨体を揺すりながらマージャンする様なんてスゴイ迫力でさ!  その印象が強くて、なんとかこのおばちゃんのような女性をスクリーンに登場させたいと思ったんだ。 でもユン・チウは、むしろやせているぐらいの体型だった。そこでどうしても太ってもらいたくて「とにかくよく食べ、よく飲め」とお願いして(笑)、ボディ・ビルダーが飲むようなプロテインなんかを飲んでもらったら、どんどん体重が増えて……。まさにイメージどおりに増量してくれたよ(笑)。もちろん今は元の体型に戻ったけどね。

Q:最強の殺し屋として、あのブルース・リャンさんも登場していました。

彼はたくさんのカンフー映画に出演している、僕が大好きなアクション・スターなんだ!  僕がカンフー映画を撮るなら、彼に出てもらわなきゃはじまらないと。だから彼と共演できたことはとてもいい経験になったね。彼について一つ語るべき逸話があるから教えてあげよう!  彼はね、街角で本物の喧嘩を500回もしているんだよ。 その話を最初に聞いた時、暴力的な人なのかな、怖いのかな、と思ったんだ。でもいざ会ってみたらとにかく元気であの年齢(56歳)にも関わらず、力が満ちあふれていてね。そして何かを追及しているところが感じられて、その姿はまさに武術家で、僕は感動したよ!

Q:映画にはさまざまな達人が登場し、演じた俳優たちもアクション畑の人ばかりでした。もし、この俳優たちが本当にバトルを繰り広げたら、誰が一番強いでしょう?

やっぱりブルース・リャンだろうね。あっ、もちろん僕を除いてね(笑)!

Q:シンチーさんはブルース・リーさんが大好きということですが、もし彼が生きていて、彼主演で映画を撮ることができたらどんな作品を撮りたいですか。

この質問に答えるには、(すごく真剣な眼差しで)とてもたくさんの時間が必要だね。実は、考えたことがないんだよ(笑)! このことは内緒にしてね(笑)。

Q:ところで今回『カンフーハッスル』で初めてハリウッドとコラボレートしてみて、いかがでしたか?

ハリウッドとコラボレートしたおかげで、豊富な資金と優秀なスタッフのサポート得ることができたよ。メリットはたくさんあったけど、デメリットは全くなかったね。

Q:次回作の構想はいかがでしょう。日本ロケや日本の俳優の起用とか考えたことはありますか。

そうだね、チャンスがあればぜひ日本ロケもやってみたいし、日本人の俳優を登場させたいね!

Q:シンチーさんはなんと42歳なんですよね。でもこれからもアクション映画に挑戦しつづけてくれますよね?

そうなんだよ、もう42歳で、この歳になるとアクションはキツイんだよ(笑)。えっ、まだがんばって欲しいって?  じゃぁ、力を尽くしてがんばろうかな(笑)。でもこの歳でアクションなんて、ホント自分でも無理をしていると思うよ。それに映画界の今後を考えると、若い世代の人がもっと力を発揮するべきだと思うんだ。若くて新しい血の流れが入ることで、また業界全体が活性化されると思うしね。若い人が活躍できるような環境を僕は作っていきたいと思っているよ。だから若い皆さーん、がんばってください!

映画では激しいアクションを披露し、若々しくハッスルしていたチャウ・シンチー。ところがインタビュー会場に現れた彼の髪には少し白髪が混じり、とても落ち着いた物腰。しかし質問の合間に見せる笑顔はキュートで、笑いを誘う受け答えには42歳という年齢を忘れさせるパワーがある。最後は「お互いにがんばりましょう!」とガッチリ握手をしてくれた彼のさらなる活躍を期待したい。

『カンフーハッスル』は1月1日より全国松竹・東急系にて公開。

[PR]

この記事を共有する

映画アクセスランキング
  • Loading...
»もっとランキングを見る«
スポンサード リンク
スポンサード リンク