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あの『世界の中心で、愛をさけぶ』の行定監督の新作『春の雪』が10月29日に公開される。この作品が韓国で行われる第10回釜山国際映画祭に出品され、主演の妻夫木聡と行定監督も韓国へ……。世の中は韓流ブームといわれているが、韓国へ行き、われわれマスコミをびっくりさせたのは韓国での妻夫木聡のすさまじいほどの人気! ペ・ヨンジュンやイ・ビョンホンにとても人気ではかなわないのでは? と思っていたのがはずかしい……。日本人としての誇りをもたなくては! と深く反省した「妻夫木聡、行定監督への密着取材in釜山」の模様をお届けする。
日本からも1000人以上の観客が

日本はいま韓流ブームの頂点。韓国で毎年開催される釜山国際映画祭も今年で10回目を迎えるが、日本からの注目度も年々高まり、日本から訪れる観客や報道陣の数も増えている。

今年も開幕式には日本から女性を中心とした1000人以上の観客が来場したらしい。釜山に向かう飛行機に妙に日本の"おばさま"が多かったのは気のせいではなかったということだ。

そんな中、日本の映画も妻夫木聡主演で行定監督作品の『春の雪』をはじめ何作品か出品されていた。

韓国で厳選された『春の雪』

日本作品の中で一番の注目はやはり『春の雪』。その根拠は、いくつかある。

まず、映画祭の会場の入り口に横幅が5メートルはある大きな看板が5つ並んでいるのだが、この看板に描かれる作品は数多い出品作品の中でわずかに5作品だけ。なんでも、映画祭の事務局が人気のありそうな作品を厳選しているらしい。

さらにその看板の前で記念写真を撮る韓国の人たちが『春の雪』の看板の前に集中しているのも驚きだった。

ただ、いじわるな見方をするとジャパンマネーをたくさん運んでくる、日本の観客へのサービスなのかもしれないと思うことや、看板の前でしきりに写真を撮っているのはもしかしたら、日本人かも……と勘ぐることもできるのだが、後にその考えが覆されることになる。

韓国の観客から"聡コール"飛び交う

10月6日、釜山国際映画祭の開幕式出席ため妻夫木聡と韓国入りした行定監督が、しきりに「韓国の映画関係者から聞いているけど、妻夫木の人気はいま韓国ですごいらしい」と言っているのを日本の報道陣もなかなかイメージできないでいた。だが、それは開幕式のときに、いきなり目の前で証明された。

開幕式が始まるのは19時からだが、すでに昼から会場の前には長蛇の列ができ、5000席はある観客席は満席で立ち見客も多く見られた。

18時半すぎに、まず最初にレッドカーペットに現れたのはわれらが日本代表の妻夫木聡と行定監督。その瞬間、まずマスコミ席からあきらかに日本人ではないイントネーションの声で「さとしい!」「すてきい」「あいしてるう」の声が飛び交った。韓国マスコミの中にも妻夫木ファンが大勢いるようだった。

それだけではない、観客の中をゆっくりと進む2人さらに韓国の人たちの声援は鳴りやまず、後に入場して来る韓流スターにまったく負けていなかった。日本の報道陣が韓国で妻夫木の人気を実感した最初の場面だった。

行定監督はアツい!

その夜、映画祭主催でレセプションパーティーが開かれることになっていた。そのパーティーで行定監督の映画人としてのアツさを垣間見ることができた。行定監督は何度も釜山国際映画祭に来ている。

そのたびに地元の映画関係者と会い、情報交換をしているという。「アジアでの映画人同士の結びつきを強くすることは大切なこと」と行定監督は語る。"映画祭"が行われることの意味を一番理解している人のようだった。

行定監督のアテンドで妻夫木はパーティーでいろいろな映画人に声をかけていたが、そのヒマもないほど韓国の映画関係者や俳優から声がかかり、パーティーで振舞われている、おいしそうな料理に手をつけるヒマもなかったほどだ。

妻夫木にハプニング! 
10月8日、映画祭のメーンイベントでもある妻夫木聡とイ・ビョンホンのトークイベントが行われた。日本と同じにイ・ビョンホンはさぞかし人気があることだろうと、このイベントに臨んだ日本の報道陣は面食らうことになる。

イベントの冒頭から妻夫木が一言声を発するたびに韓国のマスコミ陣や観客から開幕式にも勝る"聡コール"が飛び交う。

イ・ビョンホンが話をしても静まりかえっているのが日本人には不思議だった。トークショーは30分の予定だったが1時間になり、イ・ビョンホンは妻夫木より10歳も年上ということもあり、しっかりと自分の考えを述べ、会場からは拍手が巻き起こったほどだ。

おもしろかったのが「俳優としてファンに一番見せたくない姿は?」の質問があがったとき、妻夫木がイ・ビョンホンに軽く頭をさげ、いきなり退席したのだ。どうしてもトイレに行きたかったらしい。

戻った妻夫木が深々と頭をさげ、イ・ビョンホンに「すみませんでした」と詫びたあと「質問は何でしたっけ……俳優としてファンに一番見せたくない姿は……でしたね……」とテレながらマイクを持った妻夫木のいたずらな表情が観客に向けられ「それはまさに今の姿ですね」と答えた瞬間、会場は大盛りあがり。

礼儀正しい韓国の人はいまのような行いをどう見ているのか心配だったが、韓国の報道陣や観客は口々に「人間らしくて好感が持てた」とこのハプニングに大興奮だった。

すでに日流ブーム

映画祭期間中、妻夫木は次々と精力的にイベントをこなし、中には夜中にまでおよぶイベントにもきっちりと出席。

ついてまわっている報道陣の顔に疲労の色が見えても妻夫木は常にさわやかな表情で対応していた。

行定監督は「メディアの取材はできるだけ受ける」をポリシーに多くの取材をこなしていた。

そんな2人の日本代表の映画人を見ていると韓国ではいま本当に"韓流ブーム"ならぬ"日流ブーム"が訪れていることを確信した。

(取材・文・写真:FLiXムービーサイト)
釜山空港に到着した妻夫木聡。韓国メディアのカメラに少々テレぎみ。

釜山国際映画祭の開幕式でレッドカーペットにあがる直前の妻夫木聡と行定監督が、報道陣の数の多さにびっくり!

韓国の報道陣と観客の熱烈な歓迎にレッドカーペットの上で笑顔を振りまく妻夫木聡と行定監督。聡くんの笑顔すてきです!

『ラブストーリー』に出演していたチョ・インソンと妻夫木聡のツーショット。やっぱり聡くんの笑顔は最高!


パーティー会場でもマスコミの取材に応じる妻夫木聡。

「妻夫木聡とは友人になりたい」と語るイ・ビョンホンとオープントークでツーショット。イ・ビョンホンほんとうに人間が出来ています。

ナンポ洞に舞台あいさつに現れた妻夫木聡と行定監督に大勢のファンが携帯のカメラを向ける。すごいことになっています。

この日、ナンポ洞の舞台あいさつには約5000人が詰め掛けた。ヨン様来日時の空港でのお出迎えの人数を越えたかも。
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  5. 妻夫木聡&行定監督に密着取材!