シネマトゥデイ

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第19回東京国際映画祭 2006.10.21~10.29
公式サイト
東京が映画一色に染まる、第19回東京国際映画祭が10月21日から29日まで開催されます。
回を重ねるごとにその規模は大きくなり、国内外のスターや、マーケット関係者が集う一大イベント。
今年のコンペティション部門には66の国と地域から614作品が応募。その中から選ばれた14作品に加えて「アジアの風」部門から1作品の推薦枠を設け、計15作品が最高賞の“東京サクラグランプリ”を競います。映画祭の顔とも言える、審査委員長は『エイリアン4』『アメリ』『ロング・エンゲージメント』などで日本でも広く支持されているジャン=ピエール・ジュネ監督。
コンペティション
アート・オブ・クライング
製作国:デンマーク
監督:ピーター・ショーナウ・フォー
キャスト:イエスパー・アスホルト、ハネ・ヘーデロン、ヤニク・ローレンセン、ユリエ・コルベック
 
ストーリー
1970年代前半のデンマークを舞台に、11歳の少年・アランの目を通して家族の悲観的な性格が描かれる。大好きな父は自暴自棄な行動のとるため夜も眠れない。睡眠薬に頼る母、数年前に町を出た兄。父の特技が葬儀の弔辞だと知ったアランは父のために新しい葬儀を準備するのだった……。
見どころ
カナダの第31回トロント国際映画祭ディスカバリー部門に出品された秀作。家族のあり方を人の悪しき部分や不幸、孤独を織り交ぜ、ユーモアたっぷりに描いたピーター監督の演出が見どころ。本作は、デンマークの作家アーリ・ジェプセンのベストセラー小説を映画化した作品で、今回がアジア初上映。
魂萌え!(たまもえ)
製作国:日本
監督:阪本順治
キャスト:風吹ジュン、三田佳子、加藤治子、豊川悦司、常盤貴子
 
ストーリー
定年後、心臓麻痺で急死した夫の携帯電話にかかってきた見知らぬ女性からの電話で敏子の人生は一変。まじめだった夫が浮気? そして、子どもたちの問題。世間知らずの専業主婦に次々とやってくる人生の荒波。59歳のヒロイン敏子は世間と格闘しながらも、新たな人生を切り開く決意をする。
見どころ
2004年に毎日新聞で連載された桐野夏生の同名小説の映画化。未亡人の第二の人生応援歌である本作を『顔』『KT』などアウトロー作品を得意としてきた阪本順治監督がメガホンを取る。風吹ジュン、三田佳子、常盤貴子、加藤治子ら女優陣のあでやかな演技合戦が見どころ。また音楽をアコーディオニストのcobaが担当。2007年初春公開。
チェンジ・オブ・アドレス
製作国:フランス
監督:エマニュエル・ムレ
キャスト:エマニュエル・ムレ、フレデリック・ベル、ファニー・ヴァレット、ダニ・ブリヤン、アリアンヌ・アスカリッド
 
ストーリー
プロのホルン奏者であるデイヴィッドは仕事を求め、パリに引っ越してきた。そして、町で出会ったアンと、アパートをシェアすることになる。ある日、彼は物静かな令嬢ジュリアンに恋をし、ルームメートのアンもデイヴィットの恋を応援するのだが……。
見どころ
スコットランドの第60回エジンバラ国際映画祭出品作。デイヴィッドを演じるのは監督兼主演のエマニュエル・ムレ。本作はコメディータッチの恋愛映画だが、ドタバタと騒々し過ぎず、適度に毒が効いているところがポイント。「フランス映画は小難しくて好きじゃない」と思っている人はきっとフランス映画の印象が変わるはず。今回がアジア初上映。
ドッグ・バイト・ドッグ(原題)
製作国:中国
監督:ソイ・チェン
キャスト:エディソン・チャン、サム・リー、ペイ・ペイ
 
ストーリー
香港に密入国したカンボジア人の殺し屋。そして、その男に同僚を次々と殺され、復しゅうの鬼と化す刑事の壮絶なバイオレンス・アクション。
見どころ
主演の非情な殺し屋を演じるのは『インファナル・アフェア』の香港スターのエディソン・チャン、刑事役は日本映画『ピンポン』で“チャイナ”を演じた若手俳優のサム・リー。日本映画にも出演している2人が今までにない激しいアクションに挑戦している。ホラーを多く手掛けてきたソイ・チェン監督がバイオレンスをどう描いているのか期待が高まる1作。
考試
製作国:中国
監督:プー・ジェン
キャスト:チー・フォンチン、ジョー・ハイツン、リュウ・ライフ、ヤン・シンイー、シー・ブオ
 
ストーリー
中国・東北地方の電気もない僻地(へきち)にある小学校で教べんをとる女性教師と子どもたちの実話。馬を探したり、全国試験で頭の良い子がデタラメの答案を書いたり……日々の小学校で起きる出来事を淡々と描く感動作。
見どころ
今回が世界初上映。20年間僻地(へきち)の小学校で教えるチュー先生と子どもたちの日々の姿に焦点を当てたプー監督。優れた映像と心の深いところを揺り動かすドラマに涙すること間違いなし。監督は北京映画アカデミー出身で、南京電影などテレビ界で活躍。
フォーギヴネス
製作国:アメリカ、イスラエル
監督:ウディ・アローニ
キャスト:イタイ・ティラン、クララ・コウリー、モニ・モショノヴ、マクラム・J.コウリー、タマラ・マンスール
 
ストーリー
1948年4月9日、ユダヤ系イスラエル人兵士がパレスチナ人の村を滅ぼし、100人以上の村人を殺害した。その場所に建てられた病院にニューヨークからやってきた20歳のユダヤ青年・デイヴィッドが入院。しかし、パレスチナ人少女の幽霊が現れ彼を苦しめるのだった。やがて、ニューヨークへ戻った青年の前に再び少女の幽霊が現れて……。
見どころ
撮影時はイスラエル軍がパレスチナ人へ夜間外出禁止令を出していたため、俳優が撮影に来られない恐れがあった。パレスチナ人とユダヤ民族のシリアスな問題を、ブラックユーモアで描いた。本作を手掛けたのは、長編作が初となるニューヨークで活躍中のモダンアートの鬼才ウディ・アローニ。
グラフィティー
製作国:ロシア
監督:イーゴリ・アパシャン
キャスト:アンドレイ・ドラグノフ、ヴィクトル・ペレヴァーロフ、セルゲイ・ポタポフ、ラリーサ・グゼーエワ
 
ストーリー
モスクワ美術学校の学生が旅先で町の幹部たちの肖像壁画を頼まれて描くことになった。ある日、「亡くなった身内も描いて欲しい」と頼まれてから、次々と死者の写真が持ち込まれるようになり、ついに壁画を描き直すはめに……。
見どころ
イーゴリ・アパシャン監督最新作で、今回初上映される。グルジア生まれのアルメニア人であるアパシャン監督の詩情あふれる感動作。
クロイツェル・ソナタ
製作国:スイス、イタリア
監督:マウリツィオ・シャッラ
キャスト:ジョルジョ・パソッティ、ヴァネッサ・インコントラーダ、アルノルド・フォア、アンドニ・ガルシア、マリア・ジュナイダー
 
ストーリー
青年実業家と美しい妻。はためには、愛に満ちた生活を送っていたように見えた2人の間には深い溝ができていた……。
見どころ
ベートーヴェンの曲から生まれたトルストイの同名小説の映画化。スイスの第59回ロカルノ国際映画祭で上映され、観客から高い評価を受けた本作がアジア初上映となる。主演は『トリノ、24時からの恋人たち』のジョルジョ・パソッティ。彼をとりこにする美女を演じるのはヴァネッサ・インコントラーダ。美男美女が織り成すスリリングで華麗な心理劇に注目。
リトル・ミス・サンシャイン
製作国:アメリカ
監督:ジョナサン・デイトン、ヴァレリー・ファリス
キャスト:グレッグ・キニア、スティーヴ・カレル、トニ・コレット、ポール・ダノ、アビゲイル・ブレスリン、アラン・アーキン
 
ストーリー
メリカのアリゾナ州郊外にする一風変わったフーヴァー家。まとまりのない家族が、9歳の末娘を「リトル・ミス・サンシャイン」コンテストに出場させるため、一家そろってオンボロの黄色いミニバスでカルフォルニアを目指す旅が始まる。
見どころ
アメリカの第22回サンダンス映画祭で拍手喝采を浴びたコメディータッチのロード・ムービー。監督のジョナサン・デイトン&ヴァレリー・ファリス夫妻は本作が長編映画デビューとなる。一家の父を『恋愛小説家』のグレッグ・キニア、母を『イン・ハー・シューズ』のトニ・コレットが演じ、ゲイの伯父を『40歳の童貞男』のスティーヴ・カレルが演じるなど、エキセントリックなキャラクターをこれまた強烈な俳優たちが快演している。
松ヶ根乱射事件
製作国:日本
監督:山下敦弘
キャスト:新井浩文、山中崇、川越美和、木村祐一、三浦友和
 
ストーリー
バブル崩壊後の90年代前半の田舎町が舞台。ひき逃げ事件で駆けつける警官と、全然顔が似ていない双子の兄。謎のカップルが現れ、田舎町の人間関係が微妙に崩れ始める……。
見どころ
『リンダ リンダ リンダ』の山下監督最新作。双子の兄弟の葛藤(かっとう)を軸にサスペンス要素を盛り込んだブラック・コメディー。これまで青春映画を手掛けてきた山下監督が、デビュー時の気持ちに戻り撮影した20代最後の作品。2007年春公開。
OSS 117 カイロ、スパイの巣窟
製作国:フランス
監督:ミシェル・ハザナヴィシウス
キャスト:ジャン・デュジャルダン、ベルニース・ブジョ、オーレ・アッティカ、フィリップ・ルフェーブル
 
ストーリー
1955年のエジプト・カイロは、スエズ運河の権益をめぐり各国のスパイが暗躍していた。カイロに到着したフランスのスパイ・ヒューバートは、多くの人がアラビア語を話していることに驚く。彼は信じられないほど無知なスパイのため、さまざまな危機に直面しながら、事件を解決していくことになる。
見どころ
フランス発の派手好きでセクシーでお茶目なスパイが主役の本作。1950から1960年代に映画化され、今でも多くのファンを持つ『OSS』シリーズ最新作。主演は、フランスの人気俳優ジャン・デュジャルダン。今回、アジア初上映。
ロケット
製作国:カナダ
監督:シャルル・ビナメ
キャスト:ロイ・デュプイ、ステファン・マッカーティ、ジュリー・ル・ブルトン、フィリップ・クレイグ
 
ストーリー
カナダの国民的ヒーローで“ロケット”と呼ばれたアイスホッケー選手、モーリス・リチャードの生涯を描いた作品。
見どころ
監督はカナダ映画界のベテラン、シャルル・ビナメ。主演はカナダ人俳優ロイ・デュプイ。1試合でゴールをいくつも決める超人的活躍のヒーローを演じるにあたり、ロイは週に4、5回ホッケーの練習を重ねたという。劇中の、迫力ある試合シーンに注目! 今回、アジア初上映。
十三の桐
製作国:中国
監督:リュイ・ユエ
キャスト:リウ・シン、チャオ・メンチャオ、トゥアン・ポーウェン、ワン・チン、チョン・ピン
 
ストーリー
地方都市のちょっと荒れた高校を舞台に、17歳のヒロインと友だちの青春を描いた作品。
見どころ
リュイ・ユエ監督は『活きる』『上海ルージュ』などのチャン・イーモウ監督作品のカメラマンで、自身の監督作ではスイスの第51回ロカルノ映画祭でグランプリの金豹賞を受賞した『趙先生』や『美人草』などがある。卓越した演出力で新境地を開くリュイ監督最新作は今回、世界初上映。
2:37 (原題)
製作国:オーストラリア
監督:ムラリ・K・タルリ
キャスト:テレサ・パルマー、フランク・スウィート、サム・ハリス、チャールズ・ベアード、ジョエル・マッケンジー
 
ストーリー
午後2:37。同じ高校に通う6人の男女。そのうちの1人が自殺死体で発見された。そこから、それぞれが抱えるコンプレックスや悩みが浮き彫りになっていく……。
見どころ
フランスの第59回カンヌ国際映画祭ある視点部門で上映された本作。長編デビュー作となるムラリ監督は、インド系オーストラリア人。19歳のとき本作で監督デビューし、現在22歳。主人公たちの抱える苦しみをしっかりと伝えるその手腕は、カンヌでも大絶賛され、「第2のガス・ヴァン・サント」との呼び声も高い。実際に友人が自殺し、その友人に捧げられた作品。
浜辺の女
製作国:韓国
監督:ホン・サンス
キャスト:コ・ヒュンジョン、キム・スンウ、キム・テウ、ソン・スンミ
 
ストーリー
新作映画の脚本が書けず行き詰っている映画監督チュンレは、美術スタッフの男性とその彼女ムンスクを連れて、春を迎えた泰安半島に小旅行に出掛けた。30代男女の風変わりなロマンス。
見どころ
ホン・サンス監督の7作目となる作品。韓国の人気女優コ・ヒュンジョンの映画デビュー作としても話題を集め、第31回トロント映画祭や第44回ニューヨーク国際映画祭の招待作品でもある。これまで、テレビ界や映画界から数多くのラブコールを受けてきたコ・ヒュンジョンがホン監督とタッグを組んだ注目の作品。今回が世界初上映。
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