シネマトゥデイ

全米話題作4月
米ボックスオフィスのチャートを賑わす全米話題の映画を厳選して紹介します。
2007年4月のボックスオフィスは、『スパイダーマン3』以外、残念ながら日本の公開が決定している映画がほとんどありません……。どれも「この人だれ?」と思うような役者が主役の作品ばかり……。今年に入って最低のトータル興行収入だったというのもうなづけるかも!? そんな中での大ヒットは、スピルバーグの秘蔵っ子主演の『ディスタービア』! 3週連続の1位を飾って、大健闘です!
『スパイダーマン3』
全米初登場 1位 5/11-13順位 1位

英題:spider-man 3
監督:サム・ライミ
キャスト:トビー・マグワイヤ、キルスティン・ダンスト、ジェームズ・フランコ
 
ストーリー

かつて暴漢に襲われて亡くなったベンおじさん殺害の真犯人、フリント・マルコ(トーマス・ヘイデン・チャーチ)が刑務所から脱獄。その情報を知らされ激しい怒りに燃えるピーター(トビー・マグワイア)は、メイおばさん(ローズマリー・ハリス)の制止の言葉も聞かず犯人の行方を追う。
チェック!
全米が楽しみにしていた『スパイダーマン』シリーズの最新作だけあって、公開初日はどの劇場にも長蛇の列ができるほどの盛り上がりを見せた。もちろんアメリカ中が大好きな作品ではあるが、なんといっても一番盛り上がっているのは、スパイダーマンの故郷でもあるニューヨークの市民。公開前の1週間は“スパイダーウィーク”が開催され、ニューヨーク市がスパイダーマン一色に染まると、市民のテンションも最高潮に。普通、プレミアはハリウッドがあるロスで行われるが、『スパイダーマン3』に限っては、ニューヨークでも開催。これはニューヨーク市民にとっても、かなり意味の大きいこと。ニューヨーク中の映画館が満員御礼となり、映画を観たファンたちの感想も上々。“two thumbs up!”と呼ばれる、両親指を立てた大満足ポーズで笑顔を浮かべながら、映画館を出てくる観客たちも多く、2週連続でトップに立っているのも納得の結果となった。『スパイダーマン』シリーズが、このままどこまで記録を伸ばすか楽しみだ。
イケメンチェック!
<ジェームズ・フランコ>
シリーズを通して、トビー・マグワイア演じるピーターの親友ハリーを演じているのは、ジュームズ・フランコ。 最愛の父親を親友に殺されたと思い込み、苦悩するハリーは悲哀にあふれた演技で観客の涙を誘います。時折見せる子犬のような切ない瞳は、母性本能をくすぐりまくり、女性ファンも急増中! ただの悪役ではない、根底に切ない運命を持ち合わせている、特殊な敵役でもあるハリーのキャラクターがこれからどんな変化をとげていくのかは、ファンの間でも注目を集めているのです。敵役ながらも、人を引きつけてやまない魅力を醸し出すジェームズのキャリアは、ジェームズ・ディーンの再来! と絶賛されたTVムービー「DEAN/ディーン」からスタートしました。この作品で注目を集めた後、『スパイダーマン』シリーズで印象を強く残したジェームズは、これからの出演作も目白押しの注目株なのです。役者としても活躍する一方、脚本、監督業にも仕事の幅を広めているジェームズの今後の活躍に期待しましょう!
 
作品情報はこちら>>
『ジ・インビジブル』
全米初登場 2位 5/4-6順位 4位

日本公開未定
英題:The invisible
監督:デイヴィット・ゴイヤー
キャスト:ジャスティン・チャットウィン、マーシア・ゲイ・ハーデン
 
ストーリー
 
高校3年生のニック(ジャスティン・チャットウィン)は、ある日、森の中で事件に巻き込まれてしまう。ふと気付くと“魂”となり、人からは見えない姿となってしまったニックは、自分がまだ“死”を迎えていないことを知る。自分の肉体を迎えたときに、魂を救うことができるという真実を知ったニックは、どこかで死を迎えようとしている、自らの肉体を探し始める……。
チェック!
高校3年生の男子が主役のホラー・サスペンス。これだけで、確実にティーンを対象にしていたであろう制作者側の意図が伝わってくるが、『シックス・センス』を手掛けたスタッフだけあって、ストーリーの緻密さはティーン・ホラーというにはレベルの高い内容に。それにいち早く気付いたのは、“大人”のホラーファンだったようだ。興行成績ではかなり伸び悩んだ今月で、頭角を見せていたのは、本作ともう1本、3週連続の1位に立った『ディスタービア』で、いずれもティーンの男子が主役の映画だ。リンジー・ローハンなどの女子を主役にしたティーン映画が大コケしてしまう一方、名前もそこそこの地味な男子が主役のホラーが大当たりするのだから、映画は公開してみないと分からない。これは、そもそものターゲットであるアメリカの女子高生たちの目がシビアになり、夢物語のような恋愛映画よりも、本作のような内容の濃い映画にしか注目しなくなったからなのかも知れない。
イケメンチェック!
<ジャスティン・チャットウィン>
本作で、魂だけになってしまい、誰からも見えない<invisible>な存在になってしまう高校生ニックを演じているのは、ジャスティン・チャットウィン。高校3年生役の彼ですが、実は1982年生まれの26歳。それにしても「この人って誰」と思ってしまう人はたくさんいるはず! ですがジャスティンのことを、日本国民はほとんどが観たことがあるはずなのです! というのも、60%以上の日本国民が観たんじゃないかと思われる超大ヒット作に出演しているから……。その作品とは、スピルバーグ監督、トム・クルーズ主演の『宇宙戦争』! キュートなダコタちゃんを妹に持つ、正義感あふれるお兄ちゃん、ロビーを覚えているでしょうか? そのロビーを演じていたのがジャスティンだったのです。トム演じるパパには反抗的だったけど、自分の中の正義に気付くロビーを熱演したジャスティンは、スピルバーグからもお墨付きの新人俳優なのです! 『宇宙戦争』で注目を集め、本作で一躍スターと成ったジャスティンから、まだまだ目が離せません!
『ディスタービア』
全米初登場 1位 04/20-22順位 4位

日本公開未定
英題:disturbia
監督:D.J.カルーソ
キャスト:シャイア・ラブーフ、サラ・ローマー、キャリー・アン・モス
 
ストーリー
 
父親の死後、トラブルばかりを起こすようになったケール(シャイア・ラブーフ)は、法廷から自宅謹慎の命令を出されてしまう。母は、息子を養うために働きに出ているため、退屈した日々を過ごすうちに、向かいの家をのぞくようになったケール。のぞきを続けるうちに、ケールは向かいの家の住人が連続殺人犯ではないかという疑いを持つようになる。それは引きこもりとなったケールの想像の産物なのか……? それともリアルな現実なのか……?
チェック!
のぞきをしていた男の子に、突如迫り来る殺人鬼の恐怖! ……なんて筋書きだけを見ると、B級サスペンスそのものといった印象を受ける『ディスタービア』。実際に公開されると、なんと3週連続で1位を飾るという大快挙を成し遂げてしまった。『インビジブル』と並んで、ほとんど無名のティーンの男子を主役に起用した本作だったが、3週連続の1位を飾っただけではなく、全米初登場3位となったニコラス・ケイジの最新作『ネクスト』を抑えてまで、1位に押しとどまった3週目が一番のヤマだったのではないだろうか? なんといっても相手は『ゴースト・ライダー』で当たりまくったニコラス・ケイジが主演なのだから、それでも首位から転落しなかった本作はスゴイ! 今月公開された作品の興行収入のトータルは、今年入って最低! といわれているが、『スクリーム』『ラストサマー』などに続き、ティーンのサスペンスものは実にウケルことが実証された結果となった。
イケメンチェック!
<シャイア・ラブーフ>
本作で主人公のケールを演じているシャイア・ラブーフは、1986年生まれの20歳。学生のころから、近所のカフェなどでスタンダップ・コメディ(日本でいうところの1人漫才、ピン芸人)をしていた彼は、ある日俳優になることを決意! タウンページで、エージェントを探して、オーディションに向かい、社長たちの前で堂々とスタンダップ・コメディを見せたという野心家です。そんなシャイアは、今アメリカ中から注目を浴びている俳優の1人。というのも、シャイアは、今アメリカ中が楽しみに待っている『インディ・ジョーンズ』シリーズ最新作の出演が決定しているのです。『トランスフォーマー』でもスピルバーグに起用され、“ヤング・トム・ハンクス”と、その才能を認められているシャイア。興行成績が悪かったとはいえ、みずからの主演作が3週連続1位となり、今回の『ディスタービア』で実力を証明して見せたシャイアは、数多くいるティーン・アクターの中でも期待度は最高の役者でしょう。彼が、役者としてどのような成長を遂げていくのか……、それはスピルバーグのみならず、映画ファンみんなが『インディ・ジョーンズ』シリーズのポスト・インディとして注目しているところでしょう!
『ブレイズ・オブ・グローリー』
全米初登場 1位 04/06-08順位 1位

日本公開未定
英題:Blades of glory
監督:ウィル・スペック、ジョシュ・ゴードン
キャスト:ウィル・フェレル、ジョン・シダー
 
ストーリー

2002年、男子シングルフィギュアスケートの世界選手権に出場した、チャズ・マイケル・マイケル(ウィル・フェレル)とジミー・マッケロイ(ジョン・ヘダー)は同率で優勝。しかし、かねてからのライバル関係であった2人は表彰台の上で殴り合いのけんかを始めてしまう。フィギュアスケート界を追放された2人に唯一残された道は、男子のペアとして出場し、スケート界に再び返り咲くことだったが……。
チェック!
日本でも大ヒットとなった『ウォーターボーイズ』は、かわいい男子が、シンクロナイズドスイミングに挑戦するというストーリーだったが、本作の『ブレイズ・オブ・グローリー』は、かわいくもなんともないオヤジと青年が手に手を取ってフィギュアスケートを滑りまくる! ポスターのビジュアルを見ただけで、思わず吹き出してしまう本作は、なんといっても、アメリカ人のアイドルバンドでもあるボン・ジョヴィの名曲をタイトルしたことから、アメリカ人のツボを突いてしまっている。日本ではそれほど人気がないが、アメリカでは大人気のウィル・フェレルが、とぼけまくり、テンションマックスで氷上をすべるのだから、大笑いすることが大好きなアメリカ人にはたまらない映画に違いない。もちろんそれは、ボックスオフィスにも、きちんと反映されており、全米初登場1位を飾ると2週連続で首位に立った。その後『ディスタービア』に追い抜かされてしまうも、公開後1か月経っても、いまだベストファイブに残っているところからも、根強い人気がうかがえる。
イケメンチェック!
<ジョン・ヘダー>
アメリカ版『電車男』と言われている『バス男』で、モテないオタク少年を熱演し、大絶賛されたジョン・へダー。『バス男』にはチリチリパーマにめがねというおかしな格好で登場しましたが、本作ではサラサラ金髪ヘアーのアイドル選手をコミカルに演じています。ウィルと一緒に、スバラシイ氷上のスケートを疲労したジョンは、なんと身長187センチのモデル体型! 『バス男』のような、さえなくて、もてない男性役が多いわりには、実はちゃんと奥さんもいる30歳です。実は、パパでもあります。でもプレミアでウィルと登場したときには、思わず「ホ、ホモ!?」と叫びたくなるほどのいちゃつきぶりを見せてくれます。まだ俳優としては来日したことがないジョンですが、学生のころは交換留学生として日本に2年間も滞在していました。そのため日本語は、超ペラペラ……らしい! 『ブレイズ・オブ・グローリー』は、残念ながら日本での公開が決まっていませんが、そのペラペラな日本語をぜひ会見で見せていただきたいですね!
今月はこの作品に注目!スラッシャー映画の『ベイカンシー』
全米初登場 4位 04/27-29順位 8位

日本公開未定
英題:vacancy
監督:ニムロッド・アンタル
キャスト:ルーク・ウィルソン、ケイト・ベッキンセール、イーサン・エンブリー
 
ストーリー

デイヴィッド(ルーク・ウィルソン)と、エイミー(ケイト・ベッキンセール)の夫婦は、旅の途中に突然車がストップしてしまう。2人は仕方なく、近くにあったモーテルに泊まることを決める。2人は、なにもないモーテルの部屋で観ている低予算のスプラッター映画が、自分たちが泊まっている部屋で撮影されたことに気付いたとき、恐怖の序曲は始まろうとしていた……。
全米が熱狂するスラッシャー映画ってなに!?
今、アメリカではスラッシャー映画が大流行中! 『ベイカンシー』を始め、アメリカ人が熱狂する“スラッシャー映画”とはなんなのか……。そもそもスラッシャーというのは、日本でいうスプラッター映画の別称でもあります。美女が殺人鬼に殺されたり、キャンプに来ている高校生が次々に惨殺されていったり、腕は飛ぶわ、内臓はグシャグシャ、血しぶきバンザイ! そんな残酷描写満載のスプラッター映画が、スラッシャー映画なのです。スラッシャー映画を観にいくのは、なんといってもアメリカの若いカップルや、ティーン軍団! みんなでギャーギャー言いながら観るのがオツな楽しみなようで、『蝋人形の館』で無残な殺され方をしたパリス・ヒルトンもスラッシャーファンの1人のよう。「ひどい殺され方をするのってクールじゃない!?」の言葉どおり、クールな絶叫をしたパリスは、その年の「最優秀絶叫賞」ももらっちゃってます。今、全米が楽しみにしているスラッシャー映画といえば、『ホステル』で具合悪くなる人を続出させたタランティーノとロドリゲスがタッグを組む『グラインド』。2人が監督した60分の短編をつなぎあわせる本作で、タランティーノ編は血しぶき満載のスプラッター、ロドリゲスはB級ゾンビホラーを製作中。絶叫したい! ストレス発散にはスプラッター映画が、おすすめかもしれません!
 
作品情報 : 『蝋人形の館』 / 『ホステル』
公式サイト
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