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今週のクローズアップ ジェイク・ギレンホール

 週末に公開される話題の映画の中から、気になる人物をご紹介します。今週は、6月16日公開の『ゾディアック』のジェイク・ギレンホールをクローズアップします。全米を震撼させた実在の連続殺人犯、“ゾディアック”に翻弄されながら、謎を解き彼を追い詰めていくイノセントな優男にふんしたジェイク。内面の機微を表現させたら右に出る者はいない、ナチュラルボーン文系プリンスの彼を総ざらい!
スターに囲まれた少年時代

 1980年12月19日、カリフォルニア州ロサンジェルス産まれ。父は映画監督のスティーヴン・ギレンホール、母はプロデューサー兼脚本家であるナオミ・フォナー、そして姉は注目の実力派女優マギー・ギレンホールという、完ぺきな芸能一家で育ったジェイク。夕食の席に大物俳優がいるのは日常のことで、車の運転をポール・ニューマンに教えてもらったという子ども時代。彼の飄々(ひょうひょう)としたクールなたたずまいのバックグラウンドには、そういったきらびやかな環境があったのです。


 スクリーンデビューを飾ったのは1991年、ジェイクが11歳のとき。大ヒットコメディ『シティ・スリッカーズ』で主役ビリー・クリスタルの息子役を演じるという、なんとも華やかなデビューでした。その後も、1993年に父親が監督、母親が脚本を手掛けたR指定の官能サスペンス(!!)映画『欲望』に姉のマギーとそろって出演するなど、順調に活動を拡げていきます。そして1999年、初の主演映画『遠い空の向こうに』での演技が高い評価を受けたジェイクは、たちまちハリウッドの注目株となったのでした。

 
ぼくちんサラブレッドなのさ!
John Shearer / WireImage.com / Media Vast Japan
異色映画への出演で特異なセンスが爆発!

 そして2001年、ジェイクはその卓越した演技力を世間に知らしめ、文系プリンスの名を欲しいままにするのです。『バブル・ボーイ』で、無菌環境でしか生きられない青年の愛の冒険をコミカルに演じた後のこと。そう、伝説のカルト青春ムービー、『ドニー・ダーコ』での主演で、ジェイクの感性と知性は渦を巻いて流れ出しました。混沌(こんとん)とした内面に悩み精神科で治療を受ける、ナイーヴで、研ぎ澄まされた反骨精神を持つ少年を、とんとナチュラルに演じているのですが、それもそのはず。ジェイク本人が、かの有名な青春文学の金字塔、J.Dサリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』の主人公に相当な共感と思い入れがあるとインタビューで答えていたり、2年で中退したコロンビア大学では東洋哲学を専攻するつもりだったり、といった、ゴリゴリの文系青年だったのです。彼がハマリ役だったのにも納得がいきます。ちなみに愛読書『ライ麦畑~』は、12歳のクリスマスに姉のマギーがクリスマスプレゼントにくれたものなのだそうです。美しき姉弟愛に悶絶!

 
ああ、その眼差し……クラっときちゃいます
DALE ROBINETTE/FLOWER FILMS / GAYLORD/ADAM FIELDS PROD / The Kobal Collection / WireImage.com / Media Vast Japan
文系男子は知的な女性がお好み?

 『ドニー・ダーコ』以降も、年の差不倫コメディ『グッド・ガール』(2002)、ダスティン・ホフマン、スーザン・サランドンと堂々共演を果たした『ムーンライト・マイル』(2002)、地球の危機を救おうと奔走するヒーローにふんしたSF大作『デイ・アフター・トゥモロー』など、幅広い活躍をみせます。そして2005年にアカデミー3部門受賞という快挙を成し遂げた『ブロークバック・マウンテン』で寡黙なゲイの青年を熱演。アカデミー賞助演男優賞にノーミネートされました。


 今や誰もが認めるハリウッドスターとなったジェイク。女性関係も見逃せません。知性の光るジェイクのまわりには、やはりインテリジェンスが服を着たような美しい女性が集まる集まる! 長きにわたりその仲むつまじさを世界中に見せつけた、キルスティン・ダンストとの交際が破局を迎えてからも、うわさになるのは、ナタリー・ポートマン(ジェイクは、ナタリーとは親友だと関係を否定)やリース・ウィザースプーンなど、偏差値高そ~な方々との華やかな交友関係がハリウッドをわかせています!

おいで、僕の仔猫チャン!
Jean-Paul Aussenard/WireImage.com/ Media Vast Japan
『ゾディアック』での新機軸

 『ジャーヘッド』(2005)、『プルーフ・オブ・マイ・ライフ』(2005)とコンスタントに出演作が続き、絶好調のジェイク。最新作の『ゾディアック』ではさらに、その魅力が炸裂しています。1969年から約6年間にわたり、全米を恐怖の渦に巻き込んだ実在のシリアルキラー“ゾディアック”に翻弄(ほんろう)される人間たちを描いた本作。ジェイクが演じるのは、事件を調査し、後に全米大ベストセラーとなるノンフィクションにまとめたこの映画の原作者、ロバート・グレイスミスです。


 この新作でジェイクは、酒も煙草もやらない、家では良きパパである平凡な風刺漫画家が、“ゾディアック”の謎を解いていくうちに、いつしか常軌を逸していく、という過程を見事に演じきっています。事件を追うごとに強くなり、しまいにはカラ回る寸前のような危うさを見せる眼光の変化は、共演者である、同じく芸能一家育ちの大ベテラン、ロバート・ダウニー・jrの存在感にも引けをとりません。2007年現在、26歳。映画の女神に愛された青年の今後に乾杯です。


文・構成:シネマトゥデイ編集部

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